2024年10月24日 18時00分
インタビュー
2024年10月24日 18時00分
インタビュー
映画「あたしの!」でW主演を務める渡邉美穂さん、木村柾哉さん
「ヒロイン失格」や「センセイ君主」の原作者・幸田もも子の漫画「あたしの!」が実写映画化! 11月8日に全国公開を迎えます。本作は、自分の気持ちにうそがつけない高校生の主人公・関川あこ子が、留年により同学年になった先輩・御共直己(みともなおみ)にまっすぐ恋する姿を描いたラブコメディー。主人公・あこ子を日向坂46の元メンバーである渡邉美穂さんが、誰もが憧れる学校イチの王子様・直己をグローバルボーイズグループ・INIのリーダーである木村柾哉さんが演じます。
映画初出演にしてW主演を務める渡邉さんと木村さんにインタビューを実施し、映画初主演を務めた感想や、最近の“推し”事情などについてたっぷりとお話を伺いました。
――作品の印象を教えてください。
木村柾哉 少女漫画が原作のラブコメなので、笑いあり、キュンキュンありなのはもちろん、それだけではない部分――、4人のキャラクターが物語を通して、成長する展開がすてきだなと思いました。自分も頑張ろうって思えるような作品になっていると思います。
渡邉美穂 メインキャラクターの4人が、本当に個性豊かで。それぞれ違う持ち味があるので、そういう部分が楽しいなと感じました。
――完成した映像を見た感想も教えてください。
木村 淡くて苦くて甘酸っぱいシーンが盛り込まれている点も注目ですし、映像がすごくきれいなところがすてきでした。
渡邉 初号試写で見たときに、始まりのシーンからグッと引き込まれました。テンポもすごくいいですし、大事なシーンではあえてBGMを入れていないことから、生の音を大切にしているなと感じました。ぜひそういう細かいところも楽しんでほしいです。
――4人の仲むつまじい姿も印象的でした。撮影中はどんなことで盛り上がりましたか?
木村 何がはやったかな?
渡邉 くだらないことで盛り上がっていたよね。一番はボトルフリップ(ペットボトルを投げてキャップを下に着地させる遊び)じゃない?
木村 確かに(笑)。あれは熱かった。
渡邉 4人連続で成功するまでやろうみたいな流れになって、撮影が終わった後もチャレンジしたよね。どこにストイックになっているのかって感じなんですけど、そういう小さいことをいっぱい楽しんでいました。
――学校の休み時間のようですね。そこまで打ち解けたのには、何かきっかけがあったのでしょうか?
木村 現場に入る前の読み合わせで、すごく打ち解けたなって個人的には思っています。というのも、僕ずっと、あるせりふを間違えて覚えていて(笑)。
渡邉 そうだったね(笑)。
木村 直己が自分のバイト先で「うちの店で嫌な思いさせて、ごめんね」って言うシーンなんですけど、ずっと「うちの家で」って言ってて。みんな気づいていたのに、指摘してくれなかったんです。
渡邉 ずっと一緒に練習してきたのにね、誰も言わなかったんですよ。
木村 それでスタッフさんに「ここって家じゃなくて店だよね?」って言われて。「え、俺、家って言ってました?」って。
渡邉 そこで、「実は思ってたんだよね」って、みんな言い出してね。
木村 そうそう! 「言ってよ~」って。そういうささいなことで仲良くなれました。
――すごく楽しそうな雰囲気が伝わってきます。
渡邉 私は、齊藤なぎさちゃんとは幼なじみの役っていうこともあって、撮影に入る前にちょっと仲良くなれたらいいなと思いました。それで、何回かご飯に行ったんですけど、最初から意気投合して! 撮影が終わってから現在に至るまでも仲良くさせていただいています。お互い元アイドルだったりと、共通点が多いなぎさちゃんと幼なじみの役ができて、本当にこの作品には感謝しています。
――木村さんは山中(柔太朗)さんと距離を近づけるために何かしましたか?
木村 実は僕、INIになる以前に柔太朗くんにダンスを教えていた時期があって。先生と生徒の関係から共演者になるので最初はちょっとぎこちなさを感じつつも、再会できたのがすごくうれしかったですね。そういう話もしながら、より距離も縮められました。
――今回が映画初主演とのことですが、振り返ってみていかがでしたか?
木村 もともとお芝居に興味があって、こういう仕事もやってみたいと思っていました。その一方で、右も左もわからない状態で主演を務めるのはかなりのプレッシャーで。ただ、この現場だったからこそ、自分なりに演技と真摯(しんし)に向き合えたと思っていますし、これをきっかけに僕も演技の第一歩、二歩を進めたらいいなと思っています。
渡邉 今までドラマの現場を経験する中で、いわゆる座長と呼ばれる主演の立場ってすごく大事だなというのはひしひしと感じていました。だからこそ、明るい現場でいいものを作りたいなっていうのはずっと思っていて。
なので、みんなとカメラが回っていない間もたくさんコミュニケーションをとって、距離感を詰めて、いい影響をお芝居にも与えられるようにしたいなって思っていたんです。結果、すごくいい空気感で進められて、本当に楽しかったですね。それから、俳優として高校生の役ができる期間にはどうしても限りがあると思うので、今このタイミングでしっかりと青春もの、学園ものをできたことはすごくいい経験だったなと思います。
――今回お芝居をしてみて、やってみたくなった作品ジャンルや、次回挑戦してみたいと思ったことがあれば教えてください。
木村 今回はラブコメだったんですけど、コメディーものとか、人生について考えさせられるようなヒューマンドラマにも興味があります。あと、今回の作品でアドリブのシーンも結構多くて、そういう台本にないところでの演技にも楽しさを覚えました。そういうときに、キャラクターの解像度を自分の中で高めておくことが必要だなと思ったので、次回また役をいただけたときには、そういう対応ができるようになりたいです。
渡邉 今はまだ20代ということもあって、学生の役が多いんですけど、いつかはちょっと落ち着いた役や、かっこいい女性の役をやってみたいです。それから、今回のあこ子ちゃんはテンションが高めな女の子だったんですけど、ちょっとボソリボソリと言葉を紡ぐような人も演じられたら、演技の幅も広がるんじゃないかなと。経験したことのないジャンルの作品や役は、どんどんやってみたいです。
――お互いに、こんな役が合いそうだなと思うものがあれば教えてください。
木村 なんだろう? (渡邉さんは)敏腕弁護士とか? 敏腕で“シゴデキ”な、事件解決していく系!
渡邉 うれしい! やってみたいかも。
――渡邉さんから見て、木村さんに似合いそうな役はありますか?
渡邉 ぱっと思い浮かんだのは、幼稚園の先生! この柔らかい雰囲気が似合いそうですよね。子どもの前では笑顔だけど、裏では悩むこともあるような二面性を使い分ける役とか合いそうだなと思いました!
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2000年2月24日生まれ。埼玉県出身。元日向坂46のメンバー。グループ卒業後は女優、タレントとしてのみならず、スポーツ関連の仕事も多くこなす。近作の出演作に、ドラマ「SHUT UP」(’23年)、「あなたの恋人、強奪します。」(’24年)、連続テレビ小説「虎に翼」(’24年)など。2025年には佐藤新とのW主演映画「青春ゲシュタルト崩壊」の公開が控える。
1997年10月10日生まれ。愛知県出身。有名アーティストのバックダンサーや振り付けアシスタント、ダンス講師などを経て、2021年にINIとしてデビュー。グループではリーダーも務める。10月30日には7thシングル「THE VIEW」をリリース。本作が映画初出演となる。
2024年11月8日(金)公開
まっすぐで素直すぎる性格で、思ったことは即⾏動、自分にも他人にもうそをつけないあこ子(渡邉美穂)。あこ子の隣には、小3からの親友・充希(齊藤なぎさ)がいつもいた。新学期、初登校の日、全女子の学校に行く原動力・学校イチの超人気者・直己(木村柾哉)が、まさかの留年により2人の同学年に降臨! 直己に一目惚れしたあこ子は、ド直球なアプローチを開始。充希は「カッコイイと思うけど恋愛って感じじゃない」と好きではないと断言するものの、充希の怪しい動きを察知するあこ子。先手必勝! と、直己に告白するあこ子だが、「彼女作る気ないから」とあっけなくフラれてしまう。落ち込むあこ子だが、直己の親友・成田(山中柔太朗)から直己が彼女を作らない理由を聞き、彼を好きでい続けることを決意。一方で、充希も直己に近づき始めていて……。
出演
渡邉美穂 / 木村柾哉 / 齊藤なぎさ / 小田惟真 / 笠井悠聖 / 藤田ニコル / 山中柔太朗
スタッフ
原作:幸田もも子「#あたしの!」(集英社マーガレットコミックス DIGITAL刊)
監督・撮影・編集:横堀光範
脚本:おかざきさとこ
音楽:遠藤浩二
配給:ギャガ
©️幸田もも子/集英社・映画「あたしの!」製作委員会
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