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まだ見ぬ自分に会うために。中島健人、海外ドラマ初出演への思いを語る

2024年12月01日 00時00分

インタビュー

海外ドラマ「コンコルディア/Concordia」出演中の中島健人さん

海外ドラマ「コンコルディア/Concordia」出演中の中島健人さん

Huluで11月8日から配信されているオリジナル海外ドラマ「コンコルディア/Concordia」は、カメラとAIに生活の全てをモニタリングされた社会“コンコルディア”を舞台にしたサスペンス。ヨーロッパを中心とした世界各国から俳優が集った本作に、コンコルディアの心臓部を成す最先端AIシステムの生みの親・A.J.オオバ(アキラ・ジョン・オオバ)として、中島健人さんが出演しています。「ようやく日本の方々に作品を見てもらえてうれしい!」と喜びいっぱいの中島さんに、役づくりや、イタリア・ローマで行われた撮影中のエピソード、演じることへの思いなどを伺いました。

突然訪れた、予想していない出来事

――今作では、全編英語でのお芝居という難題に挑みましたが、出演が決まったときはどんなお気持ちでしたか。

今回いただいたこの機会は、本当に突然訪れて。まったく予想していない出来事だったんですね。というのも、海外ドラマや映画というのは、基本的にオーディションで配役が決まるんです。でも今回は、製作総指揮のフランク・ドルジャーから「こういう役を演じられる日本の俳優がいないか」と依頼を受けたHulu Japanの長澤一史さんが、僕のビデオを送ってくれたところから話が始まって。

僕に対してのいろんな“期待”を、たくさんの方に持っていただいていたおかげでこの機会につながったので、本当にうれしかったです。同時に、「つくづく、急に飛んできた球を打たないといけない人生だな」って思いました。やっぱり何もないときから、常に素振りをしておく必要があるんだなと。決まってから撮影までには、5カ月ぐらいあったのかな。その間にしっかり準備して、現場に臨みました。

――どんな準備をされたのでしょうか。

とにかく現場の時間を止めないよう、足を引っ張らないように、まずはせりふをとことん練習しました。さらに今回は、英語はもちろん、スウェーデン、ドイツ、フランス、サウジアラビアなど、各国の言語も飛び交う現場だったので、ディスカッションの内容がその都度100%理解できるかというと難しい。だから、自分自身の「コンコルディア」という作品に対しての理解、解像度を事前にしっかり高めておくことを意識しました。

――バーバラ・イーダー監督とのやり取りのなかで、印象に残っていることはありますか。

現地入りしてすぐに、「ちょっと会いたい」と言われて、ホテルのロビーで会ったんです。そうしたら、いきなりせりふの読み合わせが始まって。監督がアドリブを入れてきて、それに対する反応を見られたりして、なんだか最後のオーディションみたいですごく緊張したのをよく覚えています。

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共演者やスタッフは、どこか家族みたいな関係性でした

――撮影が始まって、現場の雰囲気はどうでしたか?

とにかく全員がクリエイティブに対して本気で取り組む、とてもいい時間が流れていました。脚本やキャラクターに関するディスカッションが、スタッフ、出演者の垣根を越えて、ホテルのロビーでも撮影現場でもカジュアルに始まるんです。一方で、うまくいかなかったせりふは削られてしまったりと、シビアな側面もあるのですが、それもクオリティーに対してストイックであればこそだと思いました。

――共演者の方々と、撮影中以外の交流はありましたか?

今回僕が演じたA.J.はかなり性格の悪い役なので、僕はヨーロッパで嫌われるだろうなと……というか、嫌われるくらいじゃないとだめだという思いで演じたところはあったんです。でも、カットがかかれば役に影響されることは意外となくて、共演した役者さんたちともいろんな話をさせていただきました。

ノアというライバル役を演じたシュテヴェン・ゾヴァーと「今週末、日本食を食べに行こう」と話したり、主役のシアを演じたルース・ブラッドリーは「あなたは日本でどういう曲を歌ってるの?」と聞いてくれたりもして。それでSexy Zoneの曲を現場でたくさん流しました。

監督のバーバラが、自宅でピザパーティーをしようとみんなを誘ってくれたこともありましたね。結局、監督自身が体調を崩してしまい中止になったのですが(笑)。平日は撮影をして、土日はしっかり休みになるので、共演者と一緒にローマの街にご飯を食べに出かけることもよくありました。共演者やスタッフは、撮影の期間中、どこか家族みたいな関係性でしたね。

――ローマの街を巡った中で、中島さんの“推し”はなんですか?

いろいろあるのですが、とにかくカルボナーラをたくさん食べましたね。1カ月ほどの滞在だったのですが、全部で20皿くらい食べて、全部写真に撮りました。ローカルなお店も含めていろいろ行ったのですが、一番のお気に入りはテルミニ駅の近くにあるお店です!

「コンコルディア/Concordia」

Huluで独占配信中

毎週金曜日に新エピソード公開(全6話)

 

物語の舞台は、カメラとAIに生活のすべてを網羅されたコミュニティー“コンコルディア”。自由で公正で人間らしい社会を保証するために作られたコンコルディアは繁栄し、他の町への拡張計画を間近に控えているが、ある事件を発端に、コンコルディアの「理念」そのものが揺るがされることに……。カメラとAIに囲まれたこの町で、人々は守られているのか、それとも監視されているのか? 現代社会に問いかけるAIサスペンス。

 

出演

ルース・ブラッドリー / ナンナ・ブロンデル / クリスティアーネ・パウル / シュテヴェン・ゾヴァー / 中島健人 / ヨナス・ネイ / ジョセフィン・ジュベール / アハド・カメル / ヒューゴ・ベッカー / セット・スジョストランド / メイヴ・メテルカ / モハメド・アシュール

Huluオリジナル「コンコルディア/Concordia」公式サイト
 「コンコルディア/Concordia」

中島健人(Kento Nakajima)

アイドルグループSexy Zoneのメンバーとして、2011年にデビュー。音楽活動の傍ら、俳優としても数々のテレビドラマ、映画などに出演。「中島健人の今、映画について知りたいコト。」「中島健人 映画の旅人」(共にWOWOW)など映画番組のMCを務めるほか、「アカデミー賞」授賞式の生中継番組にもゲスト出演し、監督や俳優への現地からのインタビューなどを届けてきた。2024年にSexy Zoneを卒業、ソロとして音楽活動や俳優活動を継続。

中島健人 プロフィール|STARTO ENTERTAINMENT中島健人 | ソニーミュージックオフィシャルサイト

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