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優しさと清涼感を兼ね備えたピュアボイス! 声優・島崎信長の代表作を振り返り

2024年12月20日 18時00分

特集

2025年も話題作への出演が続く声優の島崎信長さん

2025年も話題作への出演が続く声優の島崎信長さん

その月に誕生日を迎えた声優さんをクローズアップして紹介するこの企画。12月は、優しく清涼感のある声質で、さまざまな作品に引っ張りだこの人気声優・島崎信長さんをご紹介します。漫画やアニメが大好きで、常に高い熱量を持って作品やキャラクターと向き合う姿勢は幅広い層から支持されています。

初主演作を機に声優アワード受賞、主人公を演じた「Free!」が大ヒット!

12月6日、宮城県生まれの島崎さんは、2009年にテレビアニメ「戦場のヴァルキュリア」のヘルバート・ニールセン役で声優デビューしました。最初の大きな転機を迎えたのは2012年のこと。青春ラブコメディー「あの夏で待ってる」で、アニメ初主演を果たします。これは「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」などで知られる長井龍雪監督が手掛けたオリジナルアニメで、島崎さんは8ミリカメラでの撮影が趣味の高校生・霧島海人役で出演。周囲からの好意に鈍感で、不器用な恋する少年を、真っすぐな飾らない声で演じきりました。また同じ年に、合唱をテーマにした「TARI TARI」で、唯一のバトミントン部員である田中大智を好演。これらの活躍が評価され、2012年度の第7回声優アワード新人男優賞を受賞しました。

そこから、活躍の勢いが加速していきます。2013年はメインキャラクターを任せられることが増え、人気ライトノベルが原作のラブコメファンタジー「デート・ア・ライブ」の主人公・五河士道役、「ダイヤのA」のクールな天才投手・降谷暁役に抜てき。中でも代表作と言えるのが、京都アニメーション制作の「Free!」でしょう。

同作は美しい作画はもちろん、水泳に青春をかける男子高校生たちの人間模様が話題となり、テレビシリーズが3作、劇場版が5作という大ヒットシリーズとなりました。島崎さん演じる主人公の七瀬遙は、感情があまり表に出ないマイペースキャラですが、水や泳ぐことに対しては人並み外れた執着心を持っています。周囲の人々や競技としての水泳に無関心だった遙の静かな情熱、チームメイトとの関係の中で見せる成長を、島崎さんは穏やかな口調の中に秘められた変化を微妙なトーンで表現。とくに第1期最終話で、スイミングクラブからの水泳仲間であり、水泳留学から帰ってからはライバルにもなった松岡凛が、成績を落として自暴自棄になってしまった際にかけた「今度は俺が見せてやる。見たことのない景色を」という力強いセリフは、ファンの胸を熱くさせました。遥の水泳にかける執着心が、島崎さん自身の「好きなものにとことん夢中になる性格」ともリンクして、まさにハマり役となりました。

美形キャラからコメディーキャラまで! 透明ボイスを最大限に活かした多彩な演技

そして、誰の耳にもスッと入ってくる透明感や清涼感のある声質は、美形キャラにぴったり。「俺物語!!」の砂川誠では親友・猛男の奇行をすべて受け止める抑揚を控えたトーンで、「ミカグラ学園組曲」の二宮シグレでは物腰柔らかな声と演技の中にいとこを溺愛するあまりに残念さがあふれるニュアンスを含め、「フルーツバスケット」の中性的な美貌で人気の草摩由希では穏やかな声の中にも芯のある落ち着いた演技を披露。ひとことで“美形”といってもそのタイプは千差万別です。

2020年公開、“全員片思い”の4人の高校生を描くアニメ映画「思い、思われ、ふり、ふられ」では、王子様キャラの山本理央役で出演。来るもの拒まずで軽薄そうに振る舞いながらも、義理の姉への秘めた想いを抱える理央を、リアリティーあふれる芝居で繊細に演じています。

また、現在放送中の一風変わったラブコメアニメ「村井の恋」に、ヒロインである田中先生の推しキャラクター・春夏秋冬(ひととせ)役として参加。彼は乙女ゲームのキャラクターで忍者の格好をしており、美しい顔立ちと常軌を逸した言動のギャップがチャームポイント。2次元の存在として、主人公・村井の前に立ちはだかる強力な恋のライバルです。島崎さんの澄みきった爽やかな声によって、ぶっ飛んだ発言を繰り返す春夏秋冬の面白みが、さらにパワーアップしているのです。

同じくコメディー色が強いキャラクターといえば、2016年のアニメ「斉木楠雄のΨ難」の海藤瞬の名前もあげておきたいところ。彼は力を封印するために腕に包帯を巻いていると語る、絵に描いたような中二病。しかし、実はピュアで心優しい内面が島崎さんの透明感のある声や演技と絶妙にマッチしており、“漆黒の翼”というキャラを頑張って演じる姿がより微笑ましく感じられます。

HoneyWorks発のアイドルユニットで高い歌唱力を披露

その爽やかボイスの魅力は、歌においても健在。HoneyWorksがプロデュースするバーチャルアイドルユニットLIP×LIP(リップリップ)の愛蔵として、相棒の勇次郎(CV:内山昂輝)と共に、数多の女性ファンをとりこにしています。2017年にリリースされたアルバム「何度だって、好き。~告白実行委員会~」に収録されているユニット初の楽曲「ロメオ」は、2024年12月現在なんと動画再生回数4700万を突破。甘く伸びやかな歌声で、魔法にかけられたという人も多いはず! 2020年には、LIP×LIPを主役に据えてその結成秘話を描いた映画「LIP×LIP FILM×LIVE」が上映。さらに、彼らとマネージャー見習いの少女との青春を描いたテレビアニメ「ヒロインたるもの!~嫌われヒロインと内緒のお仕事~」が2022年に放送されました。また、2025年3月には6年ぶりとなるワンマンライブも控えています。

島崎さんが繊細な美形キャラばかり演じているかといえば、決してそんなことはありません。たとえば、2016年のオリジナルアニメ「アクティヴレイド -機動強襲室第八係-」では、主人公の黒騎猛を熱演しています。これは、近未来を舞台に“ウィルウェア”と呼ばれるパワードスーツで犯罪者に立ち向かう警視庁の特殊部隊を描いた作品。黒騎猛は大ざっぱでデリカシーに欠ける性格で、バディの瀬名颯一郎から注意されっぱなし。しかし実は、正義感が強く仕事への誇りを持っているという役どころを、勢いのある熱血キャラ演技で見事に表現しています。

 

島崎信長(Nobunaga Shimazaki )

12月6日生まれ。宮城県出身。2009年に声優デビューし、2012年「あの夏で待ってる」にてアニメ初主演を果たす。その後は「Free!」(七瀬遙役)、「ソードアート・オンライン」(ユージオ役)、「呪術廻戦」(真人役)など多くの人気作品に出演。2025年1月より放送の「SAKAMOTO DAYS」では朝倉シン役での出演も決定しており、現在も第一線で活躍を続ける人気声優の一人である。インターネットラジオ番組「島崎信長のパケドリ。」ではパーソナリティーを務め、その飾らない人柄でも多くの支持を集めている。

 

※島崎信長の「崎」は、たつさき

島﨑 信長 | 株式会社青二プロダクション
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