2025年02月25日 15時57分
レポート
2025年02月25日 15時57分
レポート
「BOYNEXTDOOR TOUR 'KNOCK ON Vol.1' IN JAPAN」神奈川・パシフィコ横浜国立大ホール公演より
BOYNEXTDOORが、初のコンサートツアーの日本公演「BOYNEXTDOOR TOUR 'KNOCK ON Vol.1' IN JAPAN」を、2月24日に神奈川・パシフィコ横浜国立大ホールで完走しました。この記事では2月23日の夜公演の様子をレポートします。
BOYNEXTDOORは2023年5月に、HYBE MUSIC GROUPのレーベルであるKOZ ENTERTAINMENTからデビューした6人組ボーイグループ。“隣の少年たち”というグループ名の通り、親しみやすく自然体な魅力と、イージーリスニングな楽曲で人気を集めています。「BOYNEXTDOOR TOUR 'KNOCK ON Vol.1'」は2024年12月に韓国でスタートし、日本では東京、愛知、大阪、宮城、福岡、神奈川の6都市で12公演を行いました。
ドアをノックする音が響き渡ると、客席のONEDOOR(ファンネーム)は沸き立ち、オープニングムービーに続いて6人が登場。ラフなジーンズに上品なツイードジャケットを合わせたスタイルで、さまざまなテイストを自分たちのものにする、彼ららしい魅力を放ちます。1曲目は、高速ラップが話題を集めた「Earth,Wind & Fire(Japanese ver.)」。ONEDOORは大きな掛け声を届け、メンバーは躍動感たっぷりに歌い踊って、ボルテージを上昇させていきます。続く「Dangerous」では「Oh Yeah!」「YOKOHAMA!」と、コール&レスポンスで盛り上げました。
ツアータイトルは「KNOCK ON」と、韓国語で“楽園”を意味する“ナグォン”の韻から命名されました。最初のMCではメンバーが個性豊かな自己紹介を繰り広げたあと、SUNGHOが「世界中のONEDOORの皆さんの心をノックオンします。楽園へ、みんなで一緒に行ってみましょうか?」と誘います。またTAESANは「『KNOCK ON』は今後Vol.2、3……Vol.400まで続きます!」と、グレードアップしていくことを予告。WOONHAKは「横浜スタジアムまで行きましょう!」と意気込みました。
2023年のデビューから、まだ2年弱。さらに今回が初のツアーとは思えないほど、メンバーは終始余裕たっぷりのパフォーマンスを繰り広げていきます。「But I Like You」「l i f e i s c o o l」「OUR」と休むことなく楽曲を畳み掛けていく中で、メンバー間でアイコンタクトをしたり、肩を抱いたりと、自由にステージを楽しんでいく6人。全身を大きく使ったダンスはダイナミックながら、とても軽やか。しっかりとシンクロしつつもそれぞれの個性が存分に発揮されていて、どこに視線をやるべきか悩む瞬間が多かったです。中盤ではメンバーが、カラフルなニットの衣装にチェンジ。若者らしい親しみやすさを爽やかに漂わせます。「Call Me」ではスタンドマイクの前に立ってONEDOORと歌声を重ね、「20」では20歳を迎える正直な心情をつづった歌詞を、感情を込めて届けました。「20」の冒頭ではRIWOOが見事なアカペラを披露しましたが、歌い終わった後にSUNGHOから「正直、あそこは緊張しますか?」と問われたRIWOOは「大丈夫です。自信があります」とサラリと返答。アンコールのリクエストにも応じて、見事な歌声を再度響かせていました。
SUNGHOが「横浜で旅行するなら?」とONEDOORへ問いかけると、観客からはさまざまな声が飛び、日本語が得意なリーダーのJAEHYUNは「全然聞こえない! 1人ずつ!」とツッコんで笑わせます。このように、公演中のトークのほとんどを日本語でこなしたBOYNEXTDOOR。相当の努力を重ねてきたことが感じられ、そんな思いやりでもONEDOORを喜ばせていました。
2025年の幕開けを飾るように発表された新曲「IF I SAY, I LOVE YOU」の日本語バージョン「今日だけI LOVE YOU(Japanese ver.)」では、別れのあとの素直な心情を、相反するような明るい曲調で表現し、進化し続けるBOYNEXTDOORの音楽の最新型を提示。「ABCDLOVE」では家の形をしたセットにメンバーが入り、公式キャラクター“プネクド”のパペットをそれぞれ手にはめて、人形劇のようなステージで楽しませます。また「Amnesia」では客席通路をメンバーが練り歩き、ONEDOORとハイタッチやアイコンタクトをして、至近距離で心を通わせました。
この日は昼夜2公演が行われましたが、疲れを全く感じさせず、後半戦もフルパワーで舞台を駆け回る6人。「Fadeaway」ではロックなビートに乗せて飛び跳ね、「But Sometimes(Japanese ver.)」では虚しく終わってしまった恋を歌う楽曲を、繊細な表情も交えてエモーショナルに表現します。さすがに力を使い切ってしまったのか、倒れ込んで立ち上がれなくなったTAESANを、WOONHAKが手を貸して起こしてあげる一幕もありました。
メンバーが主体となって、楽曲やパフォーマンスの制作に携わっているBOYNEXTDOOR。今回は初のツアーということで、ほぼ全ての楽曲がアレンジを加えずに届けられました。JAEHYUNは「初めてのコンサートなので、僕たちBOYNEXTDOORならではのオリジナリティーをお見せしたかったです」とその理由を伝え、TAESANは「レアなコンサートではないかと思います。もっともっと大きくなっていく“楽園”を、一緒に楽しみにしてください」と添えました。
本編の最後のパートは大きなドアが運び込まれ、それをノックするような仕草から、BOYNEXTDOORの始まりの曲「One and Only(Japanese ver.)」で幕開け。6人はデビュー時のフレッシュさから円熟味を増したパフォーマンスで魅了します。「SKIT」ではフリースタイルダンスを楽しみ、「Nice Guy」では音楽に体を委ねている時間が楽しくてたまらないと言わんばかりに、ステージを駆け回る6人。最後はTAESANがカメラに向かって「チューしてください」と頬を指差し、大きな悲鳴を起こしました。
熱いアンコールの声に応えるように、花束を手にしたBOYNEXTDOORが再び登場。「Serenade」で哀愁漂うボーカルを響かせたあと、ファンソング「400 Years」ではメンバーの思い出をたどるような写真の数々がビジョンに投影され、ONEDOORへの感謝と愛を伝えます。続いて6人が1人ずつ、ライブの感想を紡いでいきました。
甘いマスクと、長身を大きく動かすダンスで魅了したTAESAN。「ONEDOORの皆さんは雨の日も雪の日も僕たちを応援してくれて、そのおかげで力をもらえています。今日の公演は1日2回でしたが、まだダンスを3時間踊れるくらい元気をもらっています」と頼もしく語り、「次回また来るときは、もう少し日本語の勉強をして、皆さんと潤滑にコミュニケーションが取れるようにしたいです」と宣言しました。
涼しげなビジュアルとエモーショナルなパフォーマンスのギャップで魅せたSUNGHOは「いつもこの時間が訪れると、平穏な気持ちになります。僕たちのコンサートへ初めて来てくれる方も、この段階になると親しくなれた気がするんです。これからもっと大きなステージに立ったとしても、またはもっと小規模な道端のステージでパフォーマンスをするとしても、今と同じように楽しんでくれたらうれしいです」と真摯な思いを伝えました。
新人らしからぬ余裕を醸し出す6人の、中核を担っていたJAEHYUN。「最近辛い人はいますか? 僕も辛いときがありますよ。でもね、ONEDOORの皆さんがいるから、僕は全然大丈夫です。僕がONEDOORの皆さんのエネルギーになります。ONEDOORの皆さん、辛いときは僕を見てください。いえ、僕だけ見てください」と、力強いエールを贈りました。
そして端正な顔立ちと低音ボイスが魅力のLEEHANは、笑顔をほころばせて「今日は特に、ONEDOORの目がキラキラしているのがよく見えます。いつも僕たちをキラキラ光った目で見つめてくださって本当にありがとうございます。ONEDOORの“好きピ”、LEEHANでした」とキュートに挨拶します。
ボーカル、ダンスともに軸のブレないパフォーマンスで圧倒したRIWOOは、「よこはま」であいうえお作文を披露。「横浜、ここ(胸を指して)が熱いです。はあ……また会いましょう!」と日本語を紡ぎ、歓声を起こしました。
続いて、終始まぶしいほどの笑顔でONEDOORを癒した最年少・WOONHAKもあいうえお作文を発表することに。WOONHAKは「よこはま」を想定していたところ、JAEHYUNから「かながわ」で、と無茶振りをされて戸惑うも、「かっこいいじゃないですか。なんでー!頑張れー!私、いつもONEDOOR愛してる」と即興でやりきり、JAEHYUNは「WOONHAKさん、本当に日本語が成長しました!」と絶賛していました。
ラストナンバーは「So let’s go see the stars」。メンバーがステージを駆け回り、叙情的なメロディーを歌い上げます。最後にJAEHYUNが「皆さんがいるすべての場所に、BOYNEXTDOORの音楽が青春のBGMとして流れることを願っています。僕は400年一緒にいるつもりですよ!」と、ONEDOORへのあふれんばかりの愛を表現。“400年”はBOYNEXTDOORとONEDOORが「いつまでも一緒にいよう」という思いを共有する特別なフレーズで、ファンソング「400 years」にも使われています。
暗転してもONEDOORからのアンコールの声は止まず、なんとメンバーが再々登場。Wアンコールで「IF I SAY, I LOVE YOU」を歌い、最後まで「叫べー!」とオーディエンスを煽って、大盛り上がりのままにコンサートは終幕しました。
取材・文:岸野恵加
(P)&(C) KOZ Entertainment.
5
この記事はいかがでしたか?
1記事10回までリアクションできます
2025/03/14
LE SSERAFIMの“HOT”なショーケースをレポート! 3周年に向けた思いと愛
2025/03/14
【推し楽】井上祐貴のチェキが当たる♩Xフォロー&リポストキャンペーン(2025/3/14 10:00-2025/3/28 23:59)
2025/03/14
【推し楽】小笠原海のチェキが当たる♩Xフォロー&リポストキャンペーン(2025/3/14 10:00-2025/3/28 23:59)
2025/03/14
【推し楽】鈴木仁のチェキが当たる♩Xフォロー&リポストキャンペーン(2025/3/14 10:00-2025/3/28 23:59)
2025/03/14
作間龍斗&山下美月の“山田愛”が止まらない!? 「山田くんはかっこよくなきゃ」
RECOMMENDED TAGS
REAL TIME RANKING
CHEER RANKING