2024年11月06日 08時00分
インタビュー
2024年11月06日 08時00分
インタビュー
「インフォーマ -闇を生きる獣たち-」で共演する桐谷健太さん&二宮和也さん
桐谷健太さん演じる、世の中を動かすほどの“情報”に精通する“インフォーマ”こと木原慶次郎と、佐野玲於さん演じる“ポンコツ”こと週刊誌記者の三原寛治のコンビが織りなすクライムサスペンス・エンターテインメント「インフォーマ」。その待望の続編で11月7日から配信されるABEMAオリジナルドラマ「インフォーマ -闇を生きる獣たち-」に、二宮和也さんが重要な役どころで出演します。
演じるのは、今作の軸となる闇バイト事件で盗み出されたとある“ブツ”をめぐり、その黒幕を取り締まるべく、キャリア組ながら陣頭指揮を取る高野龍之介警視正役。どことなく闇を感じさせる高野を“怪演”することで、二宮さんは新たな境地に至った様子。近年は1年に1作のペースで共演しているという、桐谷健太さん&二宮和也さんの2ショットインタビューをお届けします。
──お二方はさまざまな作品でご一緒されていますが、この「インフォーマ -闇を生きる獣たち-」で3年連続の共演となりました。
桐谷健太 ニノと初めて共演したのは10年以上前の「流星の絆」で、僕は妄想係長高山って役だったんですけど……どんな役やねんって(笑)。
二宮和也 そうそう、嫌われ者(※)の役で(笑)。
※二宮の演じた有明功一の妹・静奈(戸田恵梨香)の上司で、嫌がらせをする高山久伸役を演じていた
桐谷 ドSだけどドMでもあるっていうね。そこから10年を経て、映画「ラーゲリより愛を込めて」(’22年)でご一緒して、そのときは一等兵と軍曹という役柄で。その次の年に「アナログ」(’23年)というビートたけしさん執筆の恋愛小説が原作の映画で友達役、そして「インフォーマ」では警察官僚と情報屋。
全部が違いすぎるんですけど、まだ見たことのないニノが見られるので、めちゃめちゃ楽しみにしていただけたらと思います。実は今回、熱烈にプッシュさせていただきまして、何なら「アナログ」の舞台挨拶の時期からずっと「(「インフォーマ」に)出てほしい」って言っていて(笑)。
二宮 ず~っと言ってくれてたもんね(笑)。
桐谷 でも、あんまりね、言い過ぎるのもアレやし……みたいな。ただ、ニノも「出たい」とは言ってくれていたんですよ。
二宮 そうなんですよ、僕も前作の「インフォーマ」をずっと見ていましたから。
桐谷 なので、「ニノが出演してくれる未来へ行けたらええな」と思いつつ、「でも、忙しいからダメだった……」みたいな感じもあるのか…──分からん! なんて一人で考えていたっていう。
ニノはいろいろな役を演じていますけど、冷たい炎みたいなオーラを出せる数少ない俳優さんだと思っていて。インフォーマの世界観として、そういうイメージがカチッときていたので、「一緒にやれたらいいね」と言っていたんです。
二宮 言ってましたね~(笑)。でも、本当に僕自身すごく好きな作品でしたし、桐谷くんとは現場で会う機会があったから「出てほしい」という声もかけてくれていたわけですけど、実際に出演のお話をいただいたときは率直に「本当に来た! すごいな」と。
そこから、できれば一緒にタイのロケにも来てほしいとかいろいろな案をいただいたのですが、気づいたら僕、「ブラックペアン(シーズン2)」に出演していて。で、「ブラックペアン」のスタッフの方に「1週間タイに行ってもいいですか?」って聞いたら「ダメです」って言われて、「そうだよね~」って(笑)。でも、「ブラックペアン」のチームの皆さんはものすごく事情を理解してくれて、「ここの(収録スケジュールの)すき間だったら大丈夫かもしれないです」とか、いろいろな案を出してくださったんです。「インフォーマ」はそういう細かい調整のもとに出ることができた作品だったので、どっちのチームにも感謝しかないです。
僕は桐谷健太が座長のチームを見るのが初めてだったんですけど、座長が違うとこんなにも現場の色が変わるものなんだっていうのを、より感じた作品でもありましたね。あと「今こんな感じやねん」って、ちょこちょこタイのロケの映像も送ってくれたりして。その映像が日本国内では考えられないようなものばかりで、タイに行った理由というのがよく分かったし、まだ現場に入る前でしたけど「こんなに面白い作品に関われているんだな」って、自分のやる気にも火が着いたんですよね。
──まず高野という役があって二宮さんがキャスティングされたのか、あるいは二宮さんの出演が決まって高野という人物が生まれたのか、どちらだったんでしょう?
桐谷 「インフォーマ」って、さっき言ったように冷たい炎みたいな男たちが出てくる話じゃないですか。もちろんホン(台本)は脚本家さんや監督さんたちが書いてくださっているので、どこまで影響したかは分からないですが、企画・プロデュースの藤井さんと続編の話を初めてした時に、「ニノに出てほしい」「ニノにも話をします」と伝えたことで、台本が変わっていった部分もあるんじゃないかなと思います。
──二宮さんが「インフォーマ」をご覧になったきっかけというのは、何だったのでしょう?
二宮 確か「ラーゲリ~」の宣伝で動いているタイミングかな? 「俺、カンテレでめちゃめちゃ面白いドラマやるから、見て」ってチラシをくれて。「森田(剛)くんも出てんねん」って話をして……。
桐谷 そうそう、「ラーゲリ~」の宣伝で「先輩で好きな人はいますか?」みたいな質問があって、ニノが「森田剛くん」って言ってたから、「実はね……」みたいな感じで(笑)。
二宮 そうだった(笑)。「今度、こういうのやんねん」って聞いて、「へぇ~!」と思って。でも、剛くんが出るっていうのも全然知らなかったから、前情報を何も入れずにオンエアで見て、「こんなに奇怪なことが地上波のテレビでもできるんだ!」と思っていたら、どんどん反響が広がっていって。僕が最初から最後までドラマを全部見るっていうのは本当に珍しいんです。
特に見続けられた理由は、“自分がこの世界線には存在しないから一歩引いて見られる”というか……、自分がもしそこに居る世界線だとしたら、「自分だったらこうするかな」「自分なら、こうかもしれない」と勝手に思っちゃったかもしれなくて。けれども、まるっきり自分はそこにいない人だと感じたから、「なるほどな、こういうのをやっぱり見るべきだな」っていう……食わず嫌いしないでこういう作品を見ると、自分は意外と「インフォーマ」のような作品も好きなんだなって、楽しめたんですよね。
話がよかったし、森田剛も出ているし、「これはいいね」なんて話をXに投稿して。そのときは続編があることなんてもちろん知らないし、まさか自分が出るとも思っていないし……。だから、桐谷くんが「続編やんねん」って言ってきたときも「おぉ、やるんだ! うれしいな」っていうワクワク感のほうが強かった。
桐谷くんは「出てや~」みたいな話もしてくれたんですけど、(自分を指さして)こんなのが出るところなんてないよ~と思いながら、「何かあったら、言ってよ」なんて返したんですよ。そしたら正式に出演してほしいっていうお話がきて(笑)。それで……トントンとまでは言わないですけど、周りの皆さんが尽力してくれて……何とか出していただけたっていう感じですね。
桐谷 (二宮に)ああいう役ってどうですか? 今までに演じたことある?
二宮 いや、なかったよね。
桐谷 ないでしょ!? だから、こういうニノは初めて見られるんと違うかな、と。
二宮 キャリア警察官役自体が初めてじゃないかな。
桐谷 えっ、そうなの!?
二宮 うん、ないないない……。
桐谷 こんなに刑事モノとか警察モノが多い中、こんなに(俳優)歴も長いのに……ないの!?
二宮 (被せるように)ないよっ(笑)!
桐谷 聞きましたか? 初めての、ニノの、警察官僚役ですよ!
──エリート検察官は「検察側の罪人」で演じられていましたね。
二宮 そうそう、検察官はあるんですよ。
桐谷 でも、警察官僚は初めてっていう。「えっ、本当にこの役をニノが!? スゴッ!」みたいな感じですね。これね、本当に面白いと思いますし、初めて見るニノが出てきますので!
©️AbemaTV,Inc.
2024年11月7日(木)スタート 毎週(木)23:00~
政治、経済、芸能、裏社会にいたるまであらゆる情報に精通し、社会を裏で操る謎の情報屋“インフォーマ”・木原慶次郎(桐谷健太)。ペンで権力に立ち向かうという信念を持つ週刊タイムズ記者・三島寛治(佐野玲於)。この異色コンビが、警察・ヤクザ・裏社会の面々を巻き込みながら、事件の裏にうごめく“巨悪”を暴く!「INFORMA」新シリーズがABEMAオリジナルドラマに登場!!
今回の舞台はタイ・バンコク。世間を騒がせている〈闇バイト殺人事件〉をきっかけに、木原と三島が日本とタイの2国に跨る、壮大な情報戦に巻き込まれていく――。
出演
木原慶次郎:桐谷健太
三島寛治:佐野玲於(GENERATIONS)
広瀬:莉子
鬼塚拓真:池内博之
高野龍之介:二宮和也
and more!
スタッフ
原作・監修:沖田臥竜「INFORMAⅡ -Hit and Away-」(サイゾー文芸部)
企画・プロデュース:藤井道人
総監督:逢坂元
監督:林田浩川 / 川井隼人
脚本:酒井雅秋 / 澤口明宏
制作プロダクション:Lat-Lon
©️AbemaTV,Inc.
1980年2月4日生まれ。大阪府出身。ドラマ「九龍で会いましょう」(’02年)で俳優デビュー、2007年には「GROW 愚郎」で映画初主演を果たす。近作はドラマ「ケイジとケンジ」シリーズ、「俺の家の話」(’21年)「インビジブル」(’22年)、映画「ミラクルシティコザ」「ラーゲリより愛を込めて」(ともに’22年)「アナログ」(’23年)など。
1983年6月17日生まれ。東京都出身。1999年に嵐としてデビュー。アイドル活動と並行して、俳優業にも精力的に取り組む。代表作にドラマ「優しい時間」(’05年)「拝啓、父上様」(’07年)「流星の絆」(’08年)「ブラックペアン」シリーズ、「マイファミリー」(’22年)、映画「青の炎」(’03年)「硫黄島からの手紙」(’06年)「GANTZ」シリーズ、「浅田家!」(’20年)など。
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