2024年09月06日 22時03分
三浦涼介主演「オイディプス王」が再び上演。岡本圭人がクレオン役に抜てき!
「オイディプス王」キービジュアル
ギリシャ悲劇の最高傑作、舞台「オイディプス王」が、2025年2月21日から24日に東京・パルテノン多摩 大ホール、3月1日に大阪・SkyシアターMBSで上演されることが決定しました。
「オイディプス王」は、古代ギリシャの三大悲劇詩人の1人・ソポクレスが紀元前427年ごろに執筆した作品。人生の不条理をドラマチックに描いており、約2500年にわたって観客を引きつけ、“世界最高峰”と称されたギリシャ悲劇です。
この大作を、パルテノン多摩のリニューアルオープン1周年記念として2023年7月に上演。石丸さち子が演出を務め、悲劇でありながらも圧倒的な感動作として創り上げ大好評となりました。石丸は今回の公演でも演出を担当します。
主演のオイディプス王は、2023年の公演で“ゆるぎない表現力”とカリスマ性が絶賛された三浦涼介が続投。先王ライオスの妻でオイディプスの母、のちにオイディプスの妻となるイオカステは、元宝塚歌劇団トップスターで、退団後も舞台を中心に活躍を続ける大空ゆうひが同じく続投します。
そして、イオカステの弟・クレオンには、近年舞台俳優として躍進する岡本圭人が抜てき。さらに、預言者テイレシアスを浅野雅博、羊飼い役を外山誠二、コリントスの使者役を大石継太、神官と使者の二役を今井朋彦が務め、多彩な舞台で活躍する俳優陣が作品世界を支えます。
また、一部の東京公演終演後にはアフタートークも実施されます。出演者は回によって異なるので、公式サイトの公演情報をご確認ください。
人間の不条理、根底で交錯する深い愛憎、叙情的なせりふと衝撃の展開が連続する世界観……。緻密な演出と実力派俳優たちの渾身の表現によって届けられる「鮮烈な魂の叫び」に注目が高まります。
石丸さち子コメント
2023 年の『オイディプス王』上演の記憶は、見える風景も、聞こえる音も、鮮烈にわたしの中にある。
オイディプスに与えられた運命は、一人の人間が背負うにはあまりに苛酷で、演じる三浦涼介さんは、俳優として無垢に大胆に、自らの命ごと舞台に捧げていたから、劇場に日々鮮血が滴り止まぬようだった。それでいて、美しく、強靱だった。
大空ゆうひさんのイオカステは、ギリシャ悲劇の巨大な感情と、等身大の女であり母である苦しみ、双方を表現し、この戯曲の大胆な筋書きにリアリティーを与えてくれた。
オイディプス統治であるがゆえに、飢えと疫病に苦しんだ民衆を、個々に魅力的な俳優とダンサーたちが、時には強烈な個となり、世代の代表となり、時に民衆という束になって、訴え、考え、苦悩し、慈しみ、祈ってくれた。
その強烈な記憶を、追体験しつつ、新しく加わった俳優陣とともに、刷新していこうと思う。
岡本圭人さんのクレオンが、三浦オイディプスにどう向き合うのか。
新しいコロスはどんな祈りのアンサンブルを見せてくれるのか。
演出家自身が稽古を待ちきれないでいる。
人間と世界の残酷さは、2500 年前から変わらない。
そこに一筋の「生」の希望を手繰り寄せる、人間の露わな芝居を、お届けしたい。
三浦涼介コメント
「オイディプス王」の 2023年公演の際は、私にとって初めてのギリシャ悲劇であり、大作のタイトルロールを演じる事に渾身で臨みました。稽古の日々は、演出家、コロス陣も含めて錚々たる共演者の方々、多くのスタッフの方々に支えていただいて、ひたすらに邁進した記憶があります。幸いお客様にご堪能いただける公演となり、作品に対する気持ち、オイディプス王という役を生き抜きたい想いは殊更に深まりました。今、25 年2月~3月に再び新たに、圧倒的な劇世界をご覧いただける喜びを感じています。
ギリシャ悲劇の醍醐味、そして、どなたにも感動していただけるドラマティックな劇世界を、心を込めて演じさせていただきます。 ぜひ、パルテノン多摩 大ホール、大阪SkyシアターMBSへおいでください。お待ちしております!
大空ゆうひコメント
2022年7月のリニューアルオープン時からパルテノン多摩での主催公演にキャスティングしていただくのは5回目となります。 私にとってはすっかり馴染み深くなりました劇場、多摩センター駅から緩やかな坂道を歩いてすぐに正面に見えてくる階段の風景。 誘い込まれるように演劇空間へ入っていくのが私のお気に入りです。
23年の『オイディプス王』は私にとって初めてのギリシャ悲劇でしたが、コロス陣を含めて充実の共演者の方々と共にお客様にお届けできたことは俳優として新鮮な体験でした。そして、25 年に再び、新たな共演者の方もお迎えし、信頼する演出家の石丸さち子さんと共に更に作品を深め、圧倒的な劇世界をご覧いただける喜びを感じています。
パルテノン神殿ならぬパルテノン多摩で、ギリシャ悲劇「オイディプス王」を堪能していただけますよう熱い気持ちで挑みたいと思いますので、ぜひ劇場へ足をお運びください。また、大阪駅前の新しい劇場SkyシアターMBSでの公演も、とても楽しみにしております。
岡本圭人コメント
演劇の起源であるギリシャ悲劇に出演する事は、かねてから目標の一つでした。紀元前5世紀に書かれたギリシャ悲劇の最高峰と も言われる「オイディプス王」に、クレオン役で挑戦できることをとても嬉しく思っています。
オイディプス王が恐ろしい苦難を背負いながらも、真実から目を背けずに、自らの運命に立ち向かっていく姿は、現代に生きる私たちにも通じる物語です。
ギリシャ悲劇は難しそうに感じる方もいらっしゃいますが、実際に劇場にお越しいただき体感していただくことで、そのイメージは変わると思います。
なぜ「オイディプス王」は 2500 年以上の間上演され続けているのか?その理由を感じていただけるように、素晴らしいカンパニーと共に稽古を重ねて、理解を深め、皆様に届けられる日を心から楽しみにしています。
オイディプス王
2025年2月21日(金)~2月24日(月・休)
会場 東京都 パルテノン多摩 大ホール
2025年3月1日(土)
会場 大阪府 SkyシアターMBS
<アフタートーク>
2月21日(金)15:00公演終了後:大空ゆうひ / 今井朋彦 / 浅野雅博
2月22日(土)18:30公演終了後:石丸さち子 / 岡本圭人 / and more!
2月23日(日)18:30公演終了後:石丸さち子 / 三浦涼介 / 岡本圭人
出演
三浦涼介 / 大空ゆうひ / 岡本圭人 / 浅野雅博 / 外山誠二 / 大石継太 / 今井朋彦 / 福間むつみ / 小野妃香里 / 池下重大 / 若松力 / 相馬一貴 / 岡野一平 / 津賀保乃 / 林田航平 / 小田龍哉 / 笠井瑞丈 / 宮河愛一郎 / 碓井菜央 / 鷹野梨恵子 / 嶋崎綾乃 / モテギミユ / 沼舘美央 / 久米俊輔(少年・家来)
スタッフ
原作:ソポクレス
翻訳:河合祥一郎
演出:石丸さち子
「オイディプス王」キービジュアル