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岡田将生が出演した2度目の村上春樹作品。30代後半で得た学びとは

2025年04月03日 17時00分

インタビュー

土曜ドラマ「地震のあとで」で小村役を演じる岡田将生さん

土曜ドラマ「地震のあとで」で小村役を演じる岡田将生さん

村上春樹の短編集「神の子どもたちはみな踊る」を原作にした、阪神・淡路大震災のその後を描く4つからなる物語「地震のあとで」(NHK)が4月5日からスタートします。 阪神・淡路大震災の影響を、現地ではなく遠くの場所で受けた人間たちの喪失が描かれます。5日放送の第1話「UFOが釧路に降りる」の舞台は、1995年の東京。地震のニュース映像を見続けていた未名(橋本愛)が突然家を出て行き、残された夫の小村(岡田将生)は後輩に依頼された“届け物”をするために釧路へ向かうことになる……。小村を演じる岡田将生さんに、村上春樹さんの作品の難しさや自身の“推し”について語っていただきました!

村上春樹作品は2回目だけど常に悩んでしまう

――原作を読んだ感想を教えてください。

村上春樹さん原作の作品は「ドライブ・マイ・カー」('21年)以来2回目ですが、前回も感じたように物語に明確な答えがないんです。人生とは何か、人とは何かを自分に問いかけてくれる作品になっていて、特に今回の物語は、自分自身の内部にある感情が根底にあり、それは何なのかを考えながら読ませてもらいました。

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――映像化された本作も考えさせられる作品でした。

台本をいただいてもやはり答えが見つからないまま時間が過ぎていきました。撮影時期は2024 年の夏前だったので連続テレビ小説「虎に翼」('24年)の(星)航一さんを演じながら、ふと今回演じた小村について考えたりして過ごしていました。それは撮影に入っても変わらずで。自分の答えが出ないまま役になって皆さまに提示するのはどうなんだろう……という迷いもありましたが、常に自分の頭の中はぐるぐる回っている感じがしました。

 ――悩みながらカメラの前に立たれていたんですね。

それがいいのかわからなかったですが、監督と共に試行錯誤しながらいろんな解釈をして演じていきました。はっきりとした正解がないので、今日はこれが一番腑に落ちると思って演じていても、次の日に違うシーンを撮ると小村はこう考えているんじゃないか……と変わっていく日々で。なのですごく疲れました。カメラの前に立ち続けると疲弊していく感じがして、小村同様、僕の中にも喪失感が生まれていく、そんな撮影でした。

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答えがないものを演じるのは楽しい

――小村の心の変化がこの作品の見どころの一つでもありますよね。

小村の内部にある痛みがどこから出てくるのかがこの作品の見どころだと思いますが、それを明確には描かず視聴者に委ねるのは新しいなと感じました。僕自身、完成したものを見たときに少しは何かをつかめるのかと思いましたが、やはり見れば見るほどまた新しい解釈も出てきて。小村を含む登場人物について、生い立ちを含めていろいろ考えてしまいました。だからこそ皆さんがどうご覧になるのかすごく楽しみ。こんなにいろいろな解釈ができる作品は他にないので、やはり面白いです。

――答えがないものを演じる楽しさはありますか?

僕はたくさんの方と一つの物を作っていくことがすごく好きなんです。それぞれ皆さん、違う考えを持って現場に来て、それを提示し合いながら、どのルートが正しいのかを探っていく時間が楽しくて。なので、今回はその醍醐味をたくさん味わえた気がします。それが村上春樹さんの作品に出るということなのかな。これまでたくさんの本を読んできましたが、他の本では自然と道筋のようなものが見えてくるけど村上春樹さんの本ではまったく見えてこない。人が描かれているけど、その人自体が見えてくるまでにものすごく時間がかかるんですよ。だからこそ、映像化したときも他の作品より台本に向き合う時間が特に長くなり、特別な物になっていく感覚があります。

――先ほど朝ドラと並行して撮影されたとおっしゃっていましたが、そんな中でこの難解な作品に出演されたのは本当に大変でしたね。

実は並行して作品に出演することは普段はしないんです。でも、今回はどうしてもこの作品に携わりたくて出演させていただきました。無理してでもこの本を知りたくなったというか、この難解な物語をどのように映像にしていくのかを共に味わいたい気持ちが強かったです。終わってみて自分にとってかなり特別な作品になりました。 
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©NHK

土曜ドラマ 「地震のあとで」(NHK)

2025 年4月5日スタート 毎週(土)22:00~22:45

 

1995 年に発生した阪神・淡路大震災の後、作家村上春樹が著した4つの短編を、震災から30 年を迎える2025年の節目に連続ドラマ化。年代も舞台も異なる4つの物語を通し、“地震のあと”の30年間を描く。阪神・淡路大震災の影響を、現地ではなく遠い場所で受けた人間たちの“喪失”を伴う奇妙な物語。

岡田将生主演の第1話は、「UFOが釧路に降りる」。 
1995 年、東京。阪神・淡路大震災のニュース映像を見続けていた未名(橋本愛)は、突然家を出て行く。夫の小村(岡田将生)は、妻の行方もわからないまま、後輩に依頼された“届け物”をするため釧路へ赴く。妻はなぜ出て行き、どこに行ってしまったのか? 小村は、釧路で出会った女性たちに奇妙な旅へと導かれていく。

 

出演 
第1話:岡田将生 / 橋本愛 / 唐田えりか / 北香那 / 吹越満 / 泉澤祐希 
第2話:鳴海唯 / 黒崎煌代 / 堤真一 
第3話:渡辺大知 / 井川遥 / 渋川清彦 / 木竜麻生 / 黒川想矢 
第4話:佐藤浩市 / のん(声) / 錦戸亮 / 奥野瑛太 / 津田寛治 
 

スタッフ 
原作:村上春樹「神の子どもたちはみな踊る」より 
脚本:大江崇允 
音楽:大友良英 
制作統括:山本晃久 / 樋口俊一 / 京田光広 
プロデューサー:訓覇圭 / 中川聡子 
演出:井上剛 
 

地震のあとで – NHK
土曜ドラマ 「地震のあとで」(NHK)

岡田将生(Masaki Okada)

1989 年8月15日生まれ。東京都出身。 
2006 年にデビュー。近年の出演作に、「ザ・トラベルナース」('22年、'24年)、連続テレビ小説「虎に翼」(’24年)、「御上先生」('25 年)、映画「アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師」('24年)、「ゆきてかへらぬ」('25年)などがある。

岡田将生 | スターダストプロモーション
岡田将生(Masaki Okada)

©NHK

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