2024年10月09日 18時00分
インタビュー
2024年10月09日 18時00分
インタビュー
左から赤城勇太役を演じる和田雅成さん、白石和彦役を演じる曽野舜太さん
ドラマ「ギフト」、映画「らせん」など、数々のヒットコンテンツを生み出してきた飯田譲治監督が仕掛ける、完全オリジナル作品「神様のサイコロ」。東京、愛知、大阪で行われた特別先行劇場版の公開を終え、10月9日よりついにドラマ版の放送がスタートします。軽い気持ちで禁忌の儀式を始め、次々と予測不能な展開に巻き込まれていく動画配信者を演じる和田雅成さんと曽野舜太さんに、作品の魅力や撮影時のエピソード、さらに素のお二人について話を伺いました!
――完全オリジナルのストーリーとなる今作。先行公開された劇場版は、衝撃的な展開の数々にとても引き込まれました。
和田雅成 劇場版は本当にすごい展開ですよね。お客さんがついてこられるように劇場版はセリフを変えている部分もあるんです。それでも、できあがったものを見せてもらったら、「お客さん、ついて来られるかな?」と思ったくらい(笑)。ドラマ版は展開が丁寧だと思うので、置いていかれることなく、一つ一つのストーリーを楽しめると思います。
――曽野さんは、最初に台本を読んだときはどんな感想でしたか?
曽野舜太 僕は自分が演じる白石のギャップにびっくりしました。最初はちょっと弟っぽい、守られるような感じだったのに、だんだん違う一面が出てくるんですよね。あとは、純粋に台本を読んでいて吸い込まれるように没入できたので、さすが飯田監督だなと思いました。だからこそ、台本を覚えるのは大変でしたね(笑)。
――それぞれご自身が演じる役はどんな人物だと解釈して、役作りをされたのでしょう?
和田 僕が演じる赤城は裏表がなくて、本当にファイブカラーズのメンバーが好きなんだと思いました。そして、いろんなことに興味があるから、白石に教えてもらった魔術に対しても子どものように向き合うんですよね。役作りの部分でいうと、自分からどういう表現が生まれるのかは、他のキャストと演じた瞬間にしかわからない部分があるので、現場でどんどん作り上げていった感覚です。
――飯田監督はどんな印象でしたか?
和田 僕、“昔は厳しかったけど今はあったかくなってる人”って一番、居心地がいいんですけど、飯田監督とスタッフさん、僕の3人でお食事に行ったときにそれが伝わってきたんですよ(笑)。そこから撮影を通して飯田監督もよい意味で甘えてきてくださるし、こっちも甘えるしという関係性ができたのもよかったですね。飯田監督はロケ場所へ移動するときも、わざわざキャスト車に乗ってくるくらい心を開いてくれていました(笑)。
――曽野さんは役作りで心掛けたことはありますか?
曽野 “ありのままでいること”ですね。白石の核にある部分って“子ども”なんです。自分勝手で、「やりたいようにやりたい!」と思うわがままさは常に持っていなきゃいけないと思っていました。白石はわがままだからこそ、自分をいい人に見せたり、本当にかなえたいことを隠して何か行動を起こしたりするんですよね。だから、自分と重なる部分もありました。僕はこの仕事を始めたのが中学2年生なので、そのころから “仕事をするときの自分”というキャラクターを作っていたと思うんです。白石も“みんなといるときの自分”を作っていたんじゃないかなと思いました。
――白石といえば、劇中の「食べちゃうぞ」のポーズがファンの方にも人気ですが、どうやって生まれたポーズなんですか?
曽野 あれは現場で生まれました! ファイブカラーズのメンバーが一人ずつ自己紹介をするシーンがあって、(櫻井)圭登くんが面白いことを言い始めたから、みんなそれに続いて爪跡を残すような自己紹介をしていったんです。そこで僕も何かやらなきゃと思っていたら勝手に手が動いてました(笑)。そしたら和田さんも乗っかってきてくれて……。
和田 あれはアドリブだったね(笑)。
劇場版「神様のサイコロ」舞台挨拶にて「食べちゃうぞ」ポーズを披露する出演陣と監督。左から寺坂頼我さん、櫻井圭登さん、前嶋曜さん、曽野舜太さん、和⽥雅成さん、飯⽥譲治監督
――今やすっかり定着して、作品を象徴するようなポーズになりました(笑)。
曽野 そうなんですよ! 「神様のサイコロ」でこのポーズって、意味わかんないだろうな、これでいいのかなと思っています(笑)。
和田 いや、“サイコロを持っている手”という捉え方ができるかも……(笑)。
――作中、“生配信中の動画配信者”としてストーリーが進んでいきますが、演じるうえで難しかったことはありますか?
和田 自分たちが撮る映像も作品で使われることがわかっていたので、お芝居をするのはもちろんですけど、会話する相手の顔をしっかり自分のカメラに映すことも意識していました。自分が下を向いて話しているとカメラも下を向いてしまうので、できるだけ上に向けるようにしたり。
曽野 僕はアーティストとしての活動でVlogを撮ることもあるので、自分でカメラを持つことには苦労しなかったですね。その経験を生かして頑張りました。
――生配信を再現している分、長回しのシーンも多いので撮影は難しそうだなと感じましたが、共演者の皆さんで話し合われることも多かったですか?
和田 そうですね。舞台みたいに一発で撮るので、「ここでこう動いてほしい」「こうしたら邪魔にならないね」というすり合わせは毎回やっていました。
――配信カメラの視点だからこそ生まれる臨場感がありました。特に皆さんで逃げるシーンとか……。
曽野 あのシーンは全力でしたね! どんなに撮影が深夜遅くても、全力を出して走ったので、臨場感が伝わっていたらうれしいです。ただ、走るといってもブレブレの映像を見せても伝わらないから、本気で走ればいいというわけでもなくて。どこを通ったらいいか、息遣いなど、細かい部分で気にすることがたくさんありました。
――撮影の合間はどう過ごされていたんですか?
和田 セリフ合わせをしたり? あとは、ずっとしゃべってたよな?
曽野 うん、なんかずっとしゃべってた。
和田 ごはんもずっとみんなで食べていて、そこに飯田監督も来てくれたりして。
曽野 だから、僕はオンオフがほぼなかったかも。撮影中はセリフがあるだけで、ずっとファイブカラーズでいた感覚です。オフでの関係値が深まっていたから、その空気が途切れなくて、「スイッチ入れなきゃ!」って思うことがなくてよかったのかなと思います。
――印象的だった撮影時のエピソードがあれば教えてください。
曽野 僕はなんでも⾷べる系の配信者ってことで、ソロで動画用のシーンを撮ったんです。そこでは幼虫を焼いて食べているんですけど……。
和田 そうそう、あれすごいよね!
曽野 実はあれ、チョコレートなんです! これ、誰にも言ってません!! でも、本当にリアルな幼虫に見えるお菓子でした。本物の虫を食べることは1回もなくてよかったです(笑)。
――和田さんはいかがでしょう? 監督のこだわりを感じたシーンなどありましたか?
和田 僕ら2人のシーンでいうと、ドラマの1話冒頭のシーンですね。これは劇場版にはないシーンなんです。
曽野 カフェで僕が儀式を提案するシーンですね。その日が2人のクランクインで、一番初めに撮ったシーンなんですけど、ここは何度も撮り直しました。
和田 すごかったよな? やっぱり飯田監督の中で僕らは“舞台の人”ってイメージがすごく強かったみたいなんです。 “映像の演技はこうである”という、ロジックがしっかりされてる方なので、最初ということもあって「こういうふうにやってほしい」というディレクションをしっかりしていただきました。今作での経験がどう成長につながっているか、今はまだ自分で実感できていませんが、次の作品に入ったときに、ここで得たものに気づくんだろうなと思います。
――初共演となるお二人ですが、初対面はどのタイミングでしたか?
和田 クランクインの前にリハーサルがあったので、そこで初めましてでしたね。
――お互いの印象はいかがでした?
曽野 僕は最初に会ったとき……。
和田 あ! ジャージの話しようとしてるだろ(笑)!?
曽野 うん(笑)。リハーサルの現場に向かうとき、目の前に真紫に黄色のラインが入ったジャージを着た人がいたんです。「あれ? あの人って和田さん?」って一瞬思ったんですけど、「いや、そんな目立つ服は着ないよな……」と思っていたら、それが和田さんでした(笑)。被っていた帽子もハンチングっぽいすごく目立つ形だったので身構えていたんですけど、しゃべっていくうちに真っすぐな人なんだなというのがわかって安心しました(笑)。現場で一番周りを見てくれていて、たくさん話してくれる方です!
――和田さんから見た曽野さんはいかがでした?
和田 きれいでスラッとした子だなっていう印象ではあったんですけど、共演してみると本当に頭の回転が早いなと思って。現場では一番年下なのに、自分がこのタイミングでここにいたほうがいい、こうしたほうがいいっていうことを、ちゃんと計算できてる子だなって感じました。
曽野 計算なんてしていませんよ?
和田 うそつくな(笑)。すごく周りを見ているのが伝わっていたよ。でも、ちゃんと若さも持っているから、しっかりした面と弟気質な面、それぞれちゃんとバランスを取りながら生きてるんだろうなと思ったかな。
曽野 それでいうと、監督が役作りについて「舜太が“自分のまま”な部分があってもいい。自分のフィルターを通して白石を演じたらいいよ」って言ってくださったんです。そのときに「自分と白石を別物にしなくていいんだ」と思ったので、僕の中の白石っぽい面が出ていたのかもしれないですね。
――では、今回の共演を通して仲も深められたと思いますので、お互いにキャッチフレーズを作ってお相手がどんな方か表現していただいてもいいですか?
和田 えっ!? なんだろう、難しいな……。
曽野 はい! じゃあ、僕からいいですか?
和田 なになに?
曽野 “カードゲーム系サムライ”!
和田 なんやねん、それ(笑)。
曽野 まず“カードゲーム系”というのは、カードゲームが大好きでオフの時間もカードゲームの話をしているから。ごはんを食べているときも「俺、これ買ったんだよ~」ってめっちゃ楽しそうに話してくれるんですよ(笑)。そして“サムライ”というのは、舞台で侍になったり、刀のように踊ったりされているから。今作でも殺陣のシーンがあったんですが本当にうまくて、僕も教えてもらいながら頑張りました!
――なるほど! さて、対する和田さんはいかがでしょう?
和田 舜太はなんだろうな~。ギャップがすごいって印象があるから、“ギャップアイドル”……。いや、違うな……なんだろう、ギャップ、ギャップ……。
曽野 ……?
和田 “ギャップン”!
曽野 えー! 何それ!? なんかのキャラみたい(笑)。
――お二人ともありがとうございます(笑)。すてきなキャッチフレーズが付いたところで、今回の共演で刺激になったことがあれば伺えますか?
曽野 カードゲーム始めろって言われること……(笑)。
和田 ハハハハハ(笑)!
曽野 いや、それは冗談で、和田さんは本当に周りの人にすごく気を使われる方なんです。スタッフさんへの感謝や謙虚さがあって、誰かがつまずいていたら「大丈夫ですか?」って声をかけていたりしていて、すごいなと思いました。モテるんだろうな~!
和田 お前な~(笑)。
曽野 気遣いがすごいから、みんなキュンとしちゃうと思います。僕は絶対しないですけど……!
和田 おい(笑)!!
曽野 いや、気遣いがすごいのは本当です! こんなに周りが見えて、謙虚さがある方っていませんよ。だから、すごく尊敬しているんです。
――では最後に、「推し楽」は「推し活するあなたを“推す”メディア」ということで、お二人の最近の“推し”を教えてください!
和田 マジでカードゲームになっちゃうかも……(笑)。
曽野 なりそう~(笑)。
和田 あ、猫ですね! 僕は猫と一緒に暮らしていて、“推し”というか、いつも癒やしをくれる存在です。
曽野 僕はランニングかな。最近は毎日5km走っています。
和田 すごいな~。でも大事だよね、アーティストとして。
曽野 そうですね。でも、今はそれを意識してというよりは番組で走る予定があるので、坂を何本も走っています!
和田 え、そうなんだ!? 頑張ってな~!!
取材・文:久野麻衣(t-press)
撮影:藤木裕之
ヘア&メイク:堤紗也香(和田)、中島愛貴(曽野)
スタイリング:高田菜々子(和田・曽野)
2024年10月9日(水)スタート 毎週(水)23:30~24:00
チャンネル登録者数に伸び悩んでいた音楽系配信者・赤城(和田雅成)は、かつて配信グループのファイブカラーズとして共に活動し、現在は大人気料理系配信者として活躍している白石(曽野舜太)から“願いをかなえる人形”を使った儀式の話を聞く。どんな願いもかなえられる代わりに、相応の見返りが要求されるという儀式を行うべく、白石に加え、元ファイブカラーズの黒谷(前嶋曜)、青山(櫻井圭登)、緑川(寺坂頼我)を誘うのだった。そこへ、ドキュメンタリー番組のディレクターを名乗る謎の女性(兵頭祐香)が突如現れ、不気味な儀式を生配信することになる――。数多くのヒットコンテンツを生み出してきた監督・飯田譲治が仕掛ける新感覚サバイバル・マーダー・ミステリー。
出演
和田雅成 / 曽野舜太 / 前嶋曜 / 櫻井圭登 / 寺坂頼我 / 兵頭祐香 / 渡辺哲 / Task have Fun(熊澤風花 / 白岡今日花 / 里仲菜月) / 瀧マキ / 梶健太
スタッフ
監督・脚本・原作:飯田譲治
音楽:蓜島邦明
主題歌:和田雅成 「Dice」(KING RECORDS)
制作プロダクション:ヒューマックスエンタテインメント
©飯田譲治/キングレコード株式会社
1991年9月5日生まれ。大阪府出身。舞台「刀剣乱舞」シリーズ(’16年~)、舞台「呪術廻戦」(’22年)、ミュージカル「ヴィンチェンツォ」(’23年)など人気舞台作品に多数出演。また、ドラマ「あいつが上⼿で下⼿が僕で」シリーズ(’21年~)や映画「この動画は再⽣できません THE MOVIE」(’24年)など映像作品でも活躍。さらに、主演を務める映画・ドラマ「神様のサイコロ」(’24年)の主題歌「Dice」でアーティストデビューを果たす。
2002年5月3日生まれ。三重県出身。ドラマ「スメルズ ライク グリーン スピリット」(’24年)、「コスメティック・プレイラバー」(’24年)、「怪談新耳袋暗黒」(’23年)、映画「バトルキング!!-We‘ll rise again-」(’23年)、「鬼ガール!!」(’20年)など数々の作品に出演。2022年には日本テレビZIP!「ベラベラENGLISH 星星the Teacher」レギュラーに抜擢されるなど幅広い活動を行っている。
また5人組ダンスボーカルユニット「M!LK」のメンバーとしても活動中。10周年を迎える今年、11、12月に『10th Anniversary M!LK ARENA TOUR 2024「I CAN DRINK!」』が控えている。
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