大西流星&藤原丈一郎を「忍たま」監督＆声優陣が絶賛！「すごく器用、度胸がある」

12月19日、東京・丸の内ピカデリーにて、本日12月20日公開の「劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師」前夜祭イベントが行われ、高山みなみさん、田中真弓さん、一龍斎貞友さん、関俊彦さん、スペシャルゲスト声優のなにわ男子・大西流星さん、藤原丈一郎さん、そして藤森雅也監督が登壇しました。

藤森監督を先頭に出演者が入場すると、一龍斎さんは少し振り返って手を伸ばし、大西さんと藤原さんを紹介するように優しく迎え入れました。壇上にキャストが並び、まずはひと言ずつあいさつ。高山さんが乱太郎の声で「皆さんこんにちは！」と言うと、会場からは驚きと喜びが入り混じった、感嘆の声があがります。続いて、きり丸（田中さん）、しんべヱ（一龍斎さん）、土井先生（関さん）……大西さんと藤原さんは、キラキラと瞳を輝かせ、胸元で小さな拍手をしながら聞き入っていました。順番が回ってきた大西さんは、「この後に話すの、すごくプレッシャーなんですけど（笑）」とポロリ。藤原さんは「『勇気100%』ならぬ、“忍たま愛100%”で盛り上げたいと思いますので、よろしくお願いします！」と、笑顔を見せました。

トークコーナーではまず、公開を控えた現在の心境について。桜木清右衛門を演じた大西さんは「本当にいよいよっていう感じです。なにわ男子としていろいろな活動をやっているなかでも、声優は初めてで。右も左もわからないなか、藤森監督が収録の進め方を教えてくださいました。小さい頃から大好きだった『忍たま』の世界に自分も入ることができるなんて思ってもいなかったですし、『忍たま』の中の皆さんと一緒に並ぶことができて、幸せでいっぱいです」とうれしい気持ちを明かします。声優としての初演技を見てもらうことについては「わくわくですね！」と即答。「アクションシーンがすごく多いんですけど、普段出さない声をたくさん出しているので」と、注目ポイントをアピールします。完成を見て「まさか、こんなにも涙腺が崩壊するのか！」というほど感動したという大西さん。「ぜひとも、この感情を共有していただけるように願っています」と、メッセージを送りました。

「僕と大西は、素晴らしいレジェンド俳優の皆さんと一緒に作品に出られるっていう喜びがまずあります」と興奮ぎみに話し始めたのは、若王子勘兵衛役の藤原さん。「登壇する前にも皆さんがお話してくださったんですけど、『あれ？しんべヱとしゃべってる？』と錯覚してしまって。皆さん、本当に温かく接してくださいました。そして子どもだけじゃなく、大人の皆さんも見終わったあとに心が温まるような作品になっております」と、貴重な経験を振り返るとともに、作品の感想を述べました。


キャスト陣からは、大西さんと藤原さんの芝居について絶賛の声が。高山さんは、「初めてだったの？」と少し驚いたあと、「全然そうは思えない。とってもよかったです」と、にっこりと笑顔を見せました。というのもアフレコは、アニメーションがほとんど完成していない中で行われたといい、レギュラーキャスト陣にとっても難しいものだったそう。しかし「こういうものなのかなと思いながらやっていました（笑）」と、大西さんと顔を見合わせる藤原さん。大西さんも「『忍たま』の裏側を見た感じで、逆にうれしかったです！」と、にこにこと話します。

初めてのアフレコにあたり、藤森監督の存在はとても大きかったようで、「（清右衛門と勘兵衛は）アニメに出てきていないオリジナルのキャラクターなので、役作りという点で分からないところがあったんですけど、事前にキャラクターシートをいただいて、キャラクターについてすごく細かく教えてくださいました」と大西さん。藤原さんも、「格闘シーンで、どういう声の出し方がいいかを聞くと、随時教えてくださった」と振り返ります。これを受けて藤森監督は、「絵がまだ白くて、キャラクターの名前が出てくるだけのところに声を入れていただいたんですけど、とてもじゃないけど信じられないくらいスムーズにアフレコが進行しまして。すごく器用だな、度胸があるのかなって思ったことを覚えています」と、2人の対応力に驚いたといいます。

アフレコをやっていくうちに気持ちも前のめりになり、身体が熱くなってきたという藤原さん。大西さんは、「（藤原さんが）盛り上がりすぎて、『熱いわ熱いわ』って。裸になるんちゃうかな？ って思った（笑）」と、その裏側を明かします。藤原さんは、最後にはTシャツ姿になっていたといい、それほど本作は、全身を使って表現するシーンや、決まったセリフのないアクションシーンが多かったとのこと。いかに難しいことをやっているかを、観客にわかりやすく伝える田中さんの言葉や、「セリフをただ覚えて言うんじゃなくて、その状況のなかでどういう気持ちで動いているか、相手との絡み、そういうものを生の感情でやっているなぁって。すごいな、こんなにできるんだと感動しました」という一龍斎さんの言葉を受け、「一生分、褒めてもらいました」と大西さん。さらに藤森監督が、「2人が声を合わせるときにね、一発で合うんですよ」と付け足すと、「そう！」と皆さん。レジェンドからの止まらない褒め言葉に恐縮しきりの大西さんと藤原さんは、身体こそ正面を向きつつも、しっかりと先輩たちの顔を見て、お話を聞いていました。

そして話題は、なにわ男子が歌う本作の主題歌「ありがとう心から」、そしてテーマ曲「勇気100％」について。大西さんは「『勇気100％』を歌うのは夢の1つでもあったので、それが叶ったこともうれしい。エンディングで主題歌が流れたとき、いろんな感情で涙が出てきました」といいます。「ありがとう心から」にちなみ、感謝を伝えたい人に思いを伝えるコーナーでは、高山さんが「そりゃあもう！ 皆さんですよ」と立ち上がり、ライブビューイングの画面の向こうにも届くよう、大きく手を振りました。大西さんは、「鍋を食べるのにハマっているんですけど、スーパーに野菜の鍋セットを置いてくれた人にありがとうを言いたい。あんなに便利なもんないですよ！ 1人暮らしで白菜1玉なんて買ったら、一生食べ終わらないですから」と強く主張。そして藤原さんが“ありがとう”を伝えたいのは、「まわりにいる方々」。というのも、「3週間前ほどに足の骨を折ったんですけど、驚異的に治ってきているんですよ。だいぶ歩けるようになってきて。皆さんが声をかけてくださって、心配してくださることがうれしいし、メンバーも『大丈夫？』って言ってくれる」と感謝を口にすると、大西さんが「僕らもすごく心配してて、お仕事中に一緒に歩くこともあったんですけど、なぜか僕たちよりも速く歩けるようになってて（笑）」と裏話を。ともかく経過は良好な様子で、藤原さんは「ありがとう心から！」と、マイクを外し大きな声で感謝を叫びました。

メディアによるフォトセッション中も、大西さんと藤原さんを気遣う一龍斎さん。3人で、場内に流れる「勇気100%」に合わせて一緒に身体を揺らしたり、会場内のファンを見つけて手を振ったりする姿に、会場からも「かわいい……」の声が。「かわいいポーズをお願いします」というカメラマンの指示を受け、大西さんが一龍斎さんに“ほっぺハート”を指南するなど、すてきな関係性が見えました。

最後に、「劇場に足を運んでいただき、ライブビューイングを見ていただき、ありがとうございます。本当にハートフルな映画になっていて、なにわ男子も主題歌、そしてテーマ曲を担当させていただき、うれしい気持ちでいっぱいです」と藤原さん。大西さんは「主題歌とテーマ曲を担当させていただけて、グループとしてもうれしいかぎりです。制作現場は、すごく『忍たま』愛にあふれていて、この映画も愛がテーマになっているんじゃないかなと思うほど、すごく幸せな気持ちになりました。年末年始、日本中に愛が溢れたらうれしいなと思います」とメッセージを送りました。「忍たま！」「最高！」のコールアンドレスポンスで幕を閉じた前夜祭舞台挨拶。降壇し、ドアを出る直前に振り返って、深々とお辞儀をする2人の姿が印象的でした。

取材・文：新亜希子
撮影：古賀良郎