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田中洸希が明かす「シュガードッグライフ」裏話。「頑張った日は……」意外な素顔も!

2024年08月27日 09時00分

インタビュー

ドラマ「シュガードッグライフ」で主演を務める田中洸希さん。

SUPER★DRAGONの田中洸希が、癒やし系BLコミックをドラマ化した「シュガードッグライフ」に主演する。童顔で身長が低いのがコンプレックスの料理上手な大学生の役。高身長で天然な10歳上の警察官に、ごはんを作りに行くうちに恋愛感情が芽生えていく。グループでの精力的な音楽活動の一方、昨年から個人でドラマや映画出演が続く中、演技にどう取り組んでいるのか? 意外な素顔も垣間見えた。

去年から本格的に俳優をやりたい気持ちに

――中1からSUPER★DRAGONで活躍されている田中さんですが、俳優の仕事に関しては、どんなスタンスだったんですか?

お芝居自体はスパドラに入る前から、ちょくちょくやらせていただいてましたけど、本格的にやろうという気持ちになったのは、ようやく去年からですね。「埼玉のホスト」に出演したことがきっかけでした。

――埼玉のホストクラブのビジュアル担当で、末っ子キャラだけどプライドが高い役でした。

あの作品でいろいろな経験ができて、自分の中でお芝居のイメージが変わりました。楽しんで演じられるようになった気がします。

――自分でドラマを見ていたりは?

昔は全然見ていませんでした。僕は何でもハマるのが遅いんです。入るまでが長くて、新しい作品が出てもなかなか見ない人なので。

――山田孝之さんをリスペクトされているそうですが。

子役のときに「バクマン。」でご一緒したのがきっかけで、すごく惹かれました。カメレオン俳優とも言われてますけど、いろいろな役を自分のものにして溶け込めているのが憧れで、尊敬しています。山田さんの作品はわりと見てきました。

――どんな作品をご覧になりました?

 「全裸監督」も見ましたし、福田(雄一)組の作品も結構出られていて好きです。存在感が強くて、ワンシーンをモノにして光っているところがすごいです。

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――「埼玉のホスト」から出演作が続いていますが、「シュガードッグライフ」のようなピュアな恋愛ものは初めてでしたっけ?

恋愛ものはありましたけど、(「あざとくて何が悪いの?」内の)「あざと連ドラ」は全然ピュアではなくて(笑)。かわいらしい恋愛ものは初めてです。原作を読ませていただくと微笑ましくて、BLをも見たことがない方でも、すんなり世界に入れると思います。

――田中さん自身はBLに馴染みはありました?

一度「ワンルームエンジェル」に出演させていただきましたけど、大きく携わったわけではなくて。あまり触れてこなかった世界でした。だから、今回はちょっと不思議な感覚があります。雰囲気的なことは、原作からインスピレーションを受けながらやっています。役の唯純(いすみ)くんのキャラクターを立たせながら、自分らしく演じられたら。

――唯純は料理上手な大学生ですが、田中さんは料理のほうは?

全然やりません(笑)。1回先生を呼んでくださって練習しました。箸の持ち方から始まり、包丁の使い方、炒め方、皮のむき方とか、いろいろ教わりましたけど、まあ、できないですね(笑)。

――台本には「手際よく包丁さばき」などとあります。

そう書いてありますけど、できるかどうか。手際いいと言ったら、野菜を切るのでもタンタンタンという感じですよね。僕はタン……タン……タンというスローペースなので(笑)、本番までに何とか慣れないと。

――他にはどんなことが難しいですか?

卵を割って混ぜるとか、無理ですね(笑)。普通に両手で割っています。見た目をカッコいい感じにしないといけないので、限られた時間の中で頑張りたいです。

「シュガードッグライフ」予告編

頑張った日は母親のみそ汁を飲みたくて

――食べものでは、二郎系ラーメンがお好きなんですよね?

一生好きです(笑)。高校3年のとき、友だちに誘われて行ったのがきっかけで、ゴツゴツこってりにハマりました。行ったお店はメモっていて、都内の二郎は制覇したいです。

――だいぶ並ぶこともあるとか。

2時間半とか1人で並びました。ラーメン二郎のためなら、全然苦でないです。

――唯純は頑張った日にはオムライスを食べていますが、田中さんにとってのそういう料理もありますか?

頑張ったときはラーメンか、母親のみそ汁を飲みたいです。体に染み渡るんですよ。大根、ワカメ、豆腐とかが入ったシンプルなみそ汁ですけど、好きですね。

――逆に、ブラックコーヒーは飲めないそうで。

飲めません。カフェラテが限界(笑)。でも、ブラックコーヒーのおいしさに気づけるようにはなりたくて。ビールもそう。僕は好きでないですけど、夏とか風呂上がりとか、おいしいと言いますよね。そのおいしさがわかりたい21歳です(笑)。

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――台本を読んでいて、唯純の気持ちがわかるところもありますか?

僕も素直になれないときがあって、そういうところは唯純くんに似ています。うまい具合いに自分の中から、アウトプットできたらいいなと思っています。

――どんなときに素直になれないのでしょう?

同級生や後輩に褒められると「何お前?」となってしまったり(笑)。「あれは良かったです」とか素直に言ってくれたらうれしいですけど、「やるじゃん」みたいに上から来られると、ヘイトが溜まります(笑)。

――そういうくだりは、スパドラの中でもあるんですか?

ありますけど、グループはもう長くて尊敬し合っているので、いい感じになります。ライブ中に自信満々でやっていたことを「違うよ」と言われて、「はぁ?」となっても、一度自分の中に飲み込んだら、「確かに違っていたな」とわかった経験もあって。そういう話は聞いておくものだなと思いました。

ツンとデレのメリハリをハッキリと

――警察官の天沢の行動で、唯純と同様に「こういうことをされたら惹かれる」と思ったところも?

意識してない何気ないやさしさには、グッときますね。コケそうになったときに受け止めてくれたり、手を引っ張ってエスコートしてくれたり。小さいことでも、そういう自然な行動がすごくいいなと思います。

――唯純は天沢が自分のことをどう思っているのか考えて、悶々とします。そういうことは恋愛に限らず、ありますか?

僕は気にしすぎる性格ではあるんですけど、それで空回りすると相手に申し訳ないとも思っていて。いい塩梅を探します。

――唯純を演じるうえでは、どんなことを意識しますか?

やっぱり表情から伝わるものが一番あると思うので。ツンツンしているところ、デレデレしているところと、メリハリをハッキリつけたいです。そこが唯純くんのキャラが輝くところでもあるので。

――スパドラのインタビューで、他のメンバーが田中さんのことを「王子様系に見えてギャップがある」と語っているのを読みました。

どうなんですかね。ただ人見知りなだけだった気もします。本当に幼かったので。今は少しですが成長したかなと思っていて。これからカッコいい大人になりたいです(笑)。

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――唯純は童顔で身長が低いことがコンプレックス。実際の田中さんは何かコンプレックスはありますか?

細かいことから、いっぱいあります。髪質が悪い、とか。ほぼストレートですけど若干クセっ毛で、セットするときにちょっと立ち上がらないんです。それがイヤで、もっと柔らかい髪になりたくて。あと、一番のコンプレックスは太れないことです。

――良いことではないですか?

いや、心配されるくらい細いので。身長173cmで体重50キロしかなくて、非常にマズいですよね。ダイエットをしているわけでなく、太りたくても太れないんです。

――ラーメンを食べていたら太ると、よく言われますが。

それが太らないから、不思議で仕方ないんですよね。何でだろう?

――いつも踊っていてカロリーを消費しているからでは?

そんなこともないと思うんです。体質と言われますけど、ちょっと解せません(笑)。

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ビートボックスは唯一無二の自信があります

――唯純は中学生のときに母親を亡くして、1人で料理をしてきたという背景があります。田中さんのヒューマンビートボックスも独学ですか?

ずっと独学でやっています。唯一ずっと続けている特技で、アイデンティティーになっていて。小学校4年生か5年生の頃、HIKAKINさんがDaichiさんと撮ったビートボックスの動画を見て、「やれるんじゃね?」と適当にやってみたら、できたんです。中1のとき、メンバーからビートボックスでおすすめのYouTubeチャンネルを教わって、好きなビートボクサーもできました。

――苦労して身に付けたというより、自然にできるようになったと。

そうですね。遊びみたいな感覚から。

――5月には、ビートボックスのイベント「BEATCITY JAPAN」に出演されました。

そういうイベントには出たことがなくて、いつものスパドラのお客さんとは盛り上がり方も全然違うので、どう掴めばいいのか難しくて。めっちゃ作り込んでいって、結果的に成功したのかは、ほとんど記憶がないのでわかりません。でも、いい思い出になりました。

――今後もいちビートボクサーとしても活動していくんですか?

個人の仕事でビートボックスが生かせたら、大きいと思います。最近はいろいろな方がビートボックスを始めていて、日本にどんどん広まるのはうれしいです。そんな中でも、アーティスト界では僕が一番うまいと、自信を持って言えます。

――すごいですね。

ありがたいことに、そう言っていただくので。誇りを持って、唯一無二でいたいです。そこはこれらかもぬかりなく、スパドラでもビートボックスを使って、みんなと音楽を作っていきたいです。

SUPER★DRAGON 「Don't Turn It Down」ライブ映像

――音楽と演技は別ものの感覚ですか? 表現として繋がるところもありますか?

通じるところはありますね。いろいろな芝居を経験させていただくと、曲に対する感情を作り込んで世界に入るのが早くなりました。逆に、いろいろな音楽をやったり聴いたりしているからこそ、芝居にもスッと入っていけるように思います。

――なるほど。

僕は基本、めちゃくちゃ考えて生きてしまう人ですけど、何も考えないで生きたい人でもあるんです。ちょうどいい塩梅がまだわかりませんけど、要は楽しんで一生懸命やれたら一番かなと。

――演技でも、考える前に反射神経で入れるような?

そうですね。そこは追求したくて、そういう意味でも山田孝之さんが目標です。

――「シュガードッグライフ」のW主演が決まって、スパドラ内ではどんな反響がありました?

 「すごいね」とは言われました。「あざと連ドラ」でも主人公をやらせていただきましたけど、連続ドラマの主演は初めてで、「頑張ってね」と応援してくれています。ありがたいことに主題歌もスパドラなので、その分、自分はお芝居もより頑張ろうという気になります。ドラマを通じて知ってくださった皆さんが、少しでもスパドラに興味を持ってもらえたらうれしいです。

――関東では土曜の深夜2時30分からの放送になりますが、それくらいの時間は起きていますか?

日によりますが、ドラマが始まったら起きていると思います(笑)。皆さんと一緒に見たいですね。

 

文:斉藤貴志
撮影:松下茜

※本インタビューは「R-STAR」にて8月2日に公開された記事の転載となります。

シュガードッグライフ(ABCテレビ)

テレビ朝日:2024年8月3日(土)スタート 毎週(土)26:30~
ABCテレビ:2024年8月4日(日)スタート 毎週(日)23:55~
※放送時間変更の場合あり

 

出演
田中洸希(SUPER★DRAGON)/ 多和田任益 / 植村颯太 / 楽駆 / and more!

 

スタッフ
脚本:髙橋幹子 / 下亜友美 / 上野詩織 / 生﨑文乃
監督:本田隆一 / 大内隆弘 / 佐々木梢
音楽:小山絵里奈
プロデューサー:寺川真未 / 山本あづる(ABCテレビ) / 佐々木梢 / 近見哲平(テレパック)

「シュガードッグライフ」番組サイト

SUPER★DRAGON

2015年に結成、2016年にデビュー。ラップ、ダンス、ヒューマンビートボックスを取り入れたミクスチャースタイルの楽曲が特徴。9名によるフォーメーションダンスからも目が離せない。2024年にメジャーデビューを果たした。ファンネームは“BLUE”。

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