本人が全曲解説！声優・西山宏太朗が新アルバム「my bag」に込めた思い

独自の表現力で伝える等身大のメッセージ

――続いて4曲目「MY NOTE」についてですが、他の曲に比べてリラックス感のある印象を受けました。特にこだわった部分はどんなところですか？

私も初めて聴いたときはリラックス感のあるイメージだったのですが、いざ歌ってみると案外早口で忙しい部分があったり、ウィスパーボイスで歌うと息を保つのが大変だったりと、他の曲と比べて意識することが多い1曲でした。「MY NOTE」は1日頑張った人に帰り道で聴いてもらいたい曲です。その頑張りをねぎらえるような、そっと寄り添える優しい印象になるように歌っています。

――ゲストボーカルに声優・くじらさんを迎えた5曲目の「Oh! BANZAI ～NIPPON TASTE～ feat.くじら」は、セリフパートもユニークな1曲です。くじらさんを迎えるに至った経緯や、収録中のエピソードを教えてください。

いろいろな作品でくじらさんと共演させていただく機会があり、毎回お世話になっていた経緯もあって、ダメ元でお願いしてみたらまさかのご快諾をいただき、今回のコラボレーションが実現しました！恐縮ながらセリフは私が考えさせていただき、マイクを向かい合わせにして録ったので、くじらさんと目を合わせながらとても楽しく収録することができましたね。そのおかげもあってにぎやかな1曲に仕上がり、とてもうれしいです！

――最後に、6曲目「Twenty-four」についてですが、この曲はポップユニット・ONIGAWARAさんが手がけていらっしゃますよね。

元々、ONIGAWARAさんの「ヒットチャートをねらえ！」という曲が大好きだったので、ご一緒できると聞いてとてもうれしかったです！「“好き”をテーマに、曲を聴いている人が自然とリズムを取りたくなるような1曲にしてほしい」という、なんともざっくりしたリクエストをここまですてきに仕上げてくださって感謝しかありません。

――「my bag」の最後を飾るこの曲のテーマや、伝えたいメッセージはなんでしょうか？

つい重く捉えて、内に秘めてしまうことがある“好き”という感情に対して、「もっと自由でいいんだよ」と、肩の荷を下ろしてくれるような楽曲です。無理して突き詰めなくてもいいし、仮にいつ好きじゃなくなってもいいんです。ただ楽しいだけでなく、安心感も持ち合わせている1曲ですね。