Spotifyが振り返る2024年ランキングを公開、世界で最も聴かれた日本の音楽はCreepy Nutsの「Bling-Bang-Bang-Born」

12月5日、Spotifyが「2024年のシーンを賑わせた音楽」のランキングを公開しました。国内で最も再生された楽曲や、海外で人気の日本人アーティストなど、まさに「いま推されている」楽曲を一挙に発表しています。

日本で最も再生された曲、アーティストは？

2024年に国内で最も再生された楽曲は、Creepy Nutsの「Bling-Bang-Bang-Born」でした。アニメ「マッシュル-MASHLE-」のオープニングテーマとして公開されるや否や、国内楽曲史上最速で3億回再生を達成し、音楽シーンを象徴するヒットとなりました。

2位には「ライラック」（Mrs. GREEN APPLE）、9位には「アイドル」（YOASOBI）など、アニメ関連の楽曲が多数ランクイン。アニメ音楽が音楽業界に与える影響の大きさが改めて浮き彫りになっています。

国内で最も再生されたアーティスト部門では、2年連続でMrs. GREEN APPLEが1位を獲得。この部門でTOP10をすべて国内アーティストが占めたのは、Spotifyの年間ランキング発表以来初の快挙だそうです。

同じく発表された「国内で最もSNS上にシェアされたアーティスト」部門では、2年連続でJO1が1位を獲得。2位にNumber_i、3位はTravis JapanとボーイズグループがTOP3を独占しました。

YOASOBIに藤井風……驚異的な再生数で世界に広がる日本の音楽

2024年は日本のアーティストが海外でさらに大きな影響力を示しました。Creepy Nutsの「Bling-Bang-Bang-Born」は、アメリカや中南米、ヨーロッパ、アジア各国で人気を博しました。

2位は、藤井風が2020年にリリースした「死ぬのがいいわ」がランクイン。再生回数は6億2600万再生を突破し、アメリカ、インド、東南アジア諸国でロングヒットを記録しています。また上位10曲のうち6曲をアニメ関連楽曲が占めた点も注目です。

韓国ではNewJeansのMINJI（ミンジ）がカバーして話題になったVaundyの「踊り子」が1位に。5位には今年紅白歌合戦に初出場するtuki.の「晩餐歌」がランクイン。しっとりとした情感あふれるJ-POPが支持を集めており、他国で見られる傾向とは違った独自のトレンドがみられます。

海外で最も再生された国内アーティストは4年連続でYOASOBIが1位を獲得。総再生数は6億3200万回を突破しました。昨年音楽シーンを席巻した「アイドル」以外にも、2019年にリリースされた「夜に駆ける」も引き続きランクイン。同楽曲は国内楽曲最高記録を更新し続けています。

昨年の6位から2位へと順位をあげたAdoのほか、3位には人気ゲーム「ペルソナ」シリーズの音楽を手掛けるアトラスサウンドチームがランクイン。今年4月に「ペルソナ 3 リロード」のサントラが配信開始となったことを皮切りに人気が急上昇。「女神転生」シリーズなど、他のアトラス作品も世界中のファンに愛聴されているようです。