2025年01月10日 11時00分
インタビュー
2025年01月10日 11時00分
インタビュー
――「フォレスト」は嘘を抱える人間たちの物語ですが、岩田さんは周りには本心を話すほうですか?
結構オープンです。何ならファンの人に対しても。そのほうが自分も楽なんでしょうね。よく「天然」とか「抜けてる」と(三代目 J SOUL BROTHERSの)メンバーにも家族にも言われます。自分では気づかないことですけど、人を不快にさせてなければいいかなと、直す気もないし、直らないので(笑)。性格ということですよね。
――どんな感じの天然なんでしょう?
没頭して集中してやらなければいけないこと以外は、どうでもよくなってしまうタイプなんです。自分が気に留めてないことにはまったく興味がなかったり。そういうことで注意されます。でも、笑い話にしてもらえば楽しい雰囲気になりますし、そんなキャラがいたほうがいんじゃない? くらいに思っていて。盛り上がっていただければありがたいな、という感じです。
――このドラマのキャッチコピーで「もし愛する人が貴方の知らない顔を持っていたら、変わらずその人を信じ、愛し続けられますか?」とあります。岩田さんだったら、どうでしょう?
嘘はバレずに墓まで持っていってくれるならいいかもしれませんけど、ちりつもでだんだん信用できなくなるものですよね。だから、僕は嘘は苦手です。嘘をつかれたら、相当考えてしまいます。
――純と楓の嘘を抱え合いながら同棲を続ける関係は、客観的に見てどう思いますか?
嘘と言うと簡単ですけど、「これはどういうことなんだろう?」と疑って、聞いたら聞いたで関係性が変わってしまう。だから、判断が難しい。そういう状況は意外とある気がします。違和感の中で共同生活をしているという意味では、いろいろなシチュエーションに当てはまって、共感は得られると思います。
――岩田さんはたとえばエイプリルフールとか、軽い冗談的な嘘をつくこともないですか?
言わなくていいことは言わないままにしておく、ということはよくあります。そこまで言う必要がないなら、言い留める。それくらいですね。嘘は基本嫌いです。
――「フォレスト」の本筋ではありませんが、純はせいろ蒸しを作ったり、料理をしています。岩田さんも料理はしますか?
ハマっていた時期はありましたけど、最近は全然しなくなってしまいました。料理をするシーンは結構出てきて、せいろ蒸しを流行らせようとしているのかなと思うくらいで(笑)、うまく作っているふうの振りだけはうまくなりました。カボチャは縦に切る、とか。ドラマのグッズで、「フォレスト」と焼き印の入ったせいろ蒸しを売り出せばいいかな、と思います(笑)。
――新年の目標を立てたりはしましたか?
立てないです。この仕事って、年が明けたときには1年でやることが決まっていますし、目標を立てないくらいのほうが調子がよかったりもします。ある意味、流れに身を任せるというか、一つの仕事がまた次の仕事につながっていく世界でもあるので。
――岩田さんは昔から「スーパースターになりたい」と発言されていました。
それは今もあります。近づいているのか、どうなのか。ゴールをどこにセットするかにもよりますけど、死ぬまで言い続けようと思っています。
――目指すスーパースター像が変わってきたりはしていますか?
視野はどんどん広がってきています。やったこと、できることが増えていくごとに、やれていないことも目に入ってくるので。すごい人は国内外問わず世の中にいるとわかって、憧れは持ちますし、目標にしなければと思います。反面、日々やることに追われて、理想への準備が追い付かなかったりもしますけど、積み重ねというところもありますね。
――俳優として10年以上にわたり活躍が続いているのは、何がご自分の強みになっていると捉えていますか?
これは本当にわかりません。ありがたいことにどうにか仕事が続いてますけど、何がどうして、こうなっているのか。もちろん、自分の中でやるべきことはやってきたつもりです。でも、それが評価につながって今があるのは、奇跡みたいなことだと思っていて。僕はもともと芝居の才能がある天才肌ではありませんから、本当に感謝しています。
――何か意識して磨いてきたことがあったりは?
1個1個作品を見返して、できなかったことは次に直すようにはずっとしてきました。それでちょっとずつ、認めていただいたところはあるかもしれません。今も本当に模索し続けています。
――最後に、「推し楽」で恒例の質問になりますが、岩田さん自身が推している人、作品、ものなどはありますか?
洋楽の女性アーティストのタイラが推しです。南アフリカレぺゼンで、アフリカ系黒人のルーツを背負った音楽をやっています。僕はただ楽曲を聴いているだけですけど、ビジュアルも含めて全部が推しです。
――どう出会ったんですか?
YouTubeです。今、若い子に流行っていますけど、僕はデビューから早めに目をつけて、来ると思っていました(笑)。
――岩田さん自身の音楽活動にも影響を受けました?
アフロビーツの曲は特に夏場はいいなと思ったりしますけど、生まれ持ったルーツから説得力が違うので。自分の音楽とは切り離して考えています。ただ、アルバムの1曲なら、テイストとしてありかもしれないですね。
取材・文:斉藤貴志
写真:山本絢子
ヘア&メイク:下川真矢(BERYL)
衣装協力:marka、MARKAWARE/PARKING
(C)ABCテレビ
2025年1月12日(日)スタート 毎週(日)22:15~23:09
フラワーギフト会社で働く幾島楓(比嘉愛未)と、クリーニング店を営む一ノ瀬純(岩田剛典)は、同棲してまもなく1年を迎える恋人同士。平凡ながら幸せな生活を送る二人だが、実はお互いにある“嘘”をついていた。楓は「家族はいない」と純に伝えていたが、3年前に実家を飛び出して以来、絶縁状態だった母・鈴子(松田美由紀)の訃報が届く。鈴子は有名なホテルグループ・ブランフォレストの社長であり、楓はその一人娘だった。嘘がバレてしまった楓は、純に鈴子との確執を打ち明けるも、純は楓を責めることなく、鈴子を弔うため楓の実家へと一緒に足を運ぶ。そこで二人は予想外の光景を目にして……。愛と嘘が絡み合うラブサスペンス。
出演
比嘉愛未 / 岩田剛典 / ファーストサマーウイカ / 中川大輔 / 水野美紀 / 堀部圭亮 / 松田美由紀ほか
スタッフ
脚本:山岡潤平
原案:龍居由佳里
演出:高橋朋広 / 松嵜由衣 / 日暮謙
プロデュース:辻知奈美 / 山下浩司 / 三田秀平 / 山本喜彦(MMJ) / 小路美智子(MMJ)
制作協力:MMJ
制作:ABCテレビ
(C)ABCテレビ
1989年3月6日生まれ、愛知県出身。2010年に三代目J SOUL BROTHERSのパフォーマーとしてデビュー。2013年より本格的な俳優活動をスタート。主な出演作はドラマ「崖っぷちホテル!」('18年)、「シャーロック」('19年)、「あなたがしてくれなくても」('23年)、「虎に翼」('24年)、映画「植物図鑑 運命の恋、ひろいました」('16年)、「去年の冬、きみと別れ」('18年)、「パーフェクトワールド 君といる奇跡」('18年)、「名も無き世界のエンドロール」('21年)など。ドラマ「フォレスト」(ABCテレビ・テレビ朝日系)が2025年1月12日よりスタート。ラジオ「岩田剛典 サステナ*デイズ」(TOKYO FM)でパーソナリティーを務めている。
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