2024年09月29日 15時50分
レポート
2024年09月29日 15時50分
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アニメ「葬送のフリーレン」の放送1周年を記念したイベント「TVアニメ『葬送のフリーレン』1周年記念特別上映イベント」が9月28日に開催され、フリーレン役の種崎敦美、ヒンメル役の岡本信彦、フェルン役の市ノ瀬加那、シュタルク役の小林千晃、ハイター役の東地宏樹、アイゼン役の上田燿司が登壇しました。
「週刊少年サンデー」(小学館)で連載中のマンガを原作とした本作は、魔王を倒した勇者一行の魔法使いで、エルフゆえに長寿であるフリーレンが仲間の死を経験し、“人を知るため”に旅をする物語。イベントでは、テレビアニメ第1期の第1~4話が上映されました。
上映後の舞台挨拶に登場した種崎は会場を見渡しながら、「私も(舞台)裏で少し見ていたけれど、鼻水も涙も止まりません!」と作品を鑑賞したばかりの観客の気持ちに寄り添い、映画館の大きなスクリーンでフリーレンたちの旅が見られること、そして、一緒に1周年をお祝いできることへの喜びを冒頭のあいさつから爆発させます。
1年前に開催された完成披露上映イベントに触れ、ドキドキしていたことを思い出したと明かした岡本は、気づいたら「葬送のフリーレン」が大好きになっており、個人的に“エーラ流星”仕様の時計を買ったことを告白。作品に魅了された一人だと笑顔で語りました。ライブビューイングとYouTube生配信もされた本イベントに関して、多くの人が作品に興味を持っていることを実感できると微笑んだ市ノ瀬は、「こんなにたくさんの方々に愛されている作品に出られるのが本当にうれしいです!」としみじみ。
1年前のイベントでも1話~4話上映後に舞台挨拶が実施されましたが、ここまでのお話にシュタルクは残念ながら登場していません。小林が「1年前も同じようなことを言ったかもしれないけれど……。今回もギリギリ出ていません」と苦笑い。しかし、観客の多くがアニメ第1期を視聴済みであることが判明すると、シュタルク(の物語)も届いていることを信じていろいろとお話したいと気合いを見せ、大きな拍手を浴びていました。
この日、甥の結婚式に参加していたという東地は、「ハイター同様お酒が好き。お祝いにビールと、シャンパンを飲んだけれど、赤ワインと白ワインは我慢しました」とあいさつして笑いを誘う場面も。親戚一同もアニメ「葬送のフリーレン」が大好きで、毎週欠かさず放送を楽しみにしていたそうで、すてきな作品に携われてうれしいと笑顔を見せました。いろいろなことがあり、いつもの一年より長かったと語る上田は、「みなさんにお会いできる喜びを噛み締めています」とニッコリ。シュタルク役の小林と劇中を思わせる師弟関係のような軽妙な会話劇も披露し、観客を楽しませていました。
イベントではアニメの公式Xで募集したアンケートをもとに、「一番記憶に残るセリフ」も発表。名セリフ、名シーンが多いとの小林のコメントに種崎、市ノ瀬も首を大きく振って頷いていると、小林は「竹達さんがいたら、絶対あのセリフだと思う!」と竹達彩奈さん演じるアウラ役の名セリフをほのめかす場面も。
ヒンメルの第1位に選ばれたセリフは、第7話「おとぎ話のようなもの」に登場した「おとぎ話じゃない。僕たちは確かに実在したんだ」。ヒンメル自体が名言製造機だとし、どのセリフが選ばれても結果に納得といった様子の岡本は「『綺麗だ』っていうセリフが好き」と明かし、ヒンメルがフリーレンを仲間にした理由にもなったセリフ「綺麗だと思ったんだ。生まれて初めて魔法が綺麗だと思った」を挙げると、会場からは拍手とともに「わかる!」「好き!」といった声があちこちから上がります。
第2話「別に魔法じゃなくたって…」より「勇者ヒンメルならそうしました」が選ばれたハイターのセリフについて、東地は「いろいろなところで使えます」とおすすめ。夜中にお腹が空いたときには、どうしようと迷っても「ヒンメルならそうしました」と言えば、食べてしまっていいとニヤリ。するとすかさず、岡本さんが「(夜中に)甘いもの食べてもしょうがない」とポツリとつぶやき、甘いもの好きらしい発言で笑いを誘っていました。
アイゼンの第1位に輝いたセリフは、第12話「本物の勇者」より「頑張った者は皆 戦士だ」。この言葉に反応したのは小林。「このセリフが1位なのはシュタルク役としてうれしい。自信のないシュタルクが、少しでも自分を肯定できるようになれる大切な言葉です」と投票したファンに感謝の言葉を伝えました。シュタルクの第1位に輝いたセリフは第9話「断頭台のアウラ」から「俺はまだ立っている」でした。
フリーレンは第10話「強い魔法使い」から「アウラ、お前の前にいるのは、千年以上生きた魔法使いだ」が、フェルンは第3話「人を殺す魔法」から「あなたが私を知ろうとしてくれたことが、堪らなく嬉しいのです」がそれぞれ第1位に。種崎は、隣の市ノ瀬を見ながら「フリーレンは“お母さん”に面倒を見ていただくくらいだらしないところもありつつ、カッコいい。このギャップがフリーレンの魅力の一つでもあるので、(このセリフは)選ばれるでしょう!」とフリーレンの魅力を語り、結果に納得の様子でした。
「葬送のフリーレン」アニメ第2期ティザービジュアル | 山田鐘人・アベツカサからのお祝いイラスト |
イベントでは第2期制作決定を伝える映像も公開されました。フリーレンの「旅の続きを始めようか」とのセリフが収められた映像はイベント数日前に収録があったそうで、やっと言えるとジャンプしながら喜ぶ種崎の姿に岡本は「こんな種崎さん見たことない。楽しみが増しました!」と反応。キャストも第2期を待ち望んでいたことが伝わり、作品への愛を実感する一コマとなりました。
キャストを代表し最後のあいさつをしたのは種崎。この日、朝起きて第1話から第4話までを見返した直後につづったという手紙を読み上げます。作品冒頭からほぼ泣いていたそうで、「作品を見ればいつだって何度だって田中敦子さん演じるフランメに会える、思いを馳せればずっと生きているんだなと思いました」と、8月に死去したフランメ役の田中敦子に触れる場面も。そして何気ない言葉や表情からたくさんのことを感じ取ることができるのは変わらず、その量は1年前の何倍にもなっていたと振り返り、信じられないほど豊かな時間をくれる作品だとアピールしました。最後には、第2期も変わらず全員で大切に丁寧に作品を作っていきたいと宣言! 大きな拍手に包まれながら、キャスト全員で深々とお辞儀をしてイベントを締めくくりました。
※種崎敦美の「崎」はたつさき
取材・文:タナカシノブ
撮影:古賀良郎
©山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会
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