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aespa、アバンギャルドさえもポップに見せた圧巻の東京ドーム公演

2024年08月24日 22時00分

レポート

アンコールでブタの着ぐるみを着たaespa(撮影:田中聖太郎)

グローバルグループ・aespaが海外女性アーティスト史上初となる2年連続の東京ドーム公演「2024 aespa LIVE TOUR – SYNK : PARALLEL LINE – in TOKYO DOME -SPECIAL EDITION-」を8月17、18日に開催しました。推し楽は2日目のファイナルをレポート。4都市9公演を回り、のべ10万人を動員した日本ツアーの集大成の模様をお届けします。

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コンサートは荘厳なオープニングSEから16名のダンサーチームによる群舞でスタート。ダンサーたちの華麗なパフォーマンスに目を奪われていると、ステージ中央に白い衣装をまとったKARINA(カリナ)、WINTER(ウィンター)、GISELLE(ジゼル)、NINGNING(ニンニン)が登場しました。髪や耳にパールを基調としたアクセサリーを付け、圧倒的な気品を漂わせます。4人が最初に歌ったのは「Drama」。ラグジュアリーなスタイルで、エッジィな楽曲をばっちり踊るのがなんともaespaらしい。今回はスペシャルバージョンとしてダンサブルにアレンジされたアウトロが付け加えられました。aespaとダンサーチームは火柱が上がる特効の中、広いステージを端から端まで使いパフォーマンスします。そして真っ赤に染まった巨大LEDをバックに全員のシルエットが浮かぶと、東京ドームは大歓声に包まれました。

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4人はセンターステージに移動する花道で、衣装のスカート部に付いていたオーガンジーを取り、衝撃のデビュー曲「Black Mamba」を歌いました。もちろん一気に重心を落とすサビの振り付けも完璧に決めます。「Salty & Sweet」ではKARINAがカメラに向けて弓を打つ動きで観客のハートを射抜きます。すでに見せ場だらけですが、「Girls」と「Savage」のマッシュアップには本当に驚かされました。「Girls」の1ヴァース目が終わるとブレイクに入り、いきなり「Savage」が始まるのです。メドレーかと思いきや、後半は2曲が完全に混ざり合う予想外の演出で場内は騒然となりました。

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次のパートではKARINAが白、WINTERが水色、GISELLEがピンク、NINGNINGが黄色と、カラフルなカラーのタイトな衣装に着替えて「Supernova」を歌いました。「Mine」ではジャングルジムと階段を使った振り付けで、メンバー4人とダンサー8人が絡み合ってセクシーな女性のかっこよさを表現しました。WINTERはMCで「こんな大きいステージはまだ慣れません」と話していましたが、aespaは明らかにビッグアーティストにしか出すことのできない貫禄のオーラを放っていました。筆者にとっては2023年4月に行われた「aespa LIVE TOUR 2023 'SYNK:HYPER LINE' in JAPAN」の東京・国立代々木競技場第一体育館公演以来のaespaだったこともあり、今回の東京ドーム公演からは、彼女たちが世界中のさまざまな舞台を経験して、アーティストとしての自信を深めているように感じられました。

aespa_live08_s240817-04045.jpg日本オリジナル曲「Sun And Moon」から「Prologue」「Long Chat (#♥)」はゆったりと歌うパート。「Long Chat (#♥)」では金髪のWINTERとGISELLE、黒髪のKARINAとNINGNINGがそれぞれペアになって歌うシーンがとってもかわいらしかったです。ソロパートの先陣を切ったのはGISELLE。ワイン色のドレスを着てトラップR&B「Dopamine」を歌いました。GISELLEはaespaに欠かせないオールラウンダー。ソロパートでは彼女のクールな面が表現されていました。続くKARINAは黒いジャケットとバギーデニム、髪にはスポーティーなヘアバンドを付け、ベースラインに特徴のある楽曲「UP」でラップとダンススキルを存分に披露します。NINGNINGの「Bored」は気だるい雰囲気のあるグルーヴィーなR&B。黒いチューブトップにパンツ、パーカーという装い。妖艶さが漂うメロディーを伸びやかな声で歌いました。WINTERのソロ曲「Spark」はビッグルーム系のEDM。薄い素材感のピンクのベルボトムに同色のチューブトップを合わせて、メインボーカリストらしい堂々たる歌唱を聴かせました。

次のスタイルではなんとKARINAとWINTERが髪をツインテールに。WINTERの鼻にはばんそうこうが貼られていました。GISELLEとNINGNINGはクールなブラックの衣装。キュートとクールを当たり前にミックスしてポップに成立させてしまうのがaespaのすごいところ。とても難しいことを簡単であるかのように見せてしまう。そんな衣装で歌った日本語曲「Hot Mess」は彼女たちの新しい代表曲になりそうな予感さえ感じさせました。「Licorice」「Hold On Tight」と徐々にテンションを上げていき、初披露となる「ZOOM ZOOM」へ。花道を歩きながら歌う4人を手持ちカメラで写した映像はとんでもないかっこよさでした。さらに「Spicy」の後は「YOLO」「Live My Life」「We Go」でトロッコに乗って観客の近くへ行き、コール&レスポンスでコミュニケーションを取りながら場内の一体感を高めていきました。

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クライマックスは全員がレザーを基調にした衣装にチェンジ。このスタイルはGISELLEが特に似合っていて、ヘアをお団子にまとめたNINGNINGも最高でした。「Trick or Trick」からの「Set The Tone」はステッキを駆使した振り付けや、8人のダンサーとともに手を前に組み上半身をビートに合わせて徐々に右に倒していく動きが、もう鳥肌もののかっこよさでした。そして「Next Level」はギターサウンドをフィーチャーしてよりダイナミックにアレンジされていました。サビの“あの動き”が決まると否が応でも盛り上がってしまいます。「Next Level」は発表当時、型破りな楽曲構成で話題になりましたが、今ではMY(aespaファンの呼称)に深く愛される曲へと成長しました。ラストはSF的な壮大さが魅力の「Armageddon」。KARINA、WINTER、GISELLE、NINGNINGがそれぞれの個性を発揮して観客を圧倒しました。

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アンコールでは4人がブタの着ぐるみで戻ってきました。それはそれはかわいらしく、みんなが笑顔になります。「BAHAMA」「YOU」を歌った後のMCでWINTERは「皆さんさっき私のばんそうこうを見ましたか?『あなたの冬子』。私が自分で書きました」と言い、大きな歓声を受けました。続いてNINGNINGは「この東京ドームでコンサートができるというのは、人生にとってとても大切な時間です」とこのステージに再び立った感慨を伝えます。GISELLEも「このすごい場所で私たちaespaが単独コンサートできること、ほんとにほんとに感謝してます。MY J(日本のファン)が私たちのこと応援してくれてる、全部わかってるから待っててね。私たちも日本に来られるように頑張る」と話し、最後にKARINAは「これからも新しい姿を皆さんにお見せしますので、どこにも行かずにいつも応援していてくださいね。私たちは皆さんの気持ちに応えられる、お返しができる歌手になります」と語りました。そして、彼女たちは2日間で計9万4000人に届けた東京ドーム公演を「목소리 (Melody)」で力強く締め括りました。

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取材・文:宮崎敬太
撮影:田中聖太郎

2024 aespa LIVE TOUR – SYNK : PARALLEL LINE – in TOKYO DOME -SPECIAL EDITION-

2024年8月18日(日)東京都 東京ドーム


OPENING INTRO PERFORMANCE
01. Drama + Outro
02. Black Mamba + Outro
03. Salty & Sweet
04. Girls + Savage
05. Supernova
06. Mine
07. Sun And Moon
08. Prologue
09. Long Chat (#♥)
10. Dopamine (GISELLE Solo)
11. UP (KARINA Solo)
12. Bored (NINGNING Solo)
13. Spark (WINTER Solo)
14. Hot Mess
15. Licorice
16. Hold On Tight
17. ZOOM ZOOM
18. Spicy
19. YOLO
20. Live My Life
21. We Go
22. Trick Or Trick
23. Set The Tone
24. Next Level
25. Armageddon
アンコール
01. BAHAMA
02. You
03. 목소리 (Melody)

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