2024年10月07日 12時22分
レポート
2024年10月07日 12時22分
レポート
「ENHYPEN WORLD TOUR 'WALK THE LINE' IN GOYANG」の様子
10月5日・6日、グローバルグループ・ENHYPENが、韓国・高陽総合運動場のメインスタジアム公演を皮切りに、ワールドツアー「ENHYPEN WORLD TOUR ‘WALK THE LINE’」をスタートさせました。これまでに開催した「MANIFESTO」「FATE」「FATE PLUS」を通し、日本では3大ドームを制覇。アメリカ合衆国でのスタジアム公演も成功させたENHYPENですが、韓国でスタジアム規模のライブを行うのは今回が初めて。記念すべき本公演は2日間通してオンラインライブストリーミングにて配信され、SNSの公式ハッシュタグには、世界中のENGENE(ENHYPENのファンネーム)からコメントが寄せられました。本稿では、「ENHYPEN WORLD TOUR 'WALK THE LINE' IN GOYANG」10月6日公演の模様をレポートします。
夕暮れにはまだ早い17時。スクリーンに映し出された満月をバックに、ブラックの衣装に身を包んだ7人が登場。「Brought The Heat Back」「Fever」と、細部まで徹底的に世界観を作り込み、歌とパフォーマンスで演じるENHYPENのステージを見せつけます。
NI-KI、HEESEUNGが「高陽! Make some noise!」とあおり、SUNOOが「ENGENEー!」と呼び掛けると、それに応えるように会場を埋めつくすENGENE棒(ペンライト)が揺れます。「過去・現在・未来のストーリーを反映した」「ENGENEが主人公」だという「WALK THE LINE」。「ENGENEにステージに上がってもらえない代わりに、よりENGENEの近くに行く」と約束すると、客席からは大きな歓声が上がりました。
ハンドマイクに持ち替え、“雄っぽさ”を見せた「ParadoXXX Invasion」。ソロパートで主張しつつ、ユニゾンで調和する7人のボーカルもENHYPENの持ち味です。鳴り響く警告音から、「Future Perfect」。炎が上がる中、センターステージへと進みながら、ジャケットから右腕をあらわにしたNI-KIに、悲鳴のような歓声が。ボルテージは早くも最高潮に達します。
フォーメーションダンスで魅せる「Given-Taken」から、JAY、JAKE、SUNGHOONのユニットステージ「Lucifer」。退廃的な色香をまとうJAKE、“氷の王子様”の異名そのままに、異世界の住人のようなたたずまいのSUNGHOON。JAYは歌声、表情、仕草、そのすべてで楽曲の世界観を訴えかけます。舞う羽根のように、指先まで神経を行き届かせたSUNGHOONの美しいラストショットに、感嘆の声が漏れ聞こえました。
JUNGWON、HEESEUNG、SUNOO、NI-KIによる「Teeth」は、4人の個性が表れたパワフルなステージ。SUNOOは不敵な笑みを浮かべ、NI-KIは長い手足で存在感を示し、HEESEUNGは大人の色気でチームを牽引、多彩な表情を持ち味とするJUNGWONは、自分の魅せ方を熟知しています。見せ場のビートチェンジでは、大きな歓声があがりました。
「Blessed-Cursed」「Fatal Trouble」と、変幻自在のパフォーマンスに目を奪われていると、気付けばあたりはすっかり夜。スタジアムだからこその自然の暗がりの中、ENHYPENが新境地に踏み出したヒットナンバー「Bite Me」へ。 汗で濡れた髪を乱してのセクシーなパフォーマンスは、“ライブ”ならではの魅力です。
カジュアルな衣装にチェンジして、HEESEUNGの初の自作曲「Highway 1009」。完成されたステージを見ると忘れそうになるけれど、彼らはまだ10代、20代の青年たち。客席を見渡し、ときに目を閉じ、まっすぐな歌声を届ける姿は、等身大の姿に思えました。笑顔がこぼれ落ちる、「Not For Sale」も同じく。そして彼らが見つめる先には、ENGENE棒が優しく揺れています。 「Highway 1009」でのENGENEの歌声を褒め、「こんないい曲、誰が作ったの?」とメンバーたち。HEESEUNGは、はにかんで身体を揺らします。「この曲を完成させられるのはENGENEだけ」というJUNGWONの言葉通りの、あたたかなひとときでした。
MC冒頭、ユニット曲について、「NI-KIのキリングパートがよかった」というSUNGHOONの声を皮切りに、末っ子をからかうお兄さんたち。「踊ってみせて」というメンバーのリクエストにNI-KIが応えると、メンバーはもちろん会場中が、ENHYPENの自慢のマンネ(末っ子)に歓声を送ります。パフォーマンス中には鬼気迫る表情を見せるJAYですが、MCではいつも笑顔の中心。JAKEも、子犬のようにルンルンと動き周りながら、くりくりと輝く大きな瞳でENGENEを見つめていました。
続く「Your Eyes Only」。胸の前でハートを作って踊るパートが、MC中の練習ではなかなか揃わなかったメンバーたち。本番も、暴れん坊のJUNGWON、肩をぶつけてじゃれ合うSUNOOとNI-KI、やや遅れて滑り込むもリズムが合わず、苦笑いのHEESEUNGと、かわいらしい一面が見えました。
花吹雪舞う「Orange Flower(You Complete Me)」から、がなり声がセクシーな「Scream」と、再びライブはヒートアップ。おなじみ「Tamed-Dashed」では、センターが変わるたびにグループが色を変えるENHYPENの強みを見せつけ、「Sweet Venom」「Go Big or Go Home」とたたみかけるアッパーチューンでは、7人それぞれの魅力が光ります。JUNGWONは実直に、HEESEUNGはときに挑発的に、JAYは常にパワフルに。JAKEは大きく身体を動かし全身で楽しみ、SUNGHOONはいかなるときも“SUNGHOON”として独自の世界を構築、SUNOOの笑顔はとびっきり楽しそうで、とびっきり不敵。NI-KIはクールな表情の下に、熱さを秘めています。
ゴールドの花をあしらったマイクスタンドで、7人が歌い繋ぐ「Hundred Broken Hearts」。スクリーンには大きな薄紫の月が浮かびます。片方の口角をあげるJAY、目を伏せるSUNGHOON――今しかないバランスで、少年性と妖艶さが共存する彼ら。それは、続く「Still Monster」も同様です。初披露の「Moonstruck」では、とても終盤とは思えぬ、リフトを織り交ぜたダイナミックなフォーメーションダンスを見せました。ラストには、HEESEUNGの叫ぶようなハイトーンボイス。歓声と余韻が、スタジアムを包みます。
「時間って本当にあっという間」とJUNGWON。「今回のライブには、これまで世界の都市を回ってきたノウハウを込めました」とJAY。SUNOOは「本当に終わりたくない」「少しうるっときますね」と胸を押さえながら、「後悔のないステージができて本当に満足しました」と、輝く笑顔を見せます。
ENGENEからの手紙に書いてあったある言葉がうれしかったといい、「これからも新しい姿を見せる」と頼もしく語ったJUNGWON。本番1週間前に、「できるだろうか」と緊張したと明かしたSUNGHOONは、ツアーが始まること、HEESEUNGとJAKEの誕生日が近づいていること、パッケージアルバムのリリースが待っていること――今後の楽しみをENGENEと共有しました。続いてJAKEも、「2025年はどうなるか話し始めているけれど、7人は欲張り。たくさん成長して、高く飛び上がる1年にしたい」と、“未来”を語ります。
ペンライトの海を見渡し、「キラキラしてきれいです」とHEESEUNG。デビューした4年前には、こんなにも多くのENGENEの前でライブをするなんて想像もできなかったと振り返りました。「ENGENEから見ると赤ちゃんかもしれないけど、大人としてもっとかっこよく、感動を与えられるステージを作りたい。気を引き締めるタイミングだと思う」と、決意を新たにします。セットリストに「FATE」が入っていないことを惜しむNI-KIは、「海外ツアーを無事に終わらせるまで、どこにも行かずにENGENEでいてください」と、ENGENEと約束を交わし、2階席にも「見えています」と声をかけました。
今回、メンバーたちは、スタジアム公演に抱いていた不安や緊張も明かしました。弱音をさらけ出せるのは、信頼関係あってのこと。そしていつものように、「もっといいENHYPENになる」と成長を誓い、「ENGENEと一緒に歩んでいく未来が険しくても、僕たちが花畑のような道にします」と、JUNGWONが締めくくりました。
HEESEUNGが奏でるピアノで始まる、「XO (Only If You Say Yes)」。花をあしらったステージでの軽やかで美しいパフォーマンスは、彼らが思い描く“より成長したENHYPEN”を、一層楽しみにさせました。 「最後の曲! 立って!」と、「Paranormal」。夜風を浴びながら、メンバーたちはステージを駆け抜けます。打ちあがる花火を背に、「愛してる!」「ありがとう!」と何度も叫び、本編は終了。
鳴りやまぬアンコールに、映し出されたのはバックステージ。「僕たちの原動力は?」「それはENGENEだよ」から始まるスローガンを手にしたメンバーが、舞台下へと歩みを進めます。準備は、すでに万端!
「Future Perfect」「Highway 1009」を歌いあげ、「最後の曲はスマホを置いておいて、狂ったように楽しみませんか?」とJAKE。「Go Big or Go Home」では、ジャンプに合わせて揺れるペンライトの間をぬって、メンバーたちが無邪気にはしゃぎます。
楽しさが一気に押し寄せたのか、NI-KIがJAYに、JAKEがSUNOOに抱きつく場面も。やまないアンコールに応えて、最後の曲は「Karma」。ラストは7人で円陣を組んでくるくると回り、喜びを全身で表現しました。最後にマイクを向けられたのはJAY。「叫べ!」と痺れるシャウトに、「SUNOOヒョンも!」とJUNGWON。裏返ったSUNOOの声に、7人の笑顔が弾けました。
彼らの節目と新たな門出を祝福するように、再び打ちあがった花火。ENHYPEN初の韓国でのスタジアム公演は、4年間の歩みと絆、彼らの現在地――そして何より、さらなる飛躍を感じさせるものとなりました。
取材・文:新亜希子
(P)&(C) BELIFT LAB Inc.
2024年11月9日(土)
会場 埼玉県 ベルーナドーム
開演 17:00
2024年11月10日(日)
会場 埼玉県 ベルーナドーム
開演 15:00
2024年12月28日(土)
会場 福岡県 みずほPayPayドーム福岡
開演 17:00
2024年12月29日(日)
会場 福岡県 みずほPayPayドーム福岡
開演 15:00
2025年1月25日(土)
会場 大阪府 京セラドーム大阪
開演 17:00
2025年1月26日(日)
会場 大阪府 京セラドーム大阪
開演 15:00
(P)&(C) BELIFT LAB Inc.
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