2024年11月14日 10時20分
レポート
2024年11月14日 10時20分
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「SUITS OF THE YEAR 2024」授賞式に出席した5名の受賞者
日本経済新聞社のメディアビジネスライフスタイルサイト「THE NIKKEI MAGAZINE」が主催するアワード「SUITS OF THE YEAR 2024」が開催され、二宮和也をはじめ各部門の受賞者5名が登壇しました。
7回目の開催となる今年のテーマは「五感を刺激する」。ビジネス部門では株式会社オリエンタルランド代表取締役会長(兼)CEOの高野由美子とNature Architects株式会社代表取締役CEO須藤海が、イノベーション部門では映画監督の山崎貴が、スポーツ部門ではプロフィギュアスケーターの高橋大輔が、そして芸術・文化・エンターテインメントを通じて世の中に感動を与えた人物にフォーカスしたアート&カルチャー部門を二宮が受賞しました。
オリエンタルランドの代表取締役会長(兼)CEOの高野は、ホワイトのスーツで登壇したことについて「華やかな場として白いスーツを選びました。これまでは目立たないようにグレースーツを選んでいたのですが、自分らしさを出すことがおもてなしのファッションのよさだと思い選びました」と話し、Nature Architects株式会社代表取締役CEOの須藤は、スーツの内側に自社を端的に表した言葉“カタチのチカラ”と入れたことを明かしつつ「スーツも1本1本の糸の細さで質感が変わってくるところが興味深いなと思っています」とコメントしました。
第96回アカデミー賞(R)視覚効果賞を受賞した映画監督の山崎は、着用しているスーツに関して聞かれると「シャドウストライプという柄のスーツなのですが、このストライプも反射によってより深みのあるものに見えるので、視覚効果的に面白いなと思います」と。さらに時計について「山崎組はめちゃくちゃ遅刻に厳しくて、1分でも遅れると全員におごらなくちゃいけないんです。僕が1分遅刻をしただけで、高級なお弁当をスタッフ全員におごらなくてはならないので、一度で20万円くらい飛んでしまうんですよね。なので、絶対に遅刻をしないようになりました(笑)」とエピソードを語りました。
プロフィギュアスケーターの高橋大輔は「まさか引退してから賞をもらえるとは思っていなかったのでうれしいです」と話し、着用した艶のあるスーツに関しては「若いときからどうやったらセクシーに見えるのかを意識してきたので、どうしても艶っぽさを求めてしまうんです」と笑顔に。客席に向かい「艶っぽくて似合っていますよね?」と照れながら問いかけると、会場は拍手で応えていました。
二宮は「この1年間、初めてのことが多くていろいろと試行錯誤しながら過ごした1年だったにも関わらず、このような賞をもらってうれしいなと思いますし、また来年もこの賞をいただけるような、貪欲な気持ちをもって仕事ができたらと思います」と決意を新たにしました。映画、ドラマ、CM、YouTubeなどさまざまな媒体で発信し続けることについて尋ねられた際には「僕は自分が楽しいと思っていることを楽しんでいる姿を見て、皆さんが楽しんでもらえたのなら、それが一番僕が伝えやすい形なのかなと思っています」と答えました。
全員がそろって登壇したトークショーでは、五感について5人がトークを繰り広げました。山崎は視覚と聴覚を刺激するために、よりディテールにこだわったことを振り返り、「潜在意識に訴えかけることができれば、本当かもしれないと思ってもらえるのかもと意識しました」と話します。二宮がゲームの魅力についての質問に「僕は好きなことをして、リラックスをしている最中がいろいろ頭に入ってきやすいんです。なので、ゲームをしながら、気持ちのいい状態でセリフを覚えることもあるんです」と返答すると、山崎に「ゲームをしながら⁉」と驚かれるシーンも。
高橋は「僕はファンタジーが好き。リアルな世界は大変なことが多いですよね。なので、夢の世界を与えてほしいという気持ちで違う世界を求めて舞台を見に行くんです」と語りながら、ひと時の疲れを忘れるくらい没頭してもらえるようなショーを作っていることを教えてくれました。
二宮が「ゴジラは怖い印象がありますが、BGMや効果音などの聴覚を奪うと悲しく見えるんです。一体何のために吠えているのかということが、五感の一部を抜いただけで違った表現で届くのがすごく面白いなと思ったので、自分も見る人たちによって響き方が違くなるようなものができるように、自由度を上げていきたいですね」と話すと、山崎はその答えにハッとしたような表情を浮かべ、客席に向かって「引き算ができる人なんですよね」と感嘆!
続けて「感性が鋭い人は別の五感をそいで見るんです。僕たちもそういった表現をしていきたいです」と話すと、二宮が「決まりました!」と次回作への出演を積極的にアピールし、笑いを誘っていました。その後、実際にこの山崎と二宮のコラボがあるのかと聞かれると、「二宮さんは日本を代表する俳優の1人だと思うのでチャンスがあれば……」という山崎の回答に二宮はニッコリ。
二宮の両親が調理師だったことで磨かれた味覚についての質問も。「子どもの頃からいろんなものを食べさせてもらっているので、大人になったら絶対にこれを食べたいというような欲がなかったんです。それはいろんなものを作ってくれたおかげだったのかなと思いました」と話すと、その食べ物の話に触発されたのか、須藤が「僕はイカやタコの食感がすごく好きで、これは工学的に再現できるのではと思ったんです。いつかその食感をサイエンスしてみたいですね」と明かし、ほかの4名がその興味深くマニアックな答えに驚きの表情を浮かべていました。
さらに二宮は4名に聞きたいことがあるか問われると、「二宮とどう一緒にやってみたいか」という質問を。すると山崎は「いいやつも悪いやつもダークサイドも演じられるので、一緒にできる仕事があればお願いしたいと思っています」と再びオファーを匂わせます。高橋はアイスショーに俳優を起用していることを話し、「氷の上でお芝居して歌ってほしい」とリクエストすると二宮も「ぜひ!」と快諾しました。
登壇者5名がすてきなスーツに身を包み、終始和やかに進んだ会見は、最後まで盛り上がったまま幕を閉じました。
※高野由美子氏の「高」ははしごだか
取材・文:吉田可奈
撮影:藤木裕之
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