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綱啓永、主演ドラマで“不思議と変化した”アプローチ。そして今“ブッかましてみたい”ことは…

2024年10月07日 08時00分

インタビュー

夜ドラ「未来の私にブッかまされる!?」で五十嵐頼人役を演じる綱啓永さん

夜ドラ「未来の私にブッかまされる!?」で五十嵐頼人役を演じる綱啓永さん

NHK総合の夜ドラ「未来の私にブッかまされる!?」が、本日10月7日(月)より放送スタート。本作は、2054年の“未来”と2024年の“今”の価値観が衝突しながら、予想もつかない騒動が巻き起こるタイムトラベルドラマ。失敗をしてはいけないというプレッシャーを感じながら、堅実に安定第一の人生を送ってきた主人公・五十嵐頼人を演じる綱啓永さんに、30年後の頼人を演じる高橋克典さんから刺激を受けたことや、自身の「推し活事情」などについて語っていただきました!

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一生懸命頑張る頼人はかわいい

――本作への出演が決まったときの感想を教えてください。

NHKのドラマに出演するのは初めてで、しかも主演。とてつもないプレッシャーを感じて最初はすごく悩みましたけど、顔合わせのときに(制作統括の)村山(峻平)さんから「緊張するかもしれないけど失敗を恐れず、楽しみながら挑んでほしい」と言っていただいて。その言葉を軸に、最後まで全身全霊で頼人という役を演じていきたいと思っています。

――頼人はどんなキャラクターですか?

今回のドラマは個性豊かなキャラクターがいっぱい出てくるんです。その中で、主人公の頼人は一番ナチュラル。いい意味で普通の人です。“頼れる人”という名前のとおり、工業系の高等専門学校(高専)のロボコン部ではリーダーを。普段はちょっとナヨナヨしているように見えますけど、やる時はやる、頼りがいのあるキャラクターです。自分の中で諦めきれない夢と、大好きな恋人・凜ちゃん(久保史緒里)への愛に向かって真っすぐ突き進む頼人の姿は客観的に見てもかわいい。脚本を読んでいても、そういうところが頼人の魅力なんだろうなと感じました。

――演じる上で、どんなことを意識していますか?

どこか頼れる部分を大事にしたいなと。頼人は仕事も恋愛も全部、一生懸命。諦めかけていた夢に向かって頑張る姿にも惹かれます。僕も現場では頼人と同じように頑張って役と向き合っているので、その思いが頼人にうまく重なったらいいなと思いながら演じています。mirainowatashinibukkamasareru_sub01.jpg

大先輩からのアドバイスに感動

――高橋克典さんが演じる“オジサン”と出会った頼人のリアクションも見どころの一つですね。

オジサンは、未来からやってきた30年後の頼人という設定。頼人がオジサンと絡んでいるシーンは僕も大好きです。30年後の自分としゃべるということは非現実的でどこかSFっぽい。年齢は違っても同じ人間ですから、一つ一つの癖などを克典さんと相談しながら役を作っています。克典さんからは毎シーン、毎シーン刺激を受けていて。セリフがないときの間を全部、克典さんが埋めてくださるんです。僕は、ただその芝居に乗っかっていくだけ。それでいいシーンになるところが克典さんのすごさなんだなと感じています。

――高橋さんの印象はいかがですか?

僕の勝手なイメージで怖い方なのかなと思っていたんです。でも、お会いしたらものすごく優しい方で。僕がちょっと現場で疲れを見せてしまったときに「啓永、大丈夫か?」って声を掛けてくださって。僕が「大丈夫です」と答えたら「疲れるよな。でも、それが主役の宿命だよ」と。克典さんにとっては何げないひと言だったかもしれないですけど、その言葉を聞いて、もっと頑張らなきゃいけないという気持ちになりました。改めて、30年後の頼人が克典さんでよかったなと。いつか僕も、克典さんみたいな“イケオジ”になれたらうれしいです。

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――ちなみに、30年後の自分は想像できますか?

30年後というと56歳ですか。どうなっているんでしょうね。結婚して、子どもがいて……。子どもが成人していたら一緒にお酒を飲みたい。僕は弱いから普段あまり飲まないんですけど、自分の子どもとそういう時間を過ごせたらいいですね。

――今はプライベートの30年後の自分でしたが、仕事の面でこういうことをやってみたいという思いはありますか?

やっぱり、子どもがいる父親の役とかをやってみたい。いつかできるようになったら、また新しい自分が見えてくるような気がします。それと、俳優以外で副業的なものにも挑戦してみたいですね。友達と何か楽しいことを始めたい。それがカフェなのか、共同で別荘を持つのか。あくまでも今の夢ですけど、友達との時間というものを大切にできたらいいなと思っています。

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――頼人と凜の関係についてはどんなふうに捉えていますか?

頼人は凜ちゃんのことが好きで、ロボットへの愛情も深い。回想シーンとして出てきますが、高専のロボコン部でリーダーを務めていたころの頼人はものすごく輝いているんですよ。だから、頼人にとってはどっちも大切。それぞれに対する思いをしっかりと軸に持ちながら演じることを心掛けています。回を重ねるごとに変化していく頼人と凜ちゃんの関係がどうなっていくのかを楽しみにしながら見ていただけたらうれしいです。

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今年から本気(?)で体作りを

――ドラマのタイトルにちなんで、今“ブッかましてみたい”ことはありますか?

買い物を思いっきり楽しみたいです。新しい作品に入る前や撮影が全部終わった後に、自分へのごほうびとして何かを買うんです。それには「これから頑張るぞ」と「お疲れ様でした」という思いが込められていて。それだけではなく、撮影期間中にも「後半に向けて気合を入れるぞ!」なんて言いながら欲しいものを買うことも(笑)。

――買うものは最初から決まっているんですか?

本当に欲しいものはちょっと高すぎるので(笑)、いろいろなお店をゆっくり巡りながら洋服やアクセサリーなどを買うことが多いです。

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――今回の作品では“人生のターニングポイント”もキーワードになっていると思いますが、俳優としての転機はいつごろだったと感じていますか?

2年前に「君の花になる」というドラマに出演してから応援してくださる方が増えて、仕事の内容もガラッと変わったような気がします。作品を見てくださっている人たちにきちんとメッセージを伝えたいという思いが、自分の中でよりわいてきて。そういう思いを大事にしながら演じられるようになりました。そのことに気付かせてくれた作品に出合えたという意味では大きな転機だったのかなと思っています。

――役へのアプローチも変わってきましたか?

今回、克典さんとご一緒して“受け” の芝居の大事さを改めて実感しました。克典さんと芝居をしていると、不思議なことに自分も変わっていくんですよ。それがすごく面白くて。僕も芝居の中で克典さんに影響を与えられるようになりたいなと。そういう芝居を目指したら、もっと俳優として成長できるのかなと感じました。

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――最後に、綱さんの“推し”を教えてください!

今はプロテインを推しています。4、5年くらい前からインタビューなどで「次にチャレンジしたいことは?」って聞かれたときに筋トレをやりたいと言い続けていたんです。でも、たまにやっては、すぐにやめてしまうということを繰り返していて。ようやく今度こそはと思って、この間プロテインを買いました。まずは、形から入ることに(笑)。ココア味がお気に入りで、いつもデザート感覚で飲んでいます。あっ、もちろん飲んでいるだけではなくて、空いている時間にジムで体を動かしていますよ。今回は、できるだけ長く続けたいですね。

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取材・文:小池貴之 
撮影:山田健史
ヘアメイク:荒木美穂
スタイリスト:三宅剛
衣装協力:タケオキクチ(ワールド)/ ワンスリー コンパウンド フレーム(デュアル)

夜ドラ「未来の私にブッかまされる!?」(NHK総合)

2024年10月7日(月)スタート 毎週(月)~(木)22:45~23:00

社会人10年目を迎える市役所職員の五十嵐頼人(綱啓永)は、安定第一の人生を送ってきた。そんな頼人の前に“未来からやってきた五十嵐頼人”だと主張するオジサン(高橋克典)が現れる。オジサンの2054年仕込みの価値観と大胆な行動によって、今まで頼人自身がフタをしてきた夢と仕事、友情と恋愛、結婚と家族といった人生の宿題が一気に“ブッかまされる”ことに。激動の毎日の中で“未来”と“今”の価値観の衝突に揺さぶられながら、頼人は人生を生き抜くことができるのか……!?

 

出演
綱啓永 / 久保史緒里 / 高橋克典

 

スタッフ
作:大池容子/山田百次 
音楽:睦月周平
主題歌:「消費期限」SEVENTEEN 
制作統括:村山峻平 
プロデューサー:上田明子
演出:原英輔 / 田中正 / 川野秀昭 / 中村俊介 / 門脇弘樹

夜ドラ「未来の私にブッかまされる!?」公式サイト。

©NHK

夜ドラ「未来の私にブッかまされる!?」(NHK総合)

綱啓永(Keito Tsuna)

1998年12月24日生まれ。千葉県出身。2017年に「第30回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でグランプリを受賞し、2018年に「文学処女」でドラマデビュー。2019年、特撮ドラマ「騎士竜戦隊リュウソウジャー」でリュウソウブルー/メルト役を務めた。以降、2022年「君の花になる」や2023年「恋愛のすゝめ」などに出演。2024年の出演作には映画「恋わずらいのエリー」やドラマ「366日」などがある。今後は、2025年の3月と5月に公開される映画「女神降臨」に五十嵐悠役で出演する。

ワタナベエンターテインメント 公式サイト
綱啓永(Keito Tsuna)

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