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「CARATが僕の存在の理由」SEVENTEEN、ファンと作り上げた日本ツアー完走

2024年12月22日 21時00分

レポート

「大事にしたいのは僕らの『今』」と、その瞬間を全力で楽しむSEVENTEEN

「大事にしたいのは僕らの『今』」と、その瞬間を全力で楽しむSEVENTEEN

SEVENTEENが、4都市10公演を巡る日本ドームツアー「SEVENTEEN [RIGHT HERE] WORLD TOUR IN JAPAN」を、本日12月22日、福岡・みずほPayPayドーム公演にて完走しました。この記事では、12月5日に行われた東京ドーム公演の様子をレポートします。

今年4月にベストアルバム「17 IS RIGHT HERE」をリリースし、10月には12thミニアルバム「SPILL THE FEELS」を発表。11月には日本4thシングル「消費期限」をリリースするなど、2024年も精力的に新作を届けてきたSEVENTEEN。今回のツアーは、兵役履行中のJEONGHAN(ジョンハン)、中国活動中のJUN(ジュン)を除く11人体制で行われました。

ステージが真っ赤に染まって、生バンドが迫力のビートを刻んでいく中メンバーが登場すると、CARAT(SEVENTEENのファンの呼称)は割れんばかりの歓声で迎えます。メンバーはレースなど装飾があしらわれたシックなブラックのジャケットを着用し、その高貴な雰囲気に目が奪われました。

コンサートは「Fear」で情熱的にスタート。炎が噴き上がって始まった「Fearless」ではスクリーンに雷鳴が轟き、シリアスなムードの中、迫力に満ちた音と視覚の演出に圧倒されます。自動制御されている客席のペンライトも、雷を表現するように光を放っていました。「MAESTRO -Japanese ver.-」ではWOOZI(ウジ)がオルガンを奏で、HOSHI(ホシ)がタクトを振って、CARATも大きな掛け声を届けます。SEUNGKWAN(スングァン)のどこまでも伸びていくような高音は圧巻の一言で、思わず鳥肌が。最後にはWONWOO(ウォヌ)がタクトを振り、オープニングパートを締めくくりました。
Æcæ╠_MAESTRO.jpg

「みんな会いたかったですか? 僕たちも本当に会いたかったです!」というHOSHIの投げかけを筆頭に、SEVENTEENらしい賑やかなあいさつが繰り広げられていきます。THE 8(ディエイト)は不在のJUNの真似をしながらあいさつし、自身が12月4日にリリースした初の中国ミニアルバム「STARDUST」のポイントダンスを披露して会場を沸かせます。この日の公演は全国でのライブビューイング上映も行われ、メンバーは配信カメラへも笑顔で手を振っていました。

続いて11月に「2024 MAMA AWARDS」のステージでも披露していた「Ash」では、メンバーの低音ボーカルとセクシーなシンクロダンスに目が釘付けに。終盤では「Let's go!」と力強い声で叫んだ統括リーダーのS.COUPS(エスクプス)を先頭に、メンバーがセンターステージに向かって駆け出します。そしてSEVENTEENは、深い愛をスタイリッシュなビートに乗せて歌う「Crush」で、会場の温度を上昇させました。

もちろん、お馴染みの各チームのステージも。S.COUPS、WONWOO、MINGYU(ミンギュ)、VERNON(バーノン)からなるHIPHOP TEAMはグレーを基調としたカジュアルな衣装に身を包み、「WATER」「Monster」でワイルドなラップを畳み掛けます。「Monster」では4人がクマのお面を被って現れ、最後にニコニコ微笑むS.COUPSへMINGYUがお面をかけると、客席から大きな悲鳴が起こりました。
HIPHOP_Water.jpg

登場するなり黒いデコラティブなマスクを外し、場内を独特の世界観で包んだ、HOSHI、THE 8、DINO(ディノ)のPERFORMANCE TEAM。映像、そして花道から天井まで伸びる照明で雨を表現したような「Rain」では、3人がセクシーなダンスを披露し、「Lilili Yabbay」では妖しく微笑みながら、フロアも活用した振付で魅了しました。
PERFOMANCE_Lilili Yabbay.jpg

VOCAL TEAMのWOOZI、JOSHUA(ジョシュア)、DK(ドギョム)、SEUNGKWANは、銀河のような映像が広がる中、感動的なバラード「Candy」と温かなポップソング「Cheers to youth」で美しい歌声を響かせます。「Cheers to youth」ではWOOZIが「この曲知ってますか? 一緒に行きましょう!」とCARATに呼びかけ、メンバーの思い出の写真がスクリーンを彩る前で、美しいハーモニーを重ねました。
VOCAL_Cheers of Youth.jpg

そして再集合したメンバーは、フリルがポイントに使われたアースカラーのジャケット衣装にチェンジして印象を一新。「Our dawn is hotter than day」ではスタンド席の目の前に組まれたバックステージへ移動し、会場後方のファンとも目線を合わせます。横一列で肩を組む姿を眺めてメンバー間の絆を感じていると、JOSHUAの「CARATの皆さんは、1人じゃない」という優しい言葉から「ひとりじゃない」へ。「心配しないで やがて夜が明け 必ず きっと会えるはずさ」という優しい歌詞は、この場にいないJEONGHAN、JUNに向けても歌われているように響き、感動を誘いました。

映像を挟んだ後半戦は、メンバーがカジュアルな装いに着替え、ポップなムードでスタート。家の中のようなセットの中、「Oh My! -Japanese ver.-」の冒頭ではJOSHUAがTHE 8の膝に頭を預けて、CARATをときめかせました。続いて大自然の中にワープし、カエルやゴリラ、ペンギンなどの動物が登場。ダンスバトルを挑まれたSEVENTEENは、全員で立ち向かいます。そして2015年の自分たちの集合写真をなぞるように並び、記念撮影を楽しみました。もちろんJEONGHANとJUNの部分は、居場所を守るようにスペースが空けられています。

「Snap Shoot-Japanese ver.-」では先陣を切ったMINGYUのくるくる回る動きを後ろのメンバーが真似して和ませ、「God of Music」ではSEVENTEENが、地球を包み込むような音楽への愛を全開に。そして「今 -明日 世界が終わっても-」では、メンバーがバックステージをエネルギッシュに駆け回りました。新曲「消費期限」の前には、同曲が主題歌となったドラマ「未来の私にブッかまされる!?」のキャストが客席で鑑賞していることをMINGYUが紹介し、和やかに手を振っていました。「ずっとこの感情のままでいたい」という切ない歌詞が胸に突き刺さります。

本編の終盤は「SPILL THE FEELS」のタイトル曲「LOVE, MONEY, FAME (feat. DJ Khaled)」、そして炎が上がる中の「March」と続き、圧巻の「Super」でフィナーレ。「Super」はより荘厳でロックなアレンジが施され、全力を振り絞るようなメンバーのダンスにCARATの掛け声が合わさり、胸が熱くなりました。

アンコールでメンバーは、ツアーグッズのユニフォームシャツでそろえ、メガネやヘアバンドなどを装着し、かわいらしくトロッコに乗り登場。SEUNGKWANの髪にはなぜか怒りマークが付いており、CARATの笑いを誘います。メンバーは「Adore U」「'bout you」「Campfire」を歌いながら、アリーナ外周をゆっくりと進み、ファン一人一人に笑顔を向けていました。
会場引き_1.jpg

そしてメンバーは1人ずつ、真摯に最後のあいさつをしていきます。S.COUPSは「13人集まったら、また東京ドームでコンサートをしたいなと思いました」「僕ら13人を守っていけるのは、他の誰でもない、CARATの皆さんでしかないということをわかっていてほしいです」と愛情たっぷりに伝え、SEUNGKWANは「本当は一人一人を抱きしめてあげたいし、手を繋ぎたいけど……できる限り皆さんと目を合わせようと頑張りました。それぐらい僕の感謝の気持ちが大きいということです」と微笑み、初めて日本で公演をした頃を述懐。「ラーメンとコーンパンにハマりすぎて、ぷくぷく太っちゃったことを思い出します。今となってはツアーのたびに何でもかんでも食べるのではなく、熟練した姿を見せられるようになりましたよね」と成長を見せつつも、「でも今日は油そば食べました」とかわいらしく告白していました。

WONWOOは2年間勉強したという流暢な日本語であいさつ。自然なイントネーションで「この前のコンサートまでは自信がなくて話せなかったけど、自信ができて皆さんに日本語で話せました。今はどうですか?」と尋ねると、CARATは歓声と拍手で包み込みます。WOOZIはそんなWONWOOを「ペラペラじゃん」と称賛しながら、「いつも皆さんのことを思いながら歌っています。今日もどうか楽しんでいただければと思います。いつも元気で、毎日幸せに過ごしてください」と日本語で伝えました。

DKは「みんな完璧!」「じゃーん!」というコール&レスポンスをCARATと楽しんだ後、「皆さんの愛がなかったら、こんなにすてきなコンサートはできなかったと思います。次に来るときはJEONGHANお兄さんとJUNお兄さんも一緒に来れたらいいなと思います」と話し、THE 8はゆっくり「これから寒くなるので、暖かくしていつも元気で笑っていてほしいです。僕もCARATの皆さんの力になれるように頑張ります」と思いを込めてコメント。JOSHUAは「CARATの果てしない愛の力で僕は本当に幸せでした。皆さんからもらった愛と応援を忘れずに、恩返しするJOSHUAになります」と優しく言葉を紡ぎました。

DINOは、自身が講師(パーソナリティー)を務める、ラジオ番組「SCHOOL OF LOCK!」内「SEVENTEEN LOCKS!」の収録やコンサートで常に“皆さんとの隙間を埋めるような気持ちでいる”と明かし、「いつも僕に希望と愛を与えてくれるCARATの皆さん、僕の存在の理由です」とまっすぐに愛を伝えました。MINGYUは「2024年はスタジアムツアーとドームツアーをしましたね。いい思い出をたくさん作って本当に幸せです。全部皆さんのおかげです」と充実の1年を振り返り、「正直今、いっぱいお腹空いたです」と日本語でかわいらしく話します。VERNONは「コンサートを楽しんでくださったなら、これからも思い出をプレゼントできるように頑張ります」と、HOSHIは平日の早い時間からの公演だったにもかかわらず集まったCARATに感謝を述べながら、「信じられないです。皆さん大好き。孫の孫まで自慢になりそうです」とお決まりのフレーズで締めくくりました。

そして最後は、SEVENTEENのライブでお馴染みの「CALL CALL CALL!」と、“無限アジュナ”として知られる「VERY NICE」のエンドレスリピートで大盛り上がり。メンバーが舞台を駆け回ってジャンプしたり、飛んできた銀テープを頭に巻いたりして自由にステージを楽しむ姿を見ていると、追う目が足りないことに悔しくなります。即興で「HOT」「Fighting」(BSS)などのダンスも盛り込まれ、11人は全力で遊び続けました。

SEVENTEEN は1度ステージを去るも、CARATのラブコールに応えて再登場し、「VERY NICE」をおかわり。そして「また会いましょう!」「CARAT大好きだよー!」と愛を叫んで、熱狂のライブを締めくくりました。来年5月にはデビュー10周年を迎えるSEVENTEEN。圧倒的な貫禄と余裕に満ちていながら、どこまでも親しみやすく、自由な空気感に魅せられた一夜でした。
会場引き_2.jpg

取材・文:岸野恵加
(P)&(C) PLEDIS Entertainment

SEVENTEEN [RIGHT HERE] WORLD TOUR IN JAPAN

2024年11月29日(金)
会場 愛知県 バンテリンドーム ナゴヤ
開場 15:30 開演 17:30
 

2024年11月30日(土)
会場 愛知県 バンテリンドーム ナゴヤ
開場 14:00 開演 16:00
 

2024年12月4日(水)
会場 東京都 東京ドーム
開場 15:30 開演 17:30
 

2024年12月5日(木)
会場 東京都 東京ドーム
開場 14:00 開演 16:00
 

2024年12月12日(木)
会場 大阪府 京セラドーム大阪
開場 15:30 開演 17:30
 

2024年12月14日(土)
会場 大阪府 京セラドーム大阪
開場 15:00 開演 17:00
 

2024年12月15日(日)
会場 大阪府 京セラドーム大阪
開場 14:00 開演 16:00
 

2024年12月19日(木)
会場 福岡県 みずほPayPayドーム福岡
開場 15:30 開演 17:30
 

2024年12月21日(土)
会場 福岡県 みずほPayPayドーム福岡
開場 15:00 開演 17:00
 

2024年12月22日(日)
会場 福岡県 みずほPayPayドーム福岡
開場 14:00 開演 16:00

SEVENTEEN [RIGHT HERE] WORLD TOUR IN JAPAN | SEVENTEEN Japan official site

(P)&(C) PLEDIS Entertainment

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