2024年11月08日 10時00分
特集
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テレビアニメ「ブルーロック VS. U-20 JAPAN」キービジュアル ©金城宗幸・ノ村優介・講談社/『ブルーロック』製作委員会
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楽天Kobo限定!「ブルーロック」1巻が無料配信! ※2024年11月22日(金)23時まで
2018年から「週刊少年マガジン」で連載を開始した「ブルーロック」は、2024年7月の時点で累計発行部数4000万部を突破! 10月からはアニメ「ブルーロック VS. U-20 JAPAN」(以下2期)が好評放送中の、“史上最もイカれたサッカー漫画”と呼ばれる本作の魅力を改めて紹介します。
これまでもサッカーをテーマにした作品で“過酷な練習”や“厳しい境遇”、そして“残酷な勝敗”は描かれてきました。しかし「ブルーロック」には、これまでのサッカーを題材とした作品とは一線を画す、常軌を逸した“デスゲーム”の要素があるのです。
もちろん選手は本当に死ぬわけではありません。しかしサッカー選手としての栄光や未来という“選手生命”が断ち切られるということは、トップアスリートにとっては死ぬこと以上に残酷な事実と言えます。そんな“死”にも等しい選手生命の終わりを、数多くの若者が賭けて戦う“史上最もイカれた”サッカー作品、それが「ブルーロック」なのです。
「ブルーロック」1巻
ユースサッカーの高校生FW(フォワード)を300人招集し、外部と遮断された施設で世界に通用する日本人ストライカーを選出する実験。それが“青い監獄プロジェクト”こと、通称“ブルーロック”です。
主人公・潔世一(CV:浦和希)を含む300人が集められた“ブルーロック(青い監獄)”。ここで特殊なトレーニングとさまざまな試験を行い、失格者は“サッカー日本代表”の資格を永久に剥奪される、選手生命を賭けた残酷なサバイバルレースが行われます。さらにこの作品の恐ろしいことは「世界一のエゴイストでなければ世界一のストライカーにはなれない」という観点から、これまでのサッカー作品の主題であった仲間やチームとしての絆ではなく、個人のエゴ、それも圧倒的なエゴに重きを置くことがテーマにもなっている点です。
それを物語るような表現が、原作漫画での“ブルーロック(青い監獄)”の全権コーチ、絵心甚八(えごじんぱち CV:神谷浩史)による「日本サッカーの組織力は世界一。他人を思いやる国民性の賜物(たまもの)。だがそれ以外は二流」、さらに実在する日本代表選手の実名をあげ「そいつらはW杯の優勝をしていない。じゃあカスだ」というせりふに表れています。ここまで言い切ることによって作品の掲げるテーマが“エゴ”であることを提示し、最強のストライカーを作り上げるというプロジェクトの覚悟がうかがわせるメッセージでした。
2022年10月から放送されたテレビアニメ「ブルーロック」の第1期。ここでは作品のイントロダクションから一時行動を共にするメンバー分けと、最初の脱落者が出る入寮テストが行われました。
続く一次選考は11人のチーム戦とはいえ、チームメイトの裏切りというエグめのドラマもあります。しかもこの裏切り劇は、「実は仲間のためを思って──」などという陳腐な展開ではないがゆえに、まったく新しい形の感動を生む、アニメ第1期前半の注目ポイントと言えるでしょう。
二次選考では、これまでエゴをぶつけ合いながらも仲間意識が芽生えたチームが解体され、別チームからの勝ち抜き組を含めた3人1組のチームを再編。ここでは「花いちもんめ」のように、勝ったチームが負けたチームから一人を引き抜くことができ、一人だけになった選手が失格者となるルールを採用しています。こうした子どもの遊びの要素が入ったゲームという設定も、デスゲーム色を強く感じさせる一因となっています。
またテレビアニメ放送時には、おまけ要素の強い「ブルーロック あでぃしょなる・たいむ!」がYouTubeで配信(+テレビアニメではエンディングテーマのあとに放送)されました。こちらは本編のヒリつき具合を中和するかのような、ほのぼのエピソード満載の清涼剤となっていて、オススメの短編アニメです。
2022年6月からは、スピンオフ作品「ブルーロック-EPISODE 凪-」(以降、「エピ凪」)の連載が「別冊少年マガジン」で開始され、2024年4月には劇場アニメとして公開されています。便宜上、スピンオフと表現しましたが「エピ凪」は単なるスピンオフではない“別視点でのもう一つの本編”とも称され、これを見ることで「ブルーロック」本編の人間関係をより奥深く、立体的に味わうことができる作品となっています。
三次選考の一次ノルマで世界選抜のトッププレイヤーたちとの対戦――そして敗北。さらに日本フットボール連合から“ブルーロック(青い監獄)”プロジェクトの打ち切りを突きつけられる絵心コーチ。1期最終話で“ブルーロック(青い監獄)”の存続を賭けたU-20日本代表対ブルーロックイレブンの開催が告げられました。
これに勝てば“ブルーロック(青い監獄)”存続だけではなくU-20日本代表をジャック、すなわち“ブルーロック(青い監獄)”メンバーが日本代表になれるイチかバチかの大博打。しかし絵心コーチは至って冷静に現実的に断言します、「今のお前らなら日本サッカーを引っくり返せる」と。
さらにこの熱い戦いのさらなるエッセンスとして、対戦チームに“ある人物”が投入されます。“ブルーロック(青い監獄)”ランキング1位の糸師凛の実兄で、因縁浅からぬ糸師冴がU-20に召集されて参加するのです。
三次選考適性試験では、U-20代表との試合に臨むメンバーを決めるために“ブルーロック(青い監獄)”のトップ6を中心にチーム分けを行い、トライアウトが行われます。潔は「自分が隣に立ちたい選手」として凛のいるAチームを選択。そして発表されたAチームには、一次選考のときに自分の中にいる“かいぶつ”を潔の中にも見つけ、共感している蜂楽の名前も!? 果たして潔は自身の才能を凛や絵心に示すことができるのでしょうか。
才能の原石たちは過酷なサッカー人体実験を経て、時代を、システムを、そして慣習に革命を起こすことができるのか……!? 放送中のアニメ2期「ブルーロック VS. U-20 JAPAN」をぜひチェックしてみてください!
登場人物それぞれにドラマや背景がある群像劇ではありますが、本編の主人公となっているのが潔世一(以下:潔)です。作中では平凡と称されてはいますが、過酷な競争の中にあって他の選手にはない“空間認識能力”が覚醒・成長していきます。バチバチの人間関係の中で、ときにはクッション役になることもいとわない、和を重んじる優しさと「ゴールを決めたい」という潜在的なエゴの同居が魅力のキャラクターです。
潔世一 ©金城宗幸・ノ村優介・講談社/『ブルーロック』製作委員会
なお、担当声優の浦さんは初主演となる当作品で、2023年の「第18回 声優アワード」において、見事に主演声優賞を受賞されています。
その潔の理解者・相棒的な存在となるのが、蜂楽廻(CV:海渡翼/以下:蜂楽)です。作中でも屈指のドリブル技術を持ち、単独で状況を切り開くスキルと抜群のパスセンスでアシスト役に回ることもできることが特徴。
蜂楽廻 ©金城宗幸・ノ村優介・講談社/『ブルーロック』製作委員会
そんな蜂楽のプレースタイルを生み出した一因となっていた、彼がある理由から心の中に宿した“かいぶつ”の存在。自分と同じように“かいぶつ”を宿している選手との出会いを求め続け、とうとう見つけた選手が潔だったのです。
一見明るく天然な性格に見せて、心の中の孤独感から生み出した“かいぶつ”を抱えるギャップが、ファンの推し心をくすぐるキャラクターです。
劇場版「エピ凪」の主役、凪誠士郎(CV:島崎信長/以下:凪)と御影玲王(CV:内田雄馬/以下:玲王)です。
※島崎信長の「崎」は、たつさき
凪誠士郎 ©金城宗幸・ノ村優介・講談社/『ブルーロック』製作委員会
意欲が希薄な凪は、何をするにも面倒くさいという脱力系男子ですが、そのやる気のなさに反比例するかのようなサッカースキルの高さを持ち、なかでもトラップによるボールコントロールは一級品。サッカー歴の短さに起因するウィークポイントはあるものの、作中に登場する才能の塊のひとり。
御影玲王 ©金城宗幸・ノ村優介・講談社/『ブルーロック』製作委員会
そんな凪の世話を焼く玲王は、御曹司として生まれ、学業・スポーツの全てにおいて非凡な才能を発揮。恵まれた才能ゆえに退屈な学生生活を送る中で、サッカーW杯での優勝を渇望するようになり凪と共に“ブルーロック(青い監獄)”に参加します。そのプレースタイルは恵まれた才能を、そのままサッカーに持ち込んだかのようなオールラウンドプレーヤーとなっています。
©金城宗幸・ノ村優介・講談社/『ブルーロック』製作委員会
10月5日(土)スタート 毎週(土)23: 30~
日本をW杯優勝に導く世界一のストライカーを育てるため、日本フットボール連合は“ブルーロック(青い監獄)”プロジェクトを立ち上げる。
プロジェクトに招待されたのは300人の高校生。しかも全員FW(フォワード)。
脱落すれば将来、サッカー日本代表へ入る資格を失うという極限状態の中、選ばれし才能の原石たちは、ストライカーとしてのエゴを次々と覚醒させていく。
時に他人を蹴落とし、時に自らの進化を以て、過酷なセレクションを生き残ったのは35人。
エゴが渦巻く熱狂のサバイバルを乗り越えた彼らは、“ブルーロック(青い監獄)”プロジェクトの存続を賭けて、U-20日本代表との史上最もイカれた大一番(ビッグマッチ)へと挑む!
出演
潔世一:浦和希
糸師凛:内山昂輝
蜂楽廻:海渡翼
凪誠士郎:島崎信長
士道龍聖:中村悠一
烏旅人:古川慎
乙夜影汰:河西健吾
雪宮剣優:江口拓也
氷織羊:三上瑛士
七星虹郎:波多野翔
千切豹馬:斉藤壮馬
御影玲王:内田雄馬
馬狼照英:諏訪部順一
二子一揮:花江夏樹
鰐間淳壱:鈴木崚汰
蟻生十兵衛:小西克幸
我牙丸吟:仲村宗悟
雷市陣吾:松岡禎丞
五十嵐栗夢:市川蒼
剣城斬鉄:興津和幸
時光青志:立花慎之介
帝襟アンリ:幸村恵理
絵心甚八:神谷浩史
糸師冴:櫻井孝宏
オリヴァ・愛空:日野聡
閃堂秋人:若山晃久
※島崎信長の「崎」は、たつさき
スタッフ
原作:金城宗幸 漫画:ノ村優介(講談社「週刊少年マガジン」連載)
総監督:生原雄次
監督:井之川慎太郎
シリーズ構成・脚本:岸本卓
ストーリー監修:金城宗幸
キャラクターデザイン・総作画監督:田辺謙司
総作画監督:もりともこ、清水空翔
アクションディレクター:興村忠美
チーフ3Dレイアウター:佐久間澪
プロップ・衣装デザイン:もりともこ、飯田香帆
作画特殊効果:あかね
色彩設計:小松さくら
美術設定:佐久間澪
美術監督:三宅昌和
背景:Creative Freaks
撮影監督:浅黄康裕
撮影:チップチューン
3DCGディレクター:山下智基・生原雄次
3DCGチーフアニメーター:広沢範光
3DCG:オーラスタジオ
スペシャルコンポジター・グラフィックワーク:生原雄次
特殊効果処理:山田可奈子
編集:長谷川舞(エディッツ)
音響監督:郷文裕貴
音響制作:ビットグルーヴプロモーション
音楽:村山☆潤
プロデューサー:有澤亮哉、佐藤尚哉、川勝宥典、岩田皐希
アニメーションプロデューサー:小菅秀徳
アニメーション制作:エイトビット
製作:「ブルーロック」製作委員会
©金城宗幸・ノ村優介・講談社/『ブルーロック』製作委員会
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