2024年08月30日 15時18分
インタビュー
2024年08月30日 15時18分
インタビュー
“あかりのまま”なフォトブックへの思いから、自身の成長まで語ってくれた鬼頭明里さん
「鬼滅の刃」では竈門禰豆子役を務め、「ようこそ実力至上主義の教室へ」の堀北鈴音役、「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」の近江彼方役などで知られる声優・鬼頭明里さん。話題作で存在感を放つ彼女が「鬼頭明里アニバーサリーフォトブック あかりのまま」を8月19日に発表しました。
声優活動10周年、そしてアーティスト活動5周年を迎えるアニバーサリーイヤーであり、20代最後である2024年に届けられる、特別感満載の1冊のテーマは“旅”。長崎・五島列島を中心に、観光地や歴史的建造物を巡り、広大な海と自然に恵まれた土地をめいっぱい楽しむ鬼頭さんの、飾らない素顔の魅力がぎゅっと詰まっています。
今回は鬼頭さんにフォトブックの推しポイントや推しカットと共に、20代最後の写真集に込めた思いや、撮影の裏話、そして最近の“推し”まで幅広く伺いました。
――今回、写真集のテーマは“旅”だと伺っています。撮影場所に長崎・五島列島が選ばれていますが、まずは、数ある候補地の中で、長崎・五島列島を推した理由を教えてください。
初のロケ、初の遠征で撮影ということで、候補地から真剣に選びました。いい場所はたくさんあったのですが、五島列島は海と自然が本当にきれいで……! ここにしようと決めました。実は20代最後の年なので、今の私を残したいという気持ちがあったんです。ありのままの自分を撮る場所に選ぶのに、やっぱりありのまま=自然体になれる、自然がきれいな場所がいいな、と。
――実際に行ってみてどうでしたか?
天気に恵まれて、景色がものすごくよくて…… 海と丘と、空と新緑のコントラストに感動しました。自然が美しく、天国かなって思うくらい(笑)。特に、丘で撮った写真はお気に入りです。
「鬼頭明里アニバーサリーフォトブック あかりのまま」より (c)東京ニュース通信社
――五島列島のシンボル的な丘である鬼岳でのショット、衣装もすてきですね。他にも、“推しカット”はありますか?
実は今回のフォトブックは、スタイリストさんやカメラマンさんも、できる限り自分で選ばせていただいたんです。これまでは撮影というと、作り込んだ凝った衣装が多かったのもあって、新鮮でした。五島列島に入る前に、日常の一コマのような写真から始まりますが、ここのカジュアルなテイストのファッションは特に素に近いと周りから言われています。ぜひ素のままの私を見るような感覚で、楽しんでもらいたいです。
「鬼頭明里アニバーサリーフォトブック あかりのまま」より (c)東京ニュース通信社
――オフショットも含め、さまざまな鬼頭さんの“ありのまま”が見られるフォトブック。「旅」がテーマということで、ここからは20代から30代へのキャリアの旅について聞いていきたいと思います。これまでのキャリアで、特に好きな役や印象に残っている役があれば教えてください。
選びきれないですね。どのキャラクターも全部印象に残っているんです。私の場合、本当に役に恵まれていて、いろんなタイプの役柄を任せてもらってきました。だからかもしれませんが、どの役も新鮮味があって、一つ一つすべてが印象に残っているんです。
――さまざまなタイプの役を演じ分ける中で、大変に思うことはありますか?
違うタイプの役を演じ分けることはさほど大変ではありません。それこそ1日に何役か演じても大丈夫です。逆に1日のうちに「似ている部分があるけれど違う役柄」を演じる場合は結構苦労します。たとえば、最初はかっこよくて低めのボイスで、次の現場ではかっこよくて低くて、荒々しいボイス……といった“ちょっとだけの差”があると、調整するのが大変ですね。
――声優として、アーティストとして初期の作品を改めて見直したり聴き直したりすることはありますか?
もちろん、あります。続編が始まるタイミングで見ることが多いです。見て「今とは違うなぁ」と思ったりもします。初期の作品を見直すのはちょっとタイムカプセルを開けるみたいな気持ちになりますね。
――デビューから10年、ご自身で成長したなぁと思うところを教えてください。
デビューしたての頃は人前に出ることや歌うこと、写真を撮られることが苦手でした。仕事の中で何が苦手で、どうすればそれを克服できるか? 一つずつ考えて、改善する日々でした。たとえば、写真だったらメイクやポーズを研究して、どうしたら自分が納得できるように写ることができるのか?と、嫌なところを一つずつなくしていくようにしてきました。歌や踊りも日々研究で、考えては直すことを積み重ねて成長したかなと、あの頃よりは胸を張って言えるんじゃないかなと思います。
――20代から30代に向かって、どんな旅になりそうですか?
20代は、仕事も目いっぱい楽しくさせていただきました。この調子で30代も楽しくしていきたいです。どのキャラクターも真面目に取り組めば取り組むほど奥が深くて……。今後も楽しく、キャラクターに向き合っていきたいです。それから、ステージに立ったり取材や撮影をしてもらったりとおかげさまでいい挑戦をさせてもらっているので、引き続き頑張っていきたいです。
――20代の今、推しているものがあれば教えてください。
うーん……何だろう……。あ、ネギトロ! ネギトロ丼にハマっています。私は好きになると、同じものばかり食べる時期があるんです。油そばとか、鍋とか、ラーメンとか……。ずっと飽きるまで食べ続けてしまいます。今の推しはネギトロ丼。デリバリーを頼んで食べていますね。
――改めて、フォトブックで、ファンの方に見てほしい“推しポイント”を聞かせてください。
「鬼頭明里アニバーサリーフォトブック あかりのまま」は、20代最後に撮ってもらいたいと思って作っていただきました。体を絞って、思い切り美しく撮ってもらう写真もすてきですが、今回はありのままの“今の私を形に残したい”という思いがありました。これから年齢を重ねていく中でスタイルも雰囲気もいろいろ変わっていくと思いますが、今、このときの証明にしたかったんです。
――といいますと?
私は昔、上京してすぐ10代の頃は、今と違ってがりがりに痩せていました。ただ、あの頃の写真もそれはそれで記録として取っておけばよかったなと思っています。過去と同じようにはなれないので。20代をちゃんと残そうと思ったのは、だからかもしれません。年を取ってから「昔はいいスタイルだったよ」と言っても証明にならないじゃないですか(笑)。そのためにも残しておきたかったんです。
――だからランジェリーや水着などにも挑戦されているのですね。大人の雰囲気もあり、リラックスしたナチュラルな魅力が詰まっていてドキドキしました。
全て出し切ってしまおうと思って(笑)。自分もナチュラルに、自然の中で、ありのままにというのが、五島列島で撮った写真の推しポイントです。
「鬼頭明里アニバーサリーフォトブック あかりのまま」より (c)東京ニュース通信社
――一緒に旅をしているようで、見ていてとても楽しいです。他にも写真集のタイトルどおり“あかりのまま”だなぁと思うシーン、エピソードがあれば教えてください。
今回はオフショットもいっぱい入れてもらっているんですが、実は撮影中に「今どんなふうに撮れているか」がすごく気になって……鏡に映してなんとか見せてもらおうとしたんです。頑張っていたら、変な格好になっちゃって(笑)。スタッフの持っている鏡をのぞこうと必死になっているシーンまで、撮影されていました(※P.94参照)。
――和気あいあいとした現場の雰囲気が垣間見られるいい写真ですね。
こういう面白いところにも注目してもらえると、うれしいです。自然に美しく撮ってもらえて感動した丘のショットとは違う意味で見どころかなと思います。
取材・文:野辺五月
撮影:上村窓
©東京ニュース通信社
2024年8月19日(月)発売
東京ニュース通信社刊
声優活動10周年、アーティスト活動5周年を迎える人気声優・鬼頭明里の、20代最後のフォトブック。アニバーサリーイヤーに長崎・五島列島にて撮影されたのは、美しいエメラルドグリーンの海でのビキニ姿や、澄み渡る空に映える白いドレスショットなど。そして、20代最後を彩る数々の日常シーン。まるで隣で一緒に旅しているような、距離の近さを感じさせる。“ありのまま”の彼女の美しさにフィーチャーした一冊。
©東京ニュース通信社
1994年10月16日生まれ。愛知県出身。天秤座。B型。2014年より声優として活動。主な出演作は「鬼滅の刃」(竈門禰豆子役)、「ようこそ実力至上主義の教室へ」(堀北鈴音役)、「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」(近江彼方役)など。2021年には「第15回声優アワード」にて助演女優賞を受賞。またアーティストとしてポニーキャニオンより2019年にデビューし、以降6枚のシングル全てがアニメのエンディングテーマに抜擢。2023年の「第17回声優アワード」では、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会として、歌唱賞を受賞している。2024年8月28日に2ndミニアルバム「Give Me Five!」をリリース。
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