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千賀健永&佐藤大樹が語る「愛人転生」舞台裏! 「千賀さん以外の人がやったら……」

2024年09月17日 18時08分

インタビュー

ドラマ「愛人転生」に出演する、真山悠太役・千賀健永さんと井上宗二郎役・佐藤大樹さん。

ドラマ「愛人転生 サレ妻は死んだ後に復讐する」がMBSほかにて放送中。愛人に転生したサレ妻・真山千里が夫を破滅へと導いていく痛快な転生×復讐劇で、愛人を溺愛するゲス夫・真山悠太を演じる千賀健永さんと、密かに千里へ思いを寄せていた千里の大学時代の同期・井上宗二郎を演じる佐藤大樹さんに作品の魅力や裏話を語っていただきました!

夜中1時まで電話。LDHの会議室に集まる日も近い!?

――今回共演される前からお二人は面識があったんですか?

千賀 そうですね。一度だけ共通の友達の誕生日会で一緒になったんです。僕と大樹くんは端と端の席だったよね?

佐藤 そうですね(笑)。

千賀 ちょうど(八木)勇征と一緒にドラマを撮っているときで、勇征と共通の友達だから行ったんだけど、そこに大樹くんがいたんですよ。そのときは席も遠かったからごあいさつだけで全然しゃべっていないけど、その後に今回ドラマで一緒になることがわかって。僕、FANTASTICSとめっちゃ縁がある!

佐藤 わざわざライブも来てくれたんですよ! みんなともあいさつしてくれて。共演する前も共演してからも、千賀さんは裏表のない人だと僕は思っています(笑)。共演した後のほうがもっとファンになってますね。こんなに熱量のある人はなかなかいないですよ。

千賀 え? どこに熱量あった(笑)?

佐藤 だって、昨日も夜1時くらいまで仕事の話で電話してますから。

——「明日のトークイベントどうする?」みたいなお話ですか?

佐藤 そうですね。

千賀 でも、それでいうと大樹くんもそのタイプなんですよ! 芝居に対してもめっちゃ熱量が高いタイプ。だからそこらへんの波長が合ってるっていうか、勝手に同じ波長を感じちゃったりはしているんですけどね(笑)。

――でも、そうでなければ深夜までお仕事の電話ってなかなかできないですよね。

千賀 うん。

佐藤 千賀さんともっとお仕事の話をしたいなと思ってLDHの会議室を取ってますけど、どうしますか(笑)?

千賀 LDHの会議室!? そんなん行けるか~(笑)!!

佐藤 いつでもウェルカムですから(笑)。

千賀 でも、前に「モニタリング」の企画でLDHのリハーサル室でダンスしたな……

佐藤 そうそう!

最低な夫悠太と絵に描いたような好青年宗二郎の対比

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――では、今回ご自身が演じる役柄について教えてください。

千賀 誰がどう見ても最低な夫というベースはあるんですが、人間の欲望をさらけ出している人だから、その心理がまったくわからないってわけでもないんですよね。多分、普通は世の中にルールや倫理があるから、「これはやっちゃダメでしょ」「これは最低だよね」って思うんですけど、悠太はそういうルールがない、自分の欲望のままに生きている男って感じですね。

――それはご自身的にうらやましい……?

千賀 うらやましい(笑)!我が道が一番正しいみたいな感覚がある程度あったほうが、自分の幸福度や人からの尊敬度という点でも大事なんだろうなと思いますね。

――今回、欲望をさらけ出すキャラクターを演じることでストレスを発散させることができましたか?

千賀 僕、大声を出して人にブチ切れるなんてなかなかないんですよ! でも、悠太は人とけんかをするシーンが多いので、気持ちを入れて言ってみると爽快でしたね。歳をとったからとかではなく、子どものときから大声を出して人に怒鳴ることがないので、今度怒鳴ってみようかな(笑)?

佐藤 急に!? 怖いです(笑)!

千賀 この役を通して学んだ新たな顔を……。

――(笑)。佐藤さんはいかがですか?

佐藤 僕が演じる宗二郎は、このドラマのなかで出てきた時に少しホッとしてもらえる、絵に描いたような好青年だなって思います。僕も久々にこういう役をやってみて、最近演じてきた役と全然違うのにやりやすかったというか、演じていて楽しかったです。悠太があれほど強烈でキャラクターが立っているからこそ、非日常的な悠太に対して、日常にいてくれたらうれしいと思ってもらえるような、理想の男性でいたいという気持ちで演じました。

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――対称的な役柄ですが、それぞれ役作りでのこだわりや苦労された点はどんなところでしたか?

佐藤 悠太は感情を全面的に押し出すシーンが多かったので、僕はそれと対称的になるよう監督にも相談して、優しい声でちょっとだけゆっくりしゃべるっていうのをすごく意識しました。普段は早口なんですけどね。視聴者の皆さんが、宗二郎が出てきたときだけは癒やされてほしいなっていうことを考えていました。

千賀 僕は12話の段階ではすごくキャラクターを探っていて、悠太をかみ砕くのにはすごく時間がかかりましたね。そもそも悠太が千里と出会って結婚するまではまじめに恋愛をしていたのか? というところとか。監督とは「そこも計画的だった」というイメージでやってほしいと話していたので、プロポーズをして千里を抱きしめたときも、笑顔じゃなくてちょっと意味深な表情をしているんです。

だから、悠太って欲望のままに生きてる割に、感情的でいるだけじゃない。利己的なところがあって、ちょっと勘がいいところもバランスよく備わっているんです。そのおかげで、いろんな事件が起こってることに気づくシーンが多い。その温度感が難しかったですね。

あとは、「どれだけ嫌われるか」っていうことを考えて演じていたんですけど、「こうしたら嫌われるのかな」「こういう表情したら嫌われるのかな」っていうことの術中にハマったときはしんどかったです(笑)。

――術中にハマるとは?

千賀 やりすぎるっていう……(笑)。そこは監督と話し合いながら、徐々に固まっていった感じです。

まさかの脚本デビュー!? “おまうる”がせりふに採用

――悠太が強烈な言葉を発するとき、千賀さんはどう考えて演じられていましたか?

千賀 悠太自身がこの言葉をかみしめているのか、人に伝えたい言葉なのか、文章の中にあるんですよね。それを自分で理解して、「逆にここは強くいかないほうがいいのかな」「ここは強くいったら相手がビクってなって、シチュエーションが際立つな」って工夫していました。

——印象に残ってるせりふは?

千賀 いや~、ありすぎてヤバいですよ(笑)。でも、やっぱり「お前さ、うるさいんだよ」ですかね。脚本デビューをしたって初めてのことなんで!(注:千賀が某番組で発した「お前さ、うるさいんだよ」という発言が、そのまませりふに採用されている)

――「お前さ、うるさいんだよ」が使われていると聞いたときにどう思われましたか?

千賀 「このギャラは入ってくるのかな?」ってちょっと気になったところではありますけど(笑)、シンプルにうれしかったですね。どうストーリーにつながるのか気になっていました。

――佐藤さんは優しいキャラを演じるうえで、世の女性をキュンとさせるために意識したことはありますか?

佐藤 香音さんの目をよく見るようにしました。やっぱり中身が違うって設定はすごく難しくて、今、瑠奈としてしゃべっているのか、千里としてしゃべっているのか、僕のなかで整理のつかない瞬間もあったんです。そういうときは香音さんが目を変えてくるお芝居をしていたので、自分もなるべくそれを受け入れるようにしていました。

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あと、台本にはないけどここで手を握りたいと思ったら「握ってもいいですか?」って相談もしまして、自分が宗二郎だったらこうしたいなって思うことを提案したのも多かったかもしれないです。

「千賀さんが悠太というキャラクターを魅力的にしている」

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――ドラマの脚本はオリジナルストーリーが展開されますが、どんな印象でしたか?

千賀 壮大で、すごく制作費がかかってるんじゃないかなってびっくりするぐらい面白かったです。読むだけでも楽しめる、そんな脚本でしたね。だからこそ、こんな脚本だったら頑張らなきゃって責任を感じました。

佐藤 原作も読んでいるんですけど、僕が最初に読んだ時点ではまだ物語のさわりまでしか更新されていない状態で。だから、これをドラマにしたときにどういう展開になるのかなって思っていたんですけど、オリジナルの要素がすごく面白くて。「こういう作り方ができるんだ!」と思いましたね。

悠太は、原作を読んだ時点で「こういうキャラクターなんだ」ってわかったんですけど、僕が演じる宗二郎は最初のストーリーではほんの少ししか出てこなかったのでつかめなかったんです。どういう役なんだろうと思っていたんですけど、台本を読んでみて宗二郎という人物を理解して「ぜひやってみたいな」と思いました。

さらにストーリーの後半には、幸せだったのに急に不幸になったり、光が見えて、またピンチになったり……という、ジェットコースターみたいな展開があるので、オリジナル脚本ならではの展開で最後まで飽きないなと思います。

――演じる役柄とは別に、感情移入できるなと感じたキャラクターはいましたか?

千賀 感情移入できる人って……いないな(笑)。瑠奈はどっちかっていうと中身が千里なんで、転生したっていう特殊な状態で共感しにくいよね。それでいうと、宗二郎はすごく純粋な愛がそこにあって、ほんとに「愛する人を守りたい!」っていう強い思いがあるからストレートに演じられると思うし、感情移入しやすいんじゃないかな。

佐藤 僕は千里が「なんて強い女性なんだろう」って感じました。1話を見て、僕だったら絶対に今すぐあの食卓から抜け出したいって(笑)! 自分が女性だったらすごく感情移入して、悠太が痛い目を見るたびにスカッとするのかなと思いますね。

――では、最後に今作の見どころを教えてください。

千賀 全体の展開とストーリーですね。これほどジェットコースター感のあるストーリーはないです。毎回登場人物の優位性が変わるし、どっちが優位になるかっていうのもすごく偶然的に、計画的に変わっていくので、その展開を楽しんでいただけたらなと思います。

佐藤 悠太は千賀さん以外考えられないくらいハマり役です! 千賀さん以外の人がやったらただのクズ夫で終わるんですけど、千賀さんがやることによって、すごく愛くるしく見えてくるんです。これは千賀さんの人柄が、悠太というキャラクターをより魅力的にしているなと現場で見ていて感じました。千賀さんをいつも応援している人はもちろん、そうじゃない人もすごくファンになるような作品です。最後まで展開も読めないので、ぜひ最終話までお付き合いいただけたらなと思います!

取材・文:久野麻衣(t-press)
©「愛人転生」製作委員会・MBS

ドラマ特区「愛人転生 ―サレ妻は死んだ後に復讐する―」

2024年9月5日スタート 毎週木曜放送中 

 

MBS:2024年9月5日(木)スタート 毎週(木)24:59~

テレビ神奈川:2024年9月5日(木)スタート 毎週(木)23:30~

チバテレビ:2024年9月6日(金)スタート 毎週(金)23:00~

テレビ埼玉:2024年9月11日(水)スタート 毎週(水)24:00~

とちぎテレビ:2024年9月12日(木) スタート 毎週(木)22:30~

群馬テレビ:2024年9月12日(木) スタート 毎週(木)23:30~

 

“サレ妻”が不倫相手に転生して“ゲス夫”を破滅へと導いていく痛快な転生×復讐劇

母親を小さいころに亡くし、父と二人で平凡だけど幸せに育った千里(小島藤子)。大学の同級生だった大企業の御曹司・真山悠太(千賀健永)と大学卒業後すぐに結婚し、幸せな結婚生活を送るはずだった。

結婚して8年、夫と義両親に虐げられても、夫のたまに見せる優しさに、わずかな望みを持ちながら、健気に耐えてきた。そして、迎えた30歳の誕生日。仕事に出かけたはずの夫・悠太が若い女性・三井瑠奈(香音)と仲睦まじく歩いているのを目撃。千里は、夫の裏切りを知り、怒りが爆発。瑠奈と揉み合いになり、勢いで二人は車にひかれてしまう。

病室で目を覚ますと、悠太の愛人・瑠奈に“転生”してしまっていたのだ。千里は新しい命をすべて懸け、悠太への復讐を誓う。

 

出演

香音 / 千賀健永 / 小島藤子 / 高田里穂 / 櫻井淳子 / 飯田基祐 / 佐藤大樹(FANTASTICS)

 

スタッフ

原作:池田聖子  漫画:久嘉めいら

監督:戸田彬弘 / 吉川鮎太 / 長谷川卓也

脚本:大歳倫弘(ヨーロッパ企画) / モラル / 髙橋幹子

オープニング主題歌:フィロソフィーのダンス「恋のシャバドゥビドゥ」

エンディング主題歌:TOOBOE「きれぇごと」

制作プロダクション:ホリプロ

製作:「愛人転生」製作委員会・MBS

 

配信

無料見逃し配信: MBS動画イズム、TVer(MBS放送終了後から1週間限定配信)

見放題独占配信:FOD

「愛人転生 ―サレ妻は死んだ後に復讐する―」公式サイト

©「愛人転生」製作委員会・MBS

ドラマ特区「愛人転生 ―サレ妻は死んだ後に復讐する―」

千賀健永(Kento Senga)

1991323日生まれ。愛知県出身。2011年にKis-My-Ft2として「Everybody Go」でメジャーデビュー。2013年には、同グループ内ユニット・舞祭組としても「棚からぼたもち」でCDデビューを果たす。映画「バイロケーション」(‘14年)では、一人二役を演じるなど俳優としても活躍するなか、2023年には個展「FiNGAiSM」を開催。幅広い分野で活躍を見せている。

Kis-My-Ft2

佐藤大樹(Taiki Sato)

1995年1月25日生まれ。埼玉県出身。2011年から俳優、ダンサー活動を開始し、2014年にパフォーマーとしてEXILEに加入。2018年には、同メンバー・世界とともにリーダーを務めるFANTASTICSでメジャーデビュー。現在は2グループを兼任している。俳優としては、ドラマ「HiGH&LOW」シリーズ(’15年~)を筆頭に多くの人気作に出演。ドラマ「around1/4」(’23年)では、地上波連ドラ単独初主演を務めた。

TAIKI SATO佐藤大樹 - LDH

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