2024年09月05日 21時57分
レポート
2024年09月05日 21時57分
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息のあったかけあいを見せる主演の高橋文哉と田中圭。
9月20日より全国公開となる映画「あの人が消えた」の完成披露上映会が、9月4日に東京・TOHOシネマズ日比谷で行われました。上映前には、高橋文哉、田中圭、北香那、坂井真紀、袴田吉彦、染谷将太ら豪華キャスト陣と、監督・脚本を手掛けた水野格が登壇。“ネタバレ厳禁”な作品の魅力を語りました。
「あの人が消えた」のキャストと監督。左から水野格、袴田吉彦、北香那、高橋文哉、田中圭、坂井真紀、染谷将太。
本作は、ドラマ「ブラッシュアップライフ」で大きな注目を浴びたクリエイターの水野格による完全オリジナル脚本。「次々と人が消える」とうわさされるいわくつきのマンションを舞台に、主人公の配達員の青年があるマンションの住人の秘密を知ってしまったことから、思わぬ大事件へと巻き込まれていきます。隅々まで伏線が張り巡らされ、観客の予想を次々と裏切っていく“先読み不可能”なミステリー・エンターテインメント作品です。
観客からの盛大な拍手と歓声に迎えられながら、華やかにドレスアップしたキャスト陣と監督が登場しました。運送会社配達員の青年・丸子を演じた主演の高橋は「この映画が一般の方に初めて見ていただけるということで、ドキドキとワクワクが募っています」とあいさつ。丸子の先輩で、共に事件の謎に挑む荒川を演じた田中は「こんなに見どころを言いにくい映画はありません。何を言ってもネタバレになるので(笑)」と、作品について語りたくて仕方がない様子です。
続けて、いわくつきマンションの住人を演じたキャストたちもあいさつ。物語の展開に重要な役割を担う小宮を演じた北は「たくさん作品に振り回されてください」と笑顔でアピール。「一生懸命、頑張ります!」とフレッシュなあいさつで笑いを誘ったのは、独特な圧を感じさせる沼田を演じた袴田。
猫とおしゃべりが大好きな長谷部役の坂井は「早く皆さんの感想をお聞きしたくてたまらない作品」、不気味な雰囲気が漂う男を演じた染谷は「こんなに見たことのない映画は、自分も初めてです」とそれぞれコメント。観客の期待値をさらに上げていました。
完成した作品を観て「観終わったときに、ここまで観客を気持ちよくさせる映画があるんだ」と感激したと語る高橋。監督、スタッフ、キャストが一丸となって作品に取り組む様子を間近で見ていたからこそ、作品の完成度の高さに胸を打たれたようです。その中で、主演として「僕が演じるからこそ出せるものを」と、真摯に作品作りに挑んだといいます。
また、約3年半ぶりとなる田中との共演について尋ねられると「安心感がありました!」と笑顔。それに対し、田中も「そうでしょう? ありがとう」と満足気な表情を浮かべます。
久しぶりの共演に、互いへの思いを語る二人。
そんな田中は、本作のオファーが来たときに高橋の主演作と聞き、即OKの返事をしたのだとか。前回の共演時から、かわいらしくもひたむきでまっすぐな高橋の姿勢に一目置いていたと話します。
田中はパーソナルジムでの交流で高橋のとりこに。
さらに田中は、以前とあるパーソナルジムで偶然にも高橋と会ったときのことを述懐。「まだ若いんだから、ジムなんて行っちゃダメだよ!」とアドバイス(?)をした田中に対し、高橋は「圭さんみたいな体になりたくて通っているんですよ」と返したのだそう。「それを聞いて、俺もう、ズキュン! って。それ以来ひいきにしています(笑)」と、べた褒めの田中の言葉にはにかむ高橋でした。
高橋に優しげな視線を送る田中。
アクの強い役を演じた袴田は、「僕が演じる沼田は、うるさいワチャワチャした役なんですけど、2、3日ワチャワチャして終わりました(笑)」と撮影を振り返ります。クランクインが袴田とのシーンの撮影だったという高橋は「沼田がすごくうるさくて(笑)、それに引っ張られそうになりながら、丸子(の役)をつかむために向き合えて、助かりました」と袴田に感謝。袴田も「ありがとう」と顔をほころばせ、キャスト陣からの高橋の愛されぶりが伝わってくる一幕でした。
ここからは、キャストが一人ずつ作品の見どころを紹介することに。各自が考えたキーワードをもとにトークを進めていきますが、ネタバレしそうになるとプロデューサーからその場で「NG」が出て、その時点でトークは終了となります。
ネタバレしないように言葉を選んで映画をアピールする染谷。
染谷の選んだキーワードは“沈黙の10秒”。「とあるシーンで沈黙の10秒が訪れるんです。そこからガラッと……」と染谷が話し始めると、さっそくプロデューサーからNGが! 田中と共に「早いでしょ!」と抗議する染谷に対し、水野監督も「今のは……NGかな(笑)」と、なかなか厳しい判定です。
田中にツッコまれ崩れ落ちる袴田。
続いて、袴田は“事故物件”というキーワードを発表。「あのマンションが……事故物件なのかな~?」とあいまいなコメントをすると、すかさず田中から「(内容が)薄くない?」とツッコミ。この薄味なコメントにより、実は袴田が完成した作品を未視聴だったことが発覚! 「予告編は見たよ、すごく面白そうだった(笑)」という袴田の言葉に、キャスト陣や会場からは大きな笑い声が漏れました。
坂井は“発音”が映画の鍵を握っていると説明。
坂井が選んだキーワードは“発音”。「ある人のせりふの発音を、聞き逃さずにご覧ください」と解説するもNGブザーは鳴らず、ホッとした表情を見せる坂井。しかし、そこに田中がコメントを付け加えようとすると、すぐさま「ブッブー!」とNG音が鳴り響き、会場はふたたび爆笑の渦に。高橋も「もう、圭さん(の存在)がネタバレかも(笑)」と楽しげな様子です。
ネタバレしないよう慎重にキーワードを挙げる北。
北は“ネコ”というキーワードを選び、「ネコがカギを握ってる。ネコをちゃんと見てください」と意味深にコメント。ネコ好きの役を演じた坂井は「ネコをよく見て、(ネコを抱いている)私も見てね」と続けてアピールしていました。
そして最後、高橋の選んだ“ハリウッド”というキーワードには、登壇者も会場も、思わずポカン。実は、まだ明かされていないシークレットゲストが関わっているのだとか。この真意は本編を見れば明かされることでしょう。「“ハリウッド級”のヒットを狙う意味でも!」と高橋が締めくくると、会場からは温かい拍手が送られました。
共演陣とのやりとりに笑顔を見せる高橋。
最後に、水野監督は「何回見ても違う発見があるように作ったつもりなので、お友達や家族と一緒に観て、映画が終わった後もいろんな話をしてほしい」と作品の楽しみ方をアピール。さらに髙橋は「“先読み不可能”と言われているけど、好きなだけ先読みしてください。絶対に読めないので」とニヤリ。「それだけ胸を張ってお届けできる映画ができたと思っているので、ぜひこの最高の伏線回収劇を楽しんでいただければと思います!」と自信をにじませました。作品のミステリアスな雰囲気とは打って変わって、終始和気あいあいとした空気が流れる中、イベントは幕を下ろしました。
取材・文:芳賀直美
撮影:福嶋哲平(t-press)
2024年9月20日(金)公開
出演
高橋文哉 / 北香那 / 坂井真紀 / 袴田吉彦 / 菊地凛子 / 染谷将太 / 田中圭
スタッフ
監督・脚本:水野格
主題歌: NAQT VANE 「FALLOUT」
配給:TOHO NEXT
©2024「あの人が消えた」製作委員会
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