2025年02月28日 12時00分
インタビュー
2025年02月28日 12時00分
インタビュー
心に残っている手紙や、35年後の理想の自分の姿を教えてくれた重岡大毅さんと上白石萌音さん
――さらに今作では、主人公の保さんがコツコツと勉強を続ける姿が描かれています。お二人がコツコツ学び続けて形になったのはどんなことですか?
上白石 私は、ちゃんと必要じゃないと頑張れないんです。なので、習い事もあまり続かなくて……。
重岡 俺も! でも、日記書いてない?
上白石 それだけは人生で初めて続いていますね。そういえば、9年前に重岡さんと共演したときに、楽器に対して「絶対無理だ」って言っていましたけど、今はやってますよね?
重岡 やってる(笑)!
――コツコツと続けられた原動力はなんだったんでしょう?
重岡 何だろう……。コンプレックスかな。事務所の周りの人たちは歌もダンスもうまい人ばかりなのに、自分は歌が苦手で、人前で歌うだけで脂汗をかいてたんですよね。でも、音楽は好きやから、ずっとやり続けているうちに、そのコンプレックスが裏返って、プラスの力になった感じがあるんですよ。こんなに愛し続けたんだから、今、愛されないと困るという感覚なのかも。
上白石 いいスタンスですね。私も、すべてコンプレックスが原動力です。私自身、劣等感の塊なので、悔しくて、ふがいなさで頑張ることばかりです。歌もそうですし。
重岡 えー! 一度歌番組で共演したときに、あまりに歌がうまいから「すごいわ!」って思ったけどね。
上白石 音楽って、できなかったことができるようになるから、わかりやすい気がしていて。出なかった音が出るとか、何拍伸ばせなかった音が伸ばせるようになるとか、結果が出るのがうれしいんですよね。
重岡 俺は、それが怖くて。例えばサッカーだったら、ボールがゴールに届かないとわかるやん? でも音楽は、音を外している理由が目に見えてわからないから、笑われていても「なんでだろう?」って思っていて。今は思わなくなったけどね。
――さて、今回は「手紙」がキーワードとなっている作品ですが、お二人の中で心に残っている手紙はありますか?
上白石 東京の高校を受験するために上京をするときに、地元の鹿児島の親友が、ノートの端っこをビリッと破り「東京に行くんだね。頑張っておいで」と書いてくれたんです。その手紙は今もずっと大切に持っています。
重岡 ええ話やなぁ!
上白石 きれいな便せんに準備して書いてくれた手紙もうれしいですが、ノートの切れ端に書くって、そのときの「届けたい!」という気持ちがあふれている気がして。それをポケットに入れて受験会場に行きました。
重岡 俺は20歳になったとき、親に“育ててくれてありがとう”とメッセージカードに書きました。そしたらオカンが恥ずかしそうに読んだ後、オトンに「これ、なんか大毅が書いたんやって」って渡していて(笑)。オトンも「お、おう」って読んでいましたね。
上白石 全員が手紙に慣れてない……?
重岡 そうなの! みんなどうしていいかわからなくて(笑)。でも、手紙はすごく好きだから、最近はよく書いてるかも。たとえば、曲を作ったときにメンバー一人一人への思いを手紙にして渡したりしていて。
上白石 全員に⁉
重岡 そう。すごく時間がかかる! でも手紙を渡すと、歌が全然違うんですよ。やっぱり気持ちって乗っかるなって思いましたね。
上白石 メンバーの皆さんは何て言ってくれたんですか?
重岡 「字が汚くて何書いてるかわからへん」って(笑)。
上白石 照れ隠しですね(笑)。
重岡 そうかな(笑)。
――それでは最後に、35年後の理想の自分の姿を教えてください。
重岡 わ~! 70才手前くらいか~! 一つだけ決めていることがあって……でっかい犬を飼いたい! もう名前も決めているけど、教えない(笑)。
上白石 具体的にプランがあるんですね(笑)。
重岡 ある! 大型犬を散歩して走りたいねん。「アルプスの少女ハイジ」に出てくるような、悠々自適な生活がいいんやな。
上白石 でも、70歳で大型犬と走ってるって、めちゃくちゃ体力ありますよね!?
重岡 たしかに! 元気いっぱいでいたいな(笑)。
上白石 私は猫を飼いたいです! コタツを置いて縁側でゆっくりして……。ゆくゆくは髪の毛を真っ白にしたいんですよ。きっとその準備を始めているから、グレーくらいにはなっているかもしれない(笑)。
重岡 猫の名前は?
上白石 まだ決めてません(笑)!
取材・文:吉田可奈
©2025「35年目のラブレター」製作委員会
2025年3月7日(金)公開
貧しい家に生まれ、ほとんど学校へ通えず文字の読み書きができないまま大人になった西畑保は、皎子と運命的に出会い結婚。半年後、ひた隠しにしてきた秘密が露見し別れを覚悟する保だったが、皎子の「今日から私があなたの手になる」という言葉に救われる。保は退職を機に、どんなときも支えてくれた皎子へ感謝のラブレターを書く決心をし、夜間中学に通い始める。5年以上の月日が経ち、なかなか書き上げられずにいたラブレターがようやく形になろうとしていた頃、皎子が病におかされ……。
出演
笑福亭鶴瓶 / 原田知世
重岡大毅 / 上白石萌音
徳永えり / ぎぃ子 / 辻󠄀本祐樹 / 本多力
江口のりこ / 瀬戸琴楓 / 白鳥晴都 / くわばたりえ
笹野高史 / 安田顕
スタッフ
監督・脚本:塚本連平
配給:東映
©2025「35年目のラブレター」製作委員会
「35年目のラブレター」メインビジュアル
1992年生まれ。兵庫県出身。所属グループ・WEST.では作詞作曲も手掛ける。天真爛漫で親しみやすいキャラクターを持ち、バラエティーだけでなく俳優としてもドラマや映画に数多く出演。映画「溺れるナイフ」(’16年)では多くの映画ファンから注目を集め話題に。ドラマ「#家族募集します」(’21年)、「雪女と蟹を食う」(’22年)、「単身花日」(’23年)、映画「禁じられた遊び」(’23年)、「ある閉ざされた雪の山荘で」(’24年)と主演作多数。自然体な芝居に定評がある。
1998年生まれ。鹿児島県出身。2011年に第7 回「東宝シンデレラ」オーディションにて審査員特別賞を受賞し、芸能活動を開始。映画「君の名は。」(’16年)、「スタートアップ・ガールズ」(’19年)、「夜明けのすべて」(’24年)、ドラマ「恋はつづくよどこまでも」(’20年)、NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(’22年)ほか数々の作品に出演。2023年、舞台「千と千尋の神隠し」とミュージカル「ダディ・ロング・レッグズ」で第30回読売演劇大賞最優秀女優賞を史上最年少で受賞。翌年には舞台「千と千尋の神隠し」のイギリスでの海外公演が大成功を収める。現在、主演ドラマ「法廷のドラゴン」(テレ東)が放送中。
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