2024年08月19日 10時00分
レポート
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左から入野自由、音駒の“ネコ”ポーズの梶裕貴、それにならう村瀬歩、動じない石川界人&内山昂輝
「劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」ラストマッチイベントが8月18日に東京・TOHOシネマズ日比谷で行われ、日向翔陽役の村瀬歩、孤爪研磨役の梶裕貴、影山飛雄役の石川界人、月島蛍役の内山昂輝、菅原孝支役の入野自由が登壇しました。
原作・古舘春一による「ハイキュー!!」は、「週刊少年ジャンプ」で2012年2月から連載が開始され、バレーボールに懸ける高校生たちの熱い青春ドラマが人気を博したスポ ーツ漫画の金字塔。2月16日より「劇場版ハイキュー‼ ゴミ捨て場の決戦」が全国公開され、観客動員は 171 万人、 興行収入は 113 億円を突破という大ヒットを記録。今回のイベントは、本作最後となる舞台あいさつで、全国47都道府県351館の劇場での中継も行われました。
烏野高校バレー部に所属する主人公・日向翔陽の声を担当した村瀬は、「普通に生活している中でも『ハイキュー!!』の話をしていたり、グッズを持っていたりする方に出会って、うれしく思うことが映画公開後にすごく増えた」と、本作の反響を身をもって体感しているそうで、「たくさん足を運んでいる方のことも聞いています」と笑顔を浮かべました。
日向の友人であり、因縁のライバルである音駒高校の孤爪研磨を演じた梶は、本イベントについて「この作品をこれだけ多くの方が見に来てくださってるんだなっていうのを直に感じられる機会。全国各地の映画館でもご覧いただいているということが本当にうれしいです」と。また、唯一の音駒高校からの参加のため、音駒のジャージカラーが赤であることになぞらえて「本日は紅一点です」とにやり。
「こうやって皆さんと、見た直後の感動を分かち合いながらこの場でお話できるのが本当に楽しみでした」と語ったのは、烏野高校の天才セッター・影山飛雄の声を担当した石川界人。アフレコ時に制作陣より、「今回は音駒高校が主役の作品にしたい」と言われたとのことで、「上映が始まってからどんどん音駒のファンが増えていったことを実感しました。赤いパーカーを着てくださっている方が……」と会場を見渡しながら「(自分は)烏野側なんですけどね!!」とセルフツッコミ。観客を巻き込み、盛り上げていました。
烏野高校のブロックの要・月島蛍を演じた内山昂輝は、過去に本作の舞台挨拶へ登壇した際に「受験生たちが受験が終わったら見るのを楽しみにしているから」とネタバレを禁じられていたことを明かし、「もう8月ですよ(笑)。長い間やってたんだというのが、すごいなと思って」と、ロングランとなった本作を振り返りました。
日本を含む全世界興行収入が200億円を突破したという記録について、梶は「僕らもうれしいですし、制作してくださっているスタッフさんや原作サイドの皆さんも含めて、数字というのはそれだけ頑張ったっていう証になると思います。間違いなくそういう方たちの励みになると思うと、すごく報われる思いでうれしい」と微笑み、「『ハイキュー!!』を見てバレーボールを始めて、実際に活躍されている方もたくさんいらっしゃると思うので、そういう作品に関われているんだということをありがたく思います」と語りました。
続いて、本作でたびたび実施された、観客が声援を送る“応援上映”の話に。「どこが一番盛り上がるんだろう?」と尋ねる梶に、村瀬が「『東宝!』とか『制作委員会!』とかじゃない?」と、上映前に表示されるクレジットに向け観客が感謝の声をあげる恒例行事について言及し、会場は笑いの渦に。
盛り上がりを見せた会場に登場したのは、烏野高校の副主将・菅原考支の声を演じた入野自由。事前告知のなかったサプライズ登壇にファンからは黄色い声援が送られました。手を振りながらさっそうと現れる様子に、ほか4人が爆笑していると、「しゃべりすぎだお前らはー!」と、裏での待機時間が長かったことをほのめかした入野。梶から「ハリウッドから来たわけじゃないですよね(笑)?」と登場パフォーマンスをいじられるも、「いや~、大変だったよ。30時間くらいかけて……」と応じ、キャスト陣の仲のよさが垣間見えました。
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5人そろったところで、お気に入りのシーンの話題に。村瀬は「研磨との最後のやり取りがすごく好き。みんなのこのバレー生活とかがまだ続いていくんだなっていうのが、『またな』っていう3文字のセリフにすごく入っているなと思って。その時の日向(を演じるとき)も、“まだ戦いたいんだろうな”とかいろいろと思っていたら、(スタッフから)『もう戦いじゃなくて普通の感じに戻ってください』と言われて」とアフレコ時を振り返り、「試合が終わっていることに気が付かなくて、日向が影山にさとされたシーンのときのように自分もなっていたのかな」と、強く印象に残っているとのことを明かしました。
「終盤、研磨の目線に合わせて長く続くワンカットで、ぐるぐる回るボールを追いかけるシーン」が好きと、観客体験型の映像表現について語ったのは梶。ひたすらにボールを追う研磨の息遣いが感じられる臨場感あふれる本シーンは、「自分も彼と一緒に呼吸をしているような感覚で印象的でした」とのこと。
石川は、自身が演じる影山の変化を感じた「『スパイカーの前の道を切り開く、そのためのセッター』というセリフからの、オープン(トス)の流れ」が印象的とのこと。この一球は、研磨の策略に追い込まれる日向を救うきっかけとなり、「日向が一番うれしいタイミングでオープンをあげるという選択を取れたのは、今まで戦ってきた他校の人たちがいたからこそかなって思えて、いろいろなことを考えながら演じたシーンでした」と、思いをはせていました。
内山が挙げたのは、中村悠一が声を担当する音駒高校の主将・黒尾鉄朗と月島がネット際で会話するシーン。「『最近のバレーはどう?』って聞かれて『面白いです』って答えるのが、これまでの月島蛍の姿を考えると“そんなバカな!?”って。でも『ごくたまに面白い』って言うのが、月島蛍らしいなとも思います」と自身が演じるキャラクターの変化を感じたそう。また、終盤に「上に跳べ」とブロックに入るシーンについても、「黒尾さんや(梟谷学園高校の)木兎(光太郎)さんの教えを、月島なりに何度も何度も反復して練習してきたんだろうなっていうのが、あの一言で伝わればいいなと思った」とこだわりを明かしました。
入野は、梶と同じく長いワンカットのシーンが「大好き」とのこと。その理由として、「アニメで10周年、声優陣もスタッフも見ている人たちもずっとみんなで旅をしてきて、ようやくこのシーンにたどり着いたっていう。歴史を感じて涙が出てきます」と熱い思いを語りました。
世界規模でのヒットについて、石川は「何か一つのことに対して一生懸命打ち込んで、悔しくて涙が出るほど努力している人は応援したくなるという気持ちは万国共通なのかなと思います」と話し、「人の頑張りや熱い気持ちは、言語の壁では止められない」と作品の魅力を改めてかみしめました。
入野は7年ほど前に訪れたイギリスでの話を。イベントに参加をした際、キャラクターのコスプレをした現地の方と遭遇したとのこと。「俺、ツッキー(月島)と写真撮ったからね(笑)」とエピソードを披露し、「日本のコンテンツがこうやって世界に広がっていくのは本当にうれしいことだなと思いました」と当時を振り返りました。
イベントの終盤には、本映画のBlu-ray&DVDが10月30日に発売されることや、「劇場版ハイキュー‼ ゴミ捨て場の決戦」展が12月27日より開催されることが発表されました。ゴミ捨て場に選手がたたずむ展覧会のキービジュアルがスクリーンに映し出されると……「菅原さんがいない(笑)」と入野演じるキャラだけが描かれていないことが話題に。すると内山が画面の外を指差し「この辺にいるはずなんですよね、想像してください」とお茶目なコメントを。
さらに、10周年ラストイベントとなる「ハイキュー!! 10th イベント -NEXT STEP-」が2025年3月2日に東京・有明アリーナで実施されることも発表! キャスト陣は時の流れを振り返り、石川が「この10年でようやく内山さんと話せるようになった……」とおどけ、内山は「いやいやいやいや、しゃべってただろ!」と苦笑い。しかし入野が「内山さんもだいぶ社交的になりましたよね」とたたみかけると「……どんなイベントなんですか!!」と、タジタジになりながら軌道修正する内山なのでした。
また、月島と、烏野高校のチームメイト・山口忠が仙台市の観光特使に任命されたことも告知され、月島がデザインされた(仙台銘菓の)「萩の月」の話に。入野が「楽屋に置いてありましたね」と言うと、内山が「召し上がってください」と特使らしく返す和やかな一幕も。
そして、原作者・古舘春一からのイラストメッセージが投影され、会場からは拍手が巻き起こりました。イベント当日の日付が記された日向と研磨のイラストに「(描きたて)ほやほやだ!」「(日向と研磨が)ホカホカだ!」と口々に感想を言い合いながら、感慨深くイラストを見つめるキャスト陣なのでした。
最後は村瀬が「こんなにすてきな作品に長く関わらせていただき、皆さんもその作品を大好きだという思いで見に来てくださってるっていうことが、本当にめちゃくちゃうれしいし、力になります! この続きもできたらいいなという思いを役者として胸に抱きつつ、今後の展開も皆さんと一緒に楽しみに待っていたいと思います」とあいさつを。村瀬の掛け声で行われた、観客との「おつかれした~!」のコール&レスポンスで、イベントは華やかに幕を閉じました。
©2024「ハイキュー‼」製作委員会 Ⓒ古舘春一/集英社
2024年10月30日発売
豪華版(Blu-ray/DVD)
通常版(Blu-ray/DVD)
豪華版(Blu-ray/DVD)
・本編
【音声特典】
・オーディオコメンタリー
出演:村瀬歩 / 石川界人 / 梶裕貴 / 中村悠一
※劇場にて実施された「集え! 副音声上映!!」を再収録
【映像特典】
・イベント映像集
2024年2月15日最速上映舞台挨拶
出演:村瀬歩 / 石川界人 / 梶裕貴 / 中村悠一
2024年2月25日公開御礼烏野舞台挨拶
出演:村瀬歩 / 細谷佳正 / 林勇 / 岡本信彦 / 内山昂輝
2024年3月16日公開御礼音駒舞台挨拶
出演:梶裕貴 / 立花慎之介 / 石井マーク / 星野貴紀 / 横田成吾 / 澤田龍一 / 池田恭祐
・PV&CM集
通常版(Blu-ray/DVD)
・本編
2024年12月27日(金)~2025年1月22日(水)
会場 東京都 松屋銀座8階イベントスクエア
※その後金沢、大阪など全国巡回予定
2025年3月2日(日)昼の部・夜の部
会場 東京都 有明アリーナ
出演 村瀬歩 / 石川界人 / and more!
パッケージ封入先行(抽選)受付期間:10月30日(水)12:00~12月1日(日)23:59
※イベント内容や開催概要、出演者等は予告なく変更となる場合あり
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