2025年03月19日 17時00分
インタビュー
2025年03月19日 17時00分
インタビュー
アルバム「my bag」メインビジュアル
「あんさんぶるスターズ!」や「メジャーセカンド」、「美男高校地球防衛部」シリーズなど多くの作品に出演し、活躍中の声優・西山宏太朗さん。今回、3月14日に約3年半ぶりとなる3rdミニアルバム「my bag」をリリースした西山さんに、アルバムの制作秘話や各楽曲に込めた思いについてお話を伺いました。
――まずは、今回のミニアルバムリリースについてご感想を聞かせてください。
声優業とのバランスやもろもろのタイミングもあり、少しだけお休みさせていただいていましたが、音楽活動をしたい気持ちはずっとありました。むしろ、前作から少し間が空いた分いろいろなことをインプットできたので、今回の制作はより楽しみでしたね!
――この3年半、声優業に限らず幅広く活動されていた西山さんですが、どのようなご心境を経てリリースに至ったのでしょうか。
アーティストとしての楽曲リリースはお休みしていましたが、「アイナナ」(「アイドリッシュセブン」)や「あんスタ」(「あんさんぶるスターズ!!」)、「A3!」などのキャストライブに参加させていただく機会は多くいただいておりました。チームみんなで一緒に歌うことの楽しさを感じたり、仲間のステージパフォーマンスに刺激を受けたりする中、音楽スタッフの方から「またやりませんか?」とお声がけいただき、今回のCD制作が始動したんです。
――今作は“好き”がテーマとのことですが、どのような理由からこのテーマに決定したのでしょうか?
前回リリースした2ndミニアルバム「Laundry」のテーマが、“湿り気のあるラブソング”だったので、今回はガラッと雰囲気を変えてハッピーな要素を詰め込もうと思い、“好き”というテーマに決定しました。アルバムタイトルの「my bag」には、“大切なもの”や“お気に入り”という意味を込めて付けたので、「my bag」自体が皆さんの大切な存在になってくれたらとてもうれしいですね!
――ここからは「my bag」に収録されている各曲についてお聞きしたいと思います。リード曲「好奇心BOY」は、シンガーソングライター・堂島孝平さんが作詞作曲を手がけたことでも話題です。堂島さんといえば、藤井隆さんやアンジュルムさんなど西山さんが大ファンだと公言されている方々の楽曲も手がけていらっしゃいますよね。
そうなんです! スタッフの方から「誰かご一緒したいクリエイターの方はいますか?」と聞かれて、「堂島さん」と即答しました! まさかこんな夢のようなことが起こるなんて思ってもいなかったのでとてもうれしかったです!
――憧れの堂島さんとの楽曲制作はいかがでしたか?
事前打ち合わせでは、「どんな曲を作りたいか」など楽曲制作についてのお話以外にも、いろいろなことをお話しさせていただきました。「堂島さんのこの曲が好きです!」とご本人に伝えられたり、共通の趣味であるハロプロの好きな楽曲のお話ができたり……。もう、その時間を過ごせただけでも幸せだったのですが、完成したメロディーと歌詞をいただいたときの喜びはそれ以上でしたね。「この曲を歌えるんだ!」と思わずガッツポーズをしました。そのくらい、本当に大切な楽曲です。
――すでに公開されている「好奇心BOY」のミュージックビデオ(以降、MV)では、休日感あふれる西山さんの姿に加え、気球に乗って空を飛ぶシーンが印象的です。
10年ほど前に友人から気球に乗った話を聞いていて、気球に乗るのが夢でした。なかなか機会がなかったのですが、タイトルに“好奇心”と入っているし「やってみたいことをやろう!」とスタッフさんにお願いしまして、乗せていただきました!
――10年越しの願いがかなった瞬間だったのですね。実際に気球に乗ってみていかがでしたか?
実は、ギリギリまでMVが撮れるかわからなかったんですよ。気球は天気や風などの条件が合わないと飛べないんです。当日も風があって、何度も場所を移動してやっと乗ることができました。地面に気球を広げて火をつけたら、飛ぶまではあっという間で、気がついたときにはもう空の上でしたね。
自分から提案しておきながら、実はちょっと高所恐怖症なところがあって……。正直、空に上がるまでは怖かったんですけど、飛んでからはMVが撮れたことへの安心感でホッとしましたね(笑)。そんな表情がよく表れていると思います。
――続く2曲目の「ギフトバッグ」は、作詞を担当されていることにもファンの方は注目しています。歌詞に込められた西山さんの思いを聞かせてください。
初めて曲を聴いたとき、この曲がまとう温かさにひかれて「作詞したい」とお願いしました。皆さんにとっての家族やパートナー、相棒と過ごす「ささやかだけど幸せな日常」を思い出すような歌詞にできたらと考えて、一つ一つのワードがイラストで頭に浮かんでくるような、まるで絵本の世界のようにしようと書いてみました。
――「ギフトバッグ」というタイトルにはどんな意味があるのでしょうか?
タイトルには「大切な誰かへの贈り物」という意味を込めました。その相手のことを思って何かを選ぶその時間、それさえも愛おしく感じるからです。歌い出しの「茜色のギフトバッグ」というフレーズは、そのプレゼントが夕陽に照らされている情景をイメージして書きました。
――3曲目「daydreamer」でも作詞を担当されていますが、どのように歌詞を作られましたか?
「daydreamer」は完全に妄想の世界で、心の中に女子中学生を召喚して作詞しました。自分とは正反対のタイプの人を好きになった主人公が、やり手な相手に手のひらの上でコロコロとされる歌です。「好きな人の好きな人になろう」と頑張って染まり切ろうとする彼女ですが、そうなるとこの恋愛は成就しないんだろうな、とか考えながら歌詞を書きましたね。
今回は女子中学生を主人公にしましたが、誰しもがふと中学生の頃に戻ってしまう瞬間ってあると思うんです。それくらいあの頃の感覚って特別なんだな、と感じます。
――1stミニアルバムから今作まで作詞をされていますが、今回の作詞作業はどのように進行しましたか?
まさに今回は難産続きでして、かなり時間がかかりました。ノートに使いたい感情やワードをとにかく書き出してから組み立てていくのですが、伝えたいことが多すぎて全然まとまりませんでしたね……。それでも締め切りを破れば自分が一番困るので、なんとか書き切りました。結果的に朗らかな曲に仕上がりましたが、その道中は冷や汗でいっぱいでしたね(笑)。責任も感じて大変ではあるけれど、自分で考えた分、情景も浮かびやすいので、これからも作詞は続けていきたいです!
2025年3月14日(金)発売
初回生産限定盤(CD+Blu-ray)
CD
01. 好奇心BOY
02. ギフトバッグ
03. daydreamer
04. MY NOTE
05. Oh! BANZAI ~NIPPON TASTE~ feat.くじら
06 . Twenty-four
Blu-ray
01. 好奇心BOY ~Music Video~
02. 好奇心BOY ~Behind The Scenes~
通常盤(CD)
CD
01. 好奇心BOY
02. ギフトバッグ
03. daydreamer
04. MY NOTE
05. Oh! BANZAI ~NIPPON TASTE~ feat.くじら
06. Twenty-four
西山宏太朗「my bag」通常盤
10月11日生まれ。神奈川県出身。主な出演作は「あんさんぶるスターズ!」(深海奏汰役)、「メジャーセカンド」(佐藤光役)、「アイドリッシュセブン Third BEAT!」(棗巳波役)など。また、2025年1月より公開の劇場版「美男高校地球防衛部ETERNAL LOVE!」に鬼怒川熱史役にて出演しているほか、7月放送予定の「桃源暗鬼」では皇后崎迅役での出演が決定している。声優として確かな実力を示す一方、2020年にミニアルバム「CITY」でアーティストデビューを果たす。3rdミニアルバム「my bag」を2025年3月14日に発売し、5月6日にはSpecial Event「Happy Anniversary!こうたろうの日には一緒にいてね。」の開催が決定している。
アルバム「my bag」メインビジュアル
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