2024年11月06日 08時00分
インタビュー
2024年11月06日 08時00分
インタビュー
「インフォーマ -闇を生きる獣たち-」で共演する桐谷健太さん&二宮和也さん
──高橋和也さん演じる丸山克次刑事とのあるシーンにおける高野の目が、ものすごく印象的でした。
二宮 僕はうれしかったんですよ、画面の中で見ていた丸さんとも会えて。
桐谷 そうか、元々は事務所の大先輩だもんな。
二宮 そうですよ、大先輩と……“中先輩”と(笑)。
桐谷 中先輩って、聞いたことないわ(笑)!
二宮 いや、先輩方とご一緒させてもらって。でもそれが、桐谷健太が座長の現場っていうのが、またよくて。自分の現場で出会うとなると、またちょっと違ってくるし──。だからやっぱり、この……言ったら人様の現場でお世話になるっていう中に和也さんをはじめ“三人”(=高橋、森田、二宮)がいるっていうのは、いい意味で変なんですよ。だって、やっぱり引きで見ていても、トータルだと変なバランス。前作のときにも思っていましたけど、今回の「-闇を生きる獣たち-」のクルーもキャストも、何か歪ですもんね(笑)。
桐谷 それって、めちゃめちゃ褒め言葉ですよ。もちろん「ラーゲリ」然り、「アナログ」然り、「流星の絆」も全部ニノが主演で、俺も呼んでいただいて。で、今回自分が主演の作品に初めてニノが来てくれたっていうのが、なんとも不思議な関係だなと思う。さっきから「ありがたい」しか言ってないですけど、ホンマにその気持ちしかないんですよ。ずっと言ってるんですよ、LINEでも「ホンマありがとうな!」って(笑)。
二宮 本当に(笑)。桐谷くんが「院内警察」をやっているときも、たまたま現場で会うんですよ。俺は「ONE DAY(~聖夜のから騒ぎ~)」の撮影でいて、かたや「院内警察」でいて。で、そのときにも……。
桐谷 「出てほしいな~。とりあえず写真撮ろか~」って、俺とマネージャーでニノをしっかり挟んで話すっていう(笑)。
二宮 あれっ、俺は桐谷くんの事務所に入ったんだっけ? みたいな(笑)。
桐谷 ボディータッチ多めで。
二宮 「写真撮ろか~」って、ちょこちょこ撮ってたよね。でも、(「-闇を生きる獣たち-」の)撮影自体はあっという間だったなぁ、オファーまでの長さを考えると。
桐谷 ホンマに。もう……(お願いするとき)ニノのことめっちゃ上目遣いで見てましたから(笑)。でもね、本当に縁があるというか、よく会ったんですよ、偶然。スタジオとかで「お~っ!」みたいな。
二宮 同じ時期に春のドラマ(TBS系の「マイファミリー」と「インビジブル」)に出演していてて、「オールスター感謝祭」に二人とも出て、その後に映画をやって──ずっと一緒だなって。
桐谷 本当にずっと一緒にいたんですよ。だから、うれしいんですよ、ホンマに。
──そういった感慨と高揚感を踏まえた上で、実際に木原と高野として共演のシーンを一緒にされたときに何かエピソードはありますか?
桐谷 役者同士としても今までにない関係性でのぶつかり合いができたので、一緒にお芝居しているときに、今まさに出演をお願いしていたときから夢見ていた未来にいるんだっていう感覚もありましたし、めちゃくちゃ感慨深いものがありましたね。
二宮 本当に“分かち合っていく”ような感じがありました。そこでは僕、“お姫様”状態だったので、カットがかかるたびに桐谷くんが「大丈夫?」と気遣ってくれて。
なので、僕は安心して現場にいることができたんですけど、「インフォーマ」を最初から見ていたっていうところでは、総決算みたいなものを誰よりも早く目にすることができた気もしているんですよね。その感慨もすごく大きかったし、そもそも桐谷くんとこういうパターンの芝居をやるっていうのも……なかったよね?
桐谷 うん、なかったね。
二宮 こんなに何回も共演しているのに、まだやったことのないパターンの芝居があったんだなっていう新鮮さがあって。それで、ずっと走れた感じがしました。
──そんな今作の魅力、そしてパワーアップしたなと感じるところは?
桐谷 前作の世界観はそのままにエンターテインメントの度合い、スケール感、派手さ、そしてストーリーにおけるテーマの大きさもパワーアップしていて、あっという間に見られる作品になっていると思います。前作も、もちろん大好きなんですけど、今作は 、前半と後半ではまた違った魅力がたくさん詰まっていますね。中盤には過去を描くパートがあり、そこからクライマックスに向かっていくんですけど、前半とは全然違う毛色になってくるんですよね。闇がすごく深くなったりもするんですけど、その感じもまたたまらないなと思っていて。
二宮 前作から見てきたからこそ圧倒される部分もあるんですよね、やっぱり。そこはもう……シンプルに予算がケタ違いだなって、たぶんご覧になっている人たちから見ても、ちょっとバグってる感じがするんじゃないかなって。するよね?
桐谷 そうだねぇ。いや、本当にありがたいことです。
二宮 だって、(桐谷を指して)この人を筆頭にあれだけのキャストを1カ月拘束してタイに連れて行けるっていうのもすごいし、作品の温度としては低めでジリジリやっていくところもあるんだけども、すごくソリッドで。とにかく見ていて楽しいですよね。
「この人がここしか出ないんだ!?」とか「ワンポイントで出てくるんだ!」とか、そういう起用の仕方は、「インフォーマ」という作品自体の強さもあるし、藤井(道人)さんたちが作ってきた世界観とブランドに惹かれる人たちが多くいたからだと思うんですよね。「あっ、こういう作り方ってできるんだな」っていうのを教えてもらえたというか。そこは見ていて面白いし、とにかく理屈抜きにすごいなっていう感じが僕はしていましたね。
──森田剛さんをはじめ前作から続いて登場する人物がたくさんいるので、最初から見ていたら余計楽しめるっていうところもありそうです。
桐谷 そうですね、もちろん前作から見ていただけたらさらにうれしいですけど、でも今回から見て、次に前作を見るっていう面白さもあるんじゃないかな。
二宮 そのほうがぜいたくさが伝わるというか。話としてはもちろん前作から見たほうが面白いし、見ていただきたいけど、この豪華さを知るには、逆に1回こっち(「-闇を生きる獣たち-」)に入って前作に戻ってもらったほうが、楽しめるかもしれないですよね。
──新規でも、前作から見ている人も、どちらも楽しめる。
桐谷 そうですね。あと、自分の直感なんですけど主題歌をB’zさんにやって欲しい! とビビっと感じまして。共通の知人の方を通して、稲葉さんにお会いさせていただける機会が何度かあって、お話しさせていただいたところ、お二人(松本孝弘と稲葉浩志)とも前作を見てくださっていたそうで。そういう流れもあって今作の主題歌をB'zさんがつくってくださることになって。本当になんか……こうやって現実化していくんだな、と。つなげてくださった皆さんに本当に感謝です。
二宮 いや、でもそれは力だと思うよ、桐谷健太が持っている力ですよ。引き寄せてくるんですよね。
──楽しみにしております! では、最後に放送を心待ちにしている視聴者の方へのメッセージをお願いします。
二宮 僕は何と言っても、続編で帰ってくるという……前作のワクワク感、期待度を、もう上げに上げ切りたいなと思っています。上げ切っても十分にお釣りが出てくる作品の力強さを感じていますし、僕もあらためて出来上がったものを一気に見たいなというふうに思っています。
僕個人で言うと本当にこの作品に関われて……それこそ個人的な話で言うと、和也さんと一緒にお芝居で対峙できたっていうのもすごく大きな経験でした。アクションシーンとか、普段そんなにやらないことだけど、やっぱり、桐谷健太が真ん中に立っている現場っていうものもすごく気持ちがよかったし、そのスタッフ全員の気概というものが一秒一秒に刻まれているものになっているので、ぜひそこも含めて楽しんでもらいたいです。
桐谷 本当にパワーがある作品だと思いますし、前作をまだ見ていないという方でもめちゃめちゃ楽しめるストーリーになっています。全キャスト・全スタッフが同じ方向を見続けて作りあげた、ものすごいエネルギーが出ている作品だと思うので、ぜひご覧いただいてスカッとしてもらえたら、うれしい限りです。
取材・文:平田真人
撮影:コウ ユウシエン
©️AbemaTV,Inc.
2024年11月7日(木)スタート 毎週(木)23:00~
政治、経済、芸能、裏社会にいたるまであらゆる情報に精通し、社会を裏で操る謎の情報屋“インフォーマ”・木原慶次郎(桐谷健太)。ペンで権力に立ち向かうという信念を持つ週刊タイムズ記者・三島寛治(佐野玲於)。この異色コンビが、警察・ヤクザ・裏社会の面々を巻き込みながら、事件の裏にうごめく“巨悪”を暴く!「INFORMA」新シリーズがABEMAオリジナルドラマに登場!!
今回の舞台はタイ・バンコク。世間を騒がせている〈闇バイト殺人事件〉をきっかけに、木原と三島が日本とタイの2国に跨る、壮大な情報戦に巻き込まれていく――。
出演
木原慶次郎:桐谷健太
三島寛治:佐野玲於(GENERATIONS)
広瀬:莉子
鬼塚拓真:池内博之
高野龍之介:二宮和也
and more!
スタッフ
原作・監修:沖田臥竜「INFORMAⅡ -Hit and Away-」(サイゾー文芸部)
企画・プロデュース:藤井道人
総監督:逢坂元
監督:林田浩川 / 川井隼人
脚本:酒井雅秋 / 澤口明宏
制作プロダクション:Lat-Lon
©️AbemaTV,Inc.
1980年2月4日生まれ。大阪府出身。ドラマ「九龍で会いましょう」(’02年)で俳優デビュー、2007年には「GROW 愚郎」で映画初主演を果たす。近作はドラマ「ケイジとケンジ」シリーズ、「俺の家の話」(’21年)「インビジブル」(’22年)、映画「ミラクルシティコザ」「ラーゲリより愛を込めて」(ともに’22年)「アナログ」(’23年)など。
1983年6月17日生まれ。東京都出身。1999年に嵐としてデビュー。アイドル活動と並行して、俳優業にも精力的に取り組む。代表作にドラマ「優しい時間」(’05年)「拝啓、父上様」(’07年)「流星の絆」(’08年)「ブラックペアン」シリーズ、「マイファミリー」(’22年)、映画「青の炎」(’03年)「硫黄島からの手紙」(’06年)「GANTZ」シリーズ、「浅田家!」(’20年)など。
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