2024年08月30日 11時34分
インタビュー
2024年08月30日 11時34分
インタビュー
好評放送中のドラマ「素晴らしき哉、先生!」に出演している鈴木仁
生田絵梨花さんが、生徒や保護者、同僚など、あらゆる人間関係の板挟みになりながらも過酷な教育現場で奮闘する高校教師を演じるドラマ「素晴らしき哉、先生!」がABCテレビ・テレビ朝日系にて放送中です。そんな本作に、生田さん扮する笹岡りおが担任を務める3年C組の生徒・南田健吾役で出演する鈴木仁さんにインタビューを実施。演じる上で意識していることや撮影現場でのエピソード、学生時代の印象に残っている先生について、さらに鈴木さんの“推し活事情”も聞いてみました。
――鈴木さんが演じる高校3年生の南田健吾はどんなキャラクターですか?
サッカー部のキャプテンでしっかり者。熱血キャラとはまた違うんですが、リーダーシップがあるキャラクターだなと。冷静でありつつ、やっぱり高校生なのでまだ子どもっぽいところもあったりして。そういう部分が物語の中でどんなふうに出てくるのか、回を重ねるごとに見えてくると思います。
――制作発表記者会見で、「悪く見えるところと真面目な部分の塩梅を考えながら演じている」とおっしゃっていましたが、その微妙な違いをどうやって表現しているんですか?
僕自身も学生の頃は先生から真面目な生徒だと思われていたんですが、授業中のノートの取り方が適当だったり、サボっていたりするところもあって。そういう感じを思い出しつつ、教室のシーンではみんなが机の上に筆箱を置いているときに健吾はノートとペンだけとか。少しだけ足を机の横に出してみたり、周りとのバランスを見ながら調子に乗ってみたり、力を抜いたりしています。
――生徒役の中では鈴木さんが最年長ということですが、意識したことはありますか?
もともとみんなをまとめるようなタイプではないんです。ただ、僕も学生時代にサッカーをやっていたのでサッカー部のキャプテンという役は想像しやすいですし、健吾は周りから信頼されている男の子ということもあって、撮影の合間にできるだけ話しかけたりしながら、コミュニケーションを取るようにしています。
――撮影現場の雰囲気はいかがですか?
控室が男子部屋と女子部屋に分かれていて。 (小宮)璃央がトランプの「ヤニブ」というゲームが好きで、男子チームは璃央にやり方を教えてもらいながら一緒に遊んでいます。女子も楽しそうに話しているし、現場は本当の高校みたいですね。
「素晴らしき哉、先生!」場面写真 ©ABCテレビ
――鈴木さんは現在25歳ということですが、何歳くらいまでは学生役をやりたいな、といった思いはありますか?
正直“ザ・学園もの”は今回がラストかなと。もちろんお話をいただいたら喜んでやりますが(笑)、そろそろ先生側に回る時期でもあるのかなと。20歳ぐらいのときに、184cmという身長がネックになっているのかなと思った時期があったんです。ドラマとして画面に映ったときに、先生が生徒より大きいほうが先生らしさが伝わるんですが、僕の身長のせいでわかりにくくなってしまっていると感じて……。今回は生徒役の中で最年長ということもあり、「あ、もうヤバいかも」って改めて思いました。
――撮影をしながら、鈴木さんが高校生だった頃との違いを感じる瞬間はありますか?
服装がバラバラなところは今っぽいのかも。男子のパンツが2種類あってバリエーションが豊かですし、女子もオリジナリティーを出しているなと感じます。健吾でいうと、服装や着崩した感じは自分が学生だった頃と同じにしてみました。監督から「私服も含めて、自分で考えた“健吾っぽい服”でいい」と言われて。ポロシャツよりもワイシャツで、ワイシャツも半袖じゃなくて、長袖を着て腕の部分をまくっています。
――今回の作品は学校が舞台ですが、小・中・高を通して印象に残っている先生はいますか?
小学校3、4、6年のときに担任だった男性の先生は面白かったです。オリンピックの時期になると、1限目から3限目までの分を1、2限の2時間にまとめて授業をして、残りの1時間はオリンピック観戦(笑)。決して勉強をサボらせることはなく、集中するところはものすごく集中して。2時間頑張れば楽しいことが待っているのでみんな頑張るんです。本当はよろしくないことなのかもしれないですが、その先生特有の士気の上げ方は楽しかったです。
――生田絵梨花さんが演じるドラマの主人公・笹岡りおはSNSで愚痴をこぼしますが、鈴木さんの“ライトな愚痴”は?
あまりテイクアウトをしないタイプなので、食べたいものを自分で作るんですが、本当に簡単なものばかりで。それって料理ができると言っていいのか、その程度だったらできないと言ったほうがいいのか……。「料理できます」って言うと、結構凝ったものを作っていると思われてしまうので、それは少し違うかなって。なんて言えばいいのかわからないという愚痴です(笑)。
――ちなみに、これはうまくできたなと思ったメニューはなんですか?
定番なものでいうと餃子。自分で包んだりしますよ。だから、料理はします。でも、決して得意ではないです。これが正解なのかな(笑)?
――“推し活する人を応援する”というコンセプトの推し楽にちなんで、鈴木さんの“推し”はなんですか?
格闘技です。今の一番の推し活かも。一番好きなのは総合格闘技のMMA(Mixed Martial Arts)で、その次がキックボクシング。ボクシングや相撲も見ますよ。
――格闘技のどんなところに魅力を感じますか?
目に見えない攻防の心理戦が楽しいですし、体一つで戦うカッコよさ! 自分ができないからこその憧れや尊敬がありますね。
――ドラマは8月18日からスタートしました。改めて健吾の注目ポイントは?
3話、4話あたりから健吾の物語が動いていきます。健吾のいろいろな顔が楽しめると思うので、ぜひご覧ください!
取材・文:小池貴之
撮影:永田正雄
ABCテレビ・テレビ朝日系
2024年9月1日(日)22:00~22:54(第3話)
※毎週(日)22:00~22:54放送
夢と希望を胸に教育現場に飛び込んだZ世代の高校教師・笹岡りお(生田絵梨花)。しかしその過酷さは想像以上で、奔放すぎる生徒たちや学校に過度な期待を寄せる保護者、トラブル処理を若手に押し付けてくる年配教師らに悩まされるストレスフルな日々を送っていた。そんなりおが、クラス担任の欠員の穴埋めとして急きょ初めての担任で3年生を任されることに。さらなる茨の道に突入したりおが、生徒のため、泣きも笑いも、人間らしさ全開で奮闘していく。
出演
生田絵梨花 / 茅島みずき / 鈴木仁 / 田中美佐子 / 高橋克典
スタッフ
脚本・演出:宅間孝行
音楽:コトブキミュージックラボ
主題歌:竹内まりや「歌を贈ろう」(ワーナーミュージック・ジャパン)
企画・プロデュース:清水一幸
プロデューサー:松崎智宏(ABCテレビ) / 藤田洋平(ABCテレビ) / 川西琢(エー・ビー・シーリブラ) / 倉木義典(エー・ビー・シーリブラ) / 矢内達也(エー・ビー・シーリブラ)
©ABCテレビ
1999年7月22日東京都出身。
2014年「アミューズオーディションフェス2014」ファイナリスト。
2016年「第31回メンズノンノモデルオーディション」で準グランプリを受賞し、モデルデビュー。メンズノンノ専属モデルとして活躍している。
俳優としては、2017年にドラマ「リバース」(TBS系)でデビュー。以降、2018年にドラマ「花のち晴れ~花男 Next Season~」(TBS系)、2019年に「3年A組 ―今から皆さんは、人質です―」(日本テレビ系)などの話題作に出演。2024年の出演作にはドラマ「大奥」(フジテレビ系)、「95」(テレビ東京系)などがある。
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