XGの正体を徹底解説！独自すぎる世界観の裏にある信念

音楽性、ファッション、世界観、メンバーそれぞれのキャリアやストーリー。J-POPにもK-POPにも分類できない独自性を持ち、2022年のデビュー以来話題を振りまき続けているのがガールズグループXG（エックスジー）です。

楽曲配信、ライブなどの活動のたびにアップデートされた一面を見せ、世界的な反響を巻き起こす彼女たち。XGを推しているファンたちからも「なぜこれほど熱狂させられるのか言語化できない」という声が聞こえてくるほど、すさまじいスピードで進化・変化を続けています。

11月8日には2ndミニアルバム「AWE」をドロップし、ますます波に乗るXGですが、結局何がすごいのか!? この記事では、いまさら聞けないグループの基本情報から、音楽面やファッション面の深掘りを通して、XGの正体に迫ります。

「既存の枠を超えた女性グループ」＝XG

XGは全員が日本人で構成された、7人組のHIPHOP / R&Bガールズグループです。

その始まりは、エイベックスが「世界で活躍できるダンス＆ボーカルグループを育成する」ことを目的に2017年に開始したプロジェクト「X-Galaxy」。このプロジェクトでは、約1万3000人にものぼった応募者の中から15人の練習生を選抜。その後、最終的に選ばれた7人によってXGが結成されました。

XGはエイベックスが設立した韓国法人のエンターテインメントプロダクション「XGALX」（エックスギャラックス）に所属しています。7人のメンバーは5年間におよぶK-POP式の育成期間を通して、グローバルに通用するアーティストを目指してトレーニングやレッスンに励み、2022年3月に満を持してシングル「Tippy Toes」でデビューを果たしました。

デビュー曲「Tippy Toes」のアーティスト写真

グループ名は「Xtraordinary Girls」の略で、意味は「極めて特別な女の子たち」。この名前には「常識にとらわれない挑戦」「既存の枠を超えた女性」を表現する意図が込められているといわれています。また、ファンネームのALPHAZ（アルファズ）には、ファン一人一人をリーダーと見立て、XGと共に未来を創造する存在だという意味が込められています。つまり、XGのファンは、単なる応援者にとどまらず、グループと一緒に成長していく“ファミリー”として位置づけられているわけですね。

メンバーそれぞれの個性が作る「XGらしさ」。特異なキャリア、歌声やフロウの特徴を解説

そんなXGの強烈な独自性の理由は、やはり個性的なメンバーたちです。ここでは、メンバー一人一人のパーソナリティーやキャリアを紹介していきます。

JURIN（ジュリン）

グループのリーダー。3歳からスノーボードを始め、史上最年少でプロスノーボーダーとなった異色のキャリアの持ち主。ファッションアイコンとしても注目され、ファッション誌「ViVi」や「NYLON JAPAN」などでモデルとして活躍しています。

CHISA（チサ）

ハスキーで奥行きのある歌声で、楽曲に深みを与えているボーカリスト。一聴して彼女のものとわかる声の存在感には、「XGの音楽における芯」との声も聞かれます。14歳のときに「東京ガールズオーディション2016」で準グランプリを受賞し、モデルとしても活動していました。

HINATA（ヒナタ）

日本と韓国にルーツを持ち、英語、韓国語、日本語の3カ国語を操るトリリンガルです。国際的なバックグラウンドを活かして音楽に取り組む彼女は、グローバルなスタンスを打ち出すXGにおけるキーパーソンといえます。

HARVEY（ハーヴィー）

リアーナやBLACKPINKのLISAに影響を受け、ファッションセンスとラップスキルでXGに華やかさをもたらしています。彼女の声もチャーミングな特徴を持ち、そのフロウでXGにハマるファンも多いとか。オーストラリア人の父と日本人の母を持ち、モデルとしての才能も注目ポイントです。

JURIA（ジュリア）

透き通った歌声でファンをひきつけ、XGの楽曲に清涼感を与えるボーカリスト。小学生の頃からCMやテレビ番組に出演してきたキャリアを活かし、堂々としたステージングでグループを引っ張ります。

MAYA（マヤ）

グループのムードメーカー。小学生の頃に芸能活動をスタートさせたという長いキャリアを持っているほか、XGの中でも特に英語が堪能なメンバーの一人。ライブステージでの振る舞いやSNSでの配信でも、世界中のファンをとりこにしています。

COCONA（ココナ）

最年少メンバーにして、キレのあるラップとクールなダンスでXGのイメージを作っている一人です。「WOKE UP」のミュージックビデオで披露した坊主頭のヘアスタイルは、大きなインパクトを与えました。COCONAの考え方やファッションにエンパワメントされたと公言する女性ファンは多く、新世代の女性像を体現するディーバと言えるでしょう。