1stエッセイ「JOKER」で語られたTHE RAMPAGE・陣のまっすぐな思い

——本書には、陣さんからメンバーに対して、そしてメンバーから陣さんに対して、それぞれのコメントが1人1ページずつ掲載されていますよね。

僕はフラットに15人の個性を語らせてもらったんですけど、こういうことって普段面と向かって言い合わないから、メンバーはどんなこと言うんやろってドキドキしました（笑）。読んでみると、このページは一番胸アツでしたね。自分以外の言葉が入っているということもあるし、見たときにファンの人たちがすごく喜んでくれるだろうなとも思いましたし。今回は、メンバーと僕はそれぞれ別でお互いについて話していますけど、いわば対話のようなものだと思っていて。お互いの思いにズレがなかったのがすごくうれしかったです。

——意外だった言葉などはありますか？

（ページをめくりながら）何だろうな……。例えば、（川村）壱馬とかやましょー（山本彰吾）とかは普段からよく話すので、あぁそうだよなって感じだったんですけど……あ、ほくちゃん（吉野北人）の「嫌なことがあっても引きずったりはしない。すぐに『よし！ 切り替えよう！』っていうマインド」というところですかね！北人がそう思ってくれていたことが意外だったし、うれしかったですね。

——浦川翔平さんからは、最後に「ふざけるのは照れ隠しのため？」というような問いかけもありました。「自分は真面目にするのが恥ずかしいからわざとふざけるけど、陣さんはどうですか？」とのことですが、いかがですか？

この最後の一文に、彼らしさが詰まってますよね。それこそ、真面目に締めるのが恥ずかしいからこうやっておちゃらけるっていう（笑）。この問いかけに答えるなら、僕は、翔平とは違って恥ずかしいのを隠すためにふざけるというよりは、自発的にふざけてます（笑）。なんかおもろいなこいつとか、くだらんなって思われるのがホンマ好きやし、この人とっつきづらいなと思われるがイヤだというのもありますね。だから、翔平がふざけるのとはちょっと理由が違うかも。むしろ、写真とかで「かわいい〜」とか言われるほうが恥ずかしいです（笑）。

——メンバーの“事件簿”などのトピックも掲載されていましたが、今の最新のメンバーエピソードをお聞かせください。

この間、仕事で熊本に行ったとき、（武知）海青と（鈴木）昂秀と翔平と僕で馬刺し屋に入ったんです。馬刺しって結構高くて一皿2000円くらいするんですけど、僕が“男気じゃんけん”を提案したんですね。そうしたらみんなが「マジっすか」とか言いながらも、「じゃあ1人1皿ずつで」っていうことで乗ってくれて。「言い出しっぺが負けるんですよ」と言われたんで、「そんなことあるかい」と返したりいろいろ言い合いながらじゃんけんしたんですけど……僕、見事に勝ってしまいまして。みんなから「やっぱり陣さん持ってるわー！」っていじられて、「こんなとこで出したないねん、カメラも回ってないところで！」ってブツブツ言ってました（笑）。でも、ここで話せたからよかった。1万円でトークのネタを手に入れたみたいなものです（笑）。

「GL-16」シリーズはメンバーの思いが詰まっていて、やりたいことが伝わってくる

——リーダーの陣さんから見て、今のグループの状態をどう捉えていますか？

今は、自分たちで作っていくというか、ブランディングも含めてグループをプロデュースしていくような感覚が強くなってきているところかなと思います。LDHのグループであり、HIRO（EXILE HIRO）さんがいろいろアイデアをくださるんですけど、自分たちで舵を取っていくことがすごく大事だなと。波はもちろんあるんですけど、ファンの人たちは同じ熱量で応援してくれているわけで。合間にちょっと失速してるなっていうことがあったとしても、自分たちで舵をとって全力でそこに向き合っていれば、ファンの人たちにもちゃんと向き合えると思っています。

——まさにそうやってご自身たちでアイデアを出しているものの一つが「GL-16」だと思うのですが、これまで刊行されたものはご覧になっていますか？

大体見ていますね。ハイサイコンビ（神谷健太＆与那嶺瑠唯）のかるたで姪っ子と遊んだりもしました。どの作品もメンバーの思いが詰まっていて、みんなのやりたいことが伝わってきます。こうやって出させてもらえるのはもちろんありがたいことですが、逆に多分、僕たちがやりたくないことをやっても、ファンの皆さんも欲しくならないと思うので。だから、自分も含めていい意味で“自分勝手”に、やりたいことをやっていますね。だって、“16人の”っていうことで「GL-16」なのに、最初の樹とマースの本（「藤原樹　マース フォトブック 『Mars』」）からもう1匹おりますからね。「いやいや、17やん！」ってツッコみましたもん、僕（笑）。どっちかというとマースメインだし、ちょっとずるくない!? みたいな（笑）。

——陣さんも愛猫・ラキちゃんと本を出すという手もあったかも（笑）？

いや、まだこのタイミングじゃないと思ってるんですよ（笑）。もしかしたら、いつか自分のデータフォルダに入ってるラキだけで写真集を出すかもしれないですけど。ラキの魅力は、まだ自分の中だけで秘めておきます。まだ自分だけのものにしておきたいです（笑）。

——今回、楽天ブックスの特典はラキちゃんとのステッカーですよね。ラキちゃん、とってもかわいいですね！

美人でしょ！ ほんと、このステッカーおすすめです。ラキは動画も静止画もめっちゃかわいいんですよ。まさに僕の推しです。

——当サイト名「推し楽」にちなんで皆さんに推しをお聞きしているんですけど、では陣さんの推しはラキちゃんということで。
そうですね。最推しです！

——ラキちゃんは甘えるタイプですか？

めっちゃ甘えん坊です。僕が家を歩き回っていたら、行くとこ行くとこついてきて。昨日も２人で追いかけっこしてたんですよ。僕が洗面所に隠れてたら、リビングから歩いて見にきて。で、僕が追いかけたら今度はラキが逃げて隠れて。時間があったらよくこういう追いかけっこをやってます。それも1、2回じゃなくて延々とやってますね（笑）。

 
取材・文：高瀬純
撮影：須田卓馬
スタイリスト／吉田ケイスケ
ヘア＆メイク／ウエノアヤコ（ＫＩＮＤ）