2024年12月18日 17時50分
「心の中のお守りにして」松下洸平が初エッセイ集「フキサチーフ」に込めた思い

「フキサチーフ」出版記念トークイベントに登壇した松下洸平
松下洸平の初エッセイ集「フキサチーフ」の発売を記念して、東京・HMV&BOOKS SHIBUYAにてトークイベントが開催されました。
本書には雑誌「ダ・ヴィンチ」に掲載された2021年4月号から2024年1月号までの連載に加え、新たに2篇の書き下ろしエッセイを収録。装画や表紙、挿絵も全て松下が手掛けています。タイトルの「フキサチーフ」とは、画家が作品を保護するために最後に吹きつける定着液で、松下が美術学校での学びを存分に生かして作り上げたことがうかがえます。
トークイベントでは、全36本のエッセイに対して「自分の約3年半のすべてがここに詰まっているといっても過言ではないので、とても愛おしい気持ちになりました」と語った松下。デビュー前やオーディションでの苦い経験をストレートに表現した書き下ろしの1本「居場所」については、「こんなこともあったなあと思える自分に、やっとなってきました。あのとき頑張った自分がいるからこそ、今こうやってみなさんともお話できていると思うので、本当に感謝です。一つ一つの出来事、悔しかったことに対しても、『ありがとう』と思います」と感謝の気持ちを表します。
「僕もそんなにいつも前向きなわけではないので、どの章もポジティブなことばかりではないです。悩んだり悲しいことがあったりするのは当たり前ですが、それだけで終わらせないようには努力していました。最後に小さな光をちょっと置いて」と、本書への特別な思いを明かす場面も。「それは、読み手の皆さんのためというよりは、自分のためだったのかもしれません。悲しいことを悲しいままで終わらせてしまうと、そこから抜け出せなくなってしまう気がして……。悲しくても、明日頑張ろう。そういう思いをそっと残して終われるように、工夫していました」と反芻しました。

そして最後は「皆さん自身の心の中にもお守りのようにして、何かに悩んだり悲しい気持ちになったときに読んで、もう1日頑張れる力を皆さんにお届けできればいいなと思ってます」と読者へメッセージを。終始温かさに包まれたイベントとなりました。
撮影:山口宏之


