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「いつか、ヒーロー」主演・桐谷健太が語る俳優人生、思い描くヒーロー像

2025年04月05日 12時00分

インタビュー

ドラマ「いつか、ヒーロー」で、主人公の赤山誠司を演じる桐谷健太さん

ドラマ「いつか、ヒーロー」で、主人公の赤山誠司を演じる桐谷健太さん


「もうダメだ」と思うか、敗者復活戦だと立ち上がれるか
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――「いつか、ヒーロー」は、「人生、死ぬまで敗者復活戦」がキャッチコピーになっています。傍からは順調に見える桐谷さんの俳優人生でも、挫折して敗者復活戦に臨んだような局面はありましたか?

いやもう、山ほどあります。表立って言うわけではないですけど、みんなそうだと思います。見えないだけで、きっとある。でも、捉え方次第ですよね。負けて「もうダメだ」と思うのか。赤山みたいに敗者復活戦だと立ち上がれるのか。同じ出来事でも、その人がどう認識するかで変わってくると思います。

――俳優を続けられるのか……くらいまでになったことはないですか?

もともとは5歳のときから夢見ていた世界で、絶対できるだろうと思って東京に出てきましたけど、絶望して「もう終わりだ」と思う瞬間はありました。本当に辛かったし、苦しかったし、人間不信にもなって。ただ、一度バーンと落ちて、ここが谷底なんだと知れたことはすごく大きかったかもしれません。そこから立て直していけました。

――第一線で活躍されるようになってからも、そういうことはあったんですね。

ありましたね。もう二度と経験したくないし、するつもりもないですけど、結果そのあと自分が何を選ぶか。振り返って「辛かったけど、あれがあって良かった」というところもあります。

――桐谷さんは40代に入り、主演を多くされるようになりましたね。

ありがたいですね。プラス、自分がそこにいってもいいんだと思えました。30代では「俺に主役はないわ」と考えていたところが、きっとあったんですよね。でも、「何を言うとんねん!」と。自分に対して「そんなことないわ!」となってから、変わったところがありました。やっぱり状況を自分がどう捉えるかで、ものごとは全然変わるんじゃないかと感じています。

――主演が続くようになってから、意識が変わったのでしょうか? それとも意識を変えたら主演が来るように?

意識が変わってから、状況が変わりました。もちろん状況が変わると意識もまた変わります。自分の感覚的にはそういう感じですね。いろいろ経験して自信をなくしていた時期に、周りの人の支えもありつつ、もう一人の自分がいたのか何なのか「いや、お前いけるやろ」という気持ちになったり。最近でいえば、俺は主演をやる! と感じたそのタイミングで主役のお話をいただけたから不思議でしたね(笑)。でも、その人物を生きるという意味では主役か脇かは関係ないんです。誰でも自分の人生では、自分が主役と思って生きているだろうし。

――そうですね。

だから、主役かどうかをあまり気にしたこともなかったんですけど、こうして主演をやらせていただいて気付けることもたくさんありました。

――たとえば、どんなことですか?

現場の空気感であったり。僕がラッキーだったと思うのは、40代になるまで連ドラでの主演をほとんどやったことがなかった分、主演の方々をいろいろと見てきたんです。そこで無意識に感じて取り入れたものがきっとあって。自分が主演になったらこうありたい、というものも、言葉にはできないんですけど、あったように思います。

自分の気持ちを動かすことが一番大切

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――これだけ俳優として活躍を続けられているのは、ご自分では何が強みになってのことだと思われますか?

思い切りやるだけですね。子どもが遊びに夢中になっているときって、超真剣ですよね。誰にどう見られるとか、褒められたいとか考えてなくて。その域で芝居をしたいんです。

――大人になっても夢中で。

僕は自己満足がめちゃめちゃ大事だと思っています。そのうえで多くの人に評価していただけたり、「感動した」と言ってもらえたりするのはすごくうれしいです。でも、人の気持ちはこちらで選べない。もちろん、見てくださる人の気持ちを動かす思いで演じてはいますけど、自分の気持ちを動かすことが一番大切な気がします。

――ありがとうございます。最後に「推し楽」恒例の質問で、桐谷さんが今“推し”ているものを伺えますでしょうか。前回ご登場いただいたときには「寝ること」とのお話でした。今も変わりませんか?

また寝る系のことを言いかけましたけど(笑)、逆に体を動かすことも好きです。ジムにも行きますし、体の変化って見た目で気付けるのが面白くて。もちろん心においても、同じ出来事で前はすごくヘコんだのに今は全然ヘコまなくなった、とかはありますけど、体はそういう変化が見ただけでわかる。しかも、鍛えた分だけ確実に変われる。自分の思うほうに持っていけるイメージかな。だから、体を動かすことを推しますね。
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取材・文:斉藤貴志 
撮影:SHOTA SOTODATE

いつか、ヒーロー(テレビ朝日系)

2025年4月6日(日)スタート 毎週(日)22:15~23:09
 

児童養護施設の職員・赤山誠司(桐谷健太)は、恵まれない環境で育ちながらも将来の夢や希望を抱く子どもたちの姿を見て、未来を信じていた。ある日、とある事情をきっかけに赤山は突然消息を絶つ。そして20年後、再び帰ってきて目にしたのは、夢や希望を失い絶望の淵に立つ、変わり果てた5人の教え子たちだった。金も仕事もなく、すべてを失った赤山と、生きづらい世の中に諦めを感じている5人のアラサー男女。20年ぶりに再会してぶつかりながらも、やがて世代を超えて手を組み、腐った巨大権力に立ち向かっていく。

出演
桐谷健太 / 宮世琉弥 / 長濱ねる
泉澤祐希 / 曽田陵介 / 星乃夢奈
でんでん
小関裕太 / 駒木根葵汰
板谷由夏 / 北村有起哉

スタッフ
脚本:林宏司
主題歌:「HERO」石崎ひゅーい
チーフプロデューサー:南雄大(ABCテレビ)
プロデューサー:小森千裕(ABCテレビ) / 比屋根り子(ABCテレビ) / 松野千鶴子(アズバーズ) / 増田玲介(アズバーズ)
監督:アベラヒデノブ / 星野和成 / 松本喜代美 / 松浦健志
制作協力:アズバーズ

『いつか、ヒーロー』|朝日放送テレビ
いつか、ヒーロー(テレビ朝日系)

桐谷健太(Kenta Kiritani)

1980年2月4日生まれ。大阪府出身。2002年にドラマ「九龍で会いましょう」で俳優デビュー。2007年に「GROW 愚郎」で映画初主演。近年の主な出演作はドラマ「ケイジとケンジ」シリーズ(’20、’23年)、「インフォーマ」シリーズ(’23、’24年)、「院内警察」、「Qrosの女 スクープという名の狂気」(共に’24年)、映画「ラーゲリより愛を込めて」(’22年)、「アナログ」(’23年)、「知らないカノジョ」(’25年)など。
 

桐谷健太 | 所属俳優 | 株式会社ホットロード オフィシャルサイト

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