水沢林太郎が振り返る、“気持ち悪い”に全振りした「恋愛バトルロワイヤル」

生きていくうえで学生時代にしかできない体験はすごく大事

――「恋愛バトルロワイヤル」の撮影では、他に特に印象に残っていることはありますか？

最後のほうに、文化祭で有沢さんや真木たちがみんなで踊るシーンがあって。神田は見ているだけでしたけど、そこを撮り終わったあとも現場に残って、スタッフとして手伝わせてもらいました。

――それはどんな思いから？

僕らもスタッフさんにいろいろやっていただいて、お芝居ができているので、感謝を伝えたくて。ちょっとでもお手伝いをしたいと思ったんです。人数の多いシーンで暑い中での撮影だったので、扇風機を当てたり水を渡したり、お願いしてやらせてもらいました。画面に出ていなくても、「恋愛バトルロワイヤル」のチームの一員としてあのシーンを作って、僕の中で印象深いです。

――大切な心掛けだと思いますが、メインキャストがそういうことは、なかなかしないかと。

たぶんいないと思います（笑）。「早く帰りなよ」と言われましたけど、「ごめんなさい。ちょっとだけやりたいんです」と5回くらい言っていたら、結局は最後までいて、ちょっとどころではなくなりました（笑）。そこで仲良くなれた方々もいますから、有意義な時間でした。

――水沢さんは男女交際禁止の校則はどう思いますか？

よくも悪くもありますよね。中学校ならいいかもしれないけど、高校でここまではっきり禁止にして、退学までさせるのはどうなのか。僕も20歳を過ぎて思うのは、学生時代にしかできない体験、ものの捉え方というのは、この先を生きていくうえですごく大事なんだなと。その中には恋愛も含まれていて。そういう意味では、男女交際禁止にはちょっと反対です。一方でSNSが発達して、学校の中だけで終わらない問題も増えていますよね。社会的なことを考えると、ある程度の制限は必要だとも思います。本当に善し悪しがありますね。

お香を焚くのが好きなんです

――最後に、推し活を応援する当サイトの定番の質問になりますが、水沢さんは推している人、作品、モノなどはありますか？

僕はお香が大好きなんです。もともと線香の匂いが好きで、逆に香水は得意でなくて。好きな匂いやモノが好きな位置にある空間に、1人でいることが好きで、その中でお香を焚くのがベスト。すごくリラックスできます。

――いつ頃から、お香推しになったんですか？

芸能の仕事を始めてからで、15歳くらいです。自分の空間に好きなものをそろえようとして、真っ先に欲しかったのがお香の匂いでした。まだいろいろな匂いを試しているところですが、お香を焚くことから僕は好きなんです。

取材・文：斉藤貴志
撮影：YURIE PEPE 
ヘアメイク：菅井彩佳
スタイリスト：能城匠