2025年03月06日 18時00分
インタビュー
2025年03月06日 18時00分
インタビュー
取材中、息のあった掛け合いを見せてくれた坂本昌行さん(右)、増田貴久さん(左)。
日本初上演となるアーヴィング・バーリンの珠玉の名曲で彩られたミュージカル「ホリデイ・イン」が4月1日に東京・東急シアターオーブで幕を開けます。
主人公ジムを演じるのは20th Centuryのメンバーとして活躍し、心を揺さぶる歌声と演技力に高い評価を得る坂本昌行さん。またその親友・テッドを、NEWSとしての音楽活動のみならず舞台やバラエティーなど多方面で才能を発揮する増田貴久さんが演じることで話題を呼んでいます。
意外にも本作で舞台初共演を果たすお二人に、見どころや、舞台に臨む思いなどたっぷりと伺いました。普段の関係性が垣間見える息ぴったりなクロストークをお届けします!
──事務所の先輩・後輩であるお二人の初共演が決まったときのお気持ちを聞かせてください。
坂本昌行 やっとか、といった感覚にはならなかったですね。増田くんの舞台やバラエティー番組は見ていますし、普段から会ってもいるので、むしろ相手役が増田くんだと聞いてリラックスして臨めると思いました。
増田貴久 僕はもう坂本くんが主演だと聞いた瞬間に「出ます!」って即答したんです。
坂本 断りづらいもんな(笑)。
増田 いやいや(笑)。坂本くんと共演できるなんて、そこに迷いはありませんでしたね。ただ後日、未経験のタップダンスがあると知ってちょっとビビりましたが。
──アイドルとして、もしくは役者として、お互いにどんな印象をお持ちでしょうか?
坂本 以前、増田くん主演のドラマにゲスト出演したことがあって、そのときに増田くんはすごくチームを作る力があるんだなと思ったのを覚えています。NEWSでリーダーを務めているわけではないですが、リーダーシップに富んでいるし、チームを引っ張っていく力がある。だから今回の稽古場の空気づくりは増田くんにお任せして、僕は僕の仕事だけを全うしたいと思っています。
増田 それ、ここのところずっと言われているんですよ。さっき楽屋で坂本くんのコメントを読んでいたら、稽古場の空気づくりは増田に任せるって話してるんですよね(笑)。でもたしかに僕はそれが得意なんです。今回も初日には皆さんの胃袋をつかむ差し入れから始めようと計画しています。
──増田さんにとって坂本さんの印象はいかがですか?
増田 僕は長い間バックで踊らせてもらっていて、ずっと坂本くんの背中を見てきました。作品を一緒に作り上げていくのは、今回が初めての経験になります。坂本くんがどんなふうに現場にいるのか、どんなふうに作品を積み上げていくのか、それを近くで見られることがすごくうれしいです。
──今まで見たミュージカルや舞台でのお互いの印象を教えてください。
坂本 増田くんはバラエティーで見せるコメント力や瞬発力を役作りに生かしているように見えました。役者って、役を自分に引き寄せるか、自分を役に寄せていくかのどちらかだと思うんですが、増田くんは後者だと感じます。また器用なので、どんなこともうまくこなせるんじゃないかと思います。
増田 坂本くんって立っているだけでステージの空気が締まるんです。スタイルがよくて、立ち姿がきれいで、歌もダンスも抜群で。実は今回の共演が決まってから、俳優やスタッフの方々から憧れの眼差しで「坂本さんとやるんだね」って声をかけられることが多くて、坂本くんと共演できるってすごいことなんだなとあらためて思うようになりました。
──ブロードウェイ映像や台本の感想を教えていただけますか。
坂本 映像と台本では印象が異なりますが、台本のテンポ感が気持ちよくすごく面白かったです。本来ミュージカルって理解しづらいところがあるじゃないですか。たとえば話が進んだなと思えば急に歌になったり、その後すぐセリフになったり。でもそれを自然に見せる台本だと感じました。
増田 実は僕が今まで出演したミュージカルは映像に残っていない作品ばかりで、映像を見たのは今回が初めてなんです。全体像を把握できるとまた違った感覚があるので、それがどう影響していくのかという点が興味深いです。
──役づくりにおいて、どうやって役にはめていこうと思っていますか?
坂本 僕は自分を役に投影する、つまり役に近づいていくタイプなので、役にはめていくという考え方はないですね。ジムからこういうセリフが生まれた理由はなんだろうとか、彼の感情の背景を考えていくので、ハマるというよりは“染まる”という言葉のほうが近いかもしれません。
増田 僕はそもそもスターの役なので、役づくりはほぼ要らなそうですね!
坂本 あはは(笑)! テッドってスター性があるのはもちろんなんだけど、一見、自己主張が強くマイペースに見えて、実は自然と周りの人たちを幸せにしていたり、勇気づけたりする役だと思うんです。意図せずに誰かを勇気づけたり笑顔にしたりというところは増田くんそのもの。だから稽古なんか要らないんじゃないかなぁ。
──増田さんはどのように役づくりをしていこうと思っていますか?
増田 ジムがテッドのことを親友だと言ってくれるシーンがあるんですが、僕自身は大好きな友人でも“親友”とは思わなくて……。
坂本 それ、もし相手は思っていたら寂しいなぁ。
増田 一生大切にしたいとは思うんですよ? でもイコール親友ではないし、僕はそのワードを使わないんです。台本に「あいつは親友だ」っていうセリフがあって。なんでこいつと友達なんだろうとか、こんなに自由に生きているのにそんなに好いてくれる理由とか、そのあたりの感情について考えています。ジムとテッドとの関係性がちゃんと見えるようにしたいんです。
1971年7月24日生まれ。東京都出身。STARTO ENTERTAINMENT所属。1995年、V6のメンバーとしてCDデビュー。現在は20th Centuryとして活動中。深く伸びやかな歌声と幅広い演技力が高く評価され、数多くの舞台やミュージカルに出演。2022年、第30回読売演劇大賞優秀男優賞ほか多くの賞を受賞。
1986年7月4日生まれ。東京都出身。STARTO ENTERTAINMENT所属。2003年、NEWSのメンバーとしてグループ結成、CDデビュー。愛称まっすーの名で親しまれ、唯一無二の存在感でドラマやバラエティー、舞台など幅広く活躍。ファッションセンスを生かしてライブ衣装のデザインなども手がける。
主人公のジムはショー・ビジネスから引退し、コネチカットで農業を営む暮らしを決意。ところが恋人のライラは夢を諦めきれず、ジムと別れて彼の親友でパフォーマーのテッドと共にショーを続けることに。そんなときジムは才能豊かなリンダと出会い、人生が一変していく──。ジム、リンダ、テッド、ライラの4人の愛と夢が交錯する物語の行方はいかに?
本作はビング・クロスビー&フレッド・アステア主演の映画「Holiday Inn」(1942年・邦題「スウィング・ホテル」)をもとに、2014年にコネチカットで舞台化されたミュージカル作品。ハリウッドを代表する映画音楽家アーヴィング・バーリンによる「White Christmas」をはじめ、時代を超えて愛される名曲と華やかなレビューシーンが満載。演出・振付を務めるビル・ディーマーと坂本昌行は2018年上演「TOP HAT」に続いて二度目のタッグとなる。
会場 東京都 東急シアターオーブ
2025年4月1日(火)~16日(水)
※4月7日(月)、4月14日(月)、4月15日(火)は休演日
会場:大阪府 SkyシアターMBS
2025年4月22日(火)~5月1日(木)
※4月28日(月)、4月29日(火)は休演日
スタッフ
音楽:アーヴィング・バーリン
脚本:ゴードン・グリーンバーグ、チャド・ホッジ
演出・振付:ビル・ディーマー
演出補・振付補:アシュリー・グラハム
翻訳・訳詞:高橋亜子
出演
坂本昌行 / 増田貴久 / 柚希礼音 / 夢咲ねね / 保坂知寿 ほか
「ホリデイ・イン」メインビジュアル
1,599
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