八村倫太郎＆栁俊太郎が狂気で魅せる「他人は地獄だ」の意外な撮影現場

人間の狂気は“虫”みたいなもので、どこかで眠っているのかも

――今回シェアハウスが舞台となっていますが、実際にお二人はシェアハウスに住んでみたいと思いますか？

八村　僕は……住みたくない派です。

栁　僕は住んでみたいかな。

八村　そうなんだ！ なんで？

栁　海外に滞在するとき、ドミトリーみたいなところに泊まるのって楽しそうじゃん？ 初めて出会う人がいっぱいいて、人と触れ合う経験はしてみたい気がする。

八村　なるほどね～。

栁　あと、他人の素の生活ってあんまり見ることなくない？

八村　ないね。

栁　それもちょっとのぞいてみたいなと思うんだよね。普通に旅行で泊まるだけでは素の生活って見えないと思うから。

八村　確かに、そうですね。家で人とビール飲みながらサッカー見たら楽しそうですもんね。

僕も嫌なヤツじゃなければ大丈夫かな（笑）。

栁　めっちゃ変なヤツがいても面白そうじゃない？

八村　僕も“変なヤツ”だったらいいんすよ！ “嫌なヤツ”が嫌なんです。

――お二人とも住んだら楽しめそうなタイプですね（笑）。ということは、人見知りはしないタイプですか？

八村　僕は人見知りしていると思っていたんですけど、周りからは「人見知りしないでしょ!?」って言っていただくことが多いので、今ここで“人見知りしないタイプ”と宣言します（笑）。

栁　僕は口数が多くないから「人見知りでしょ？」ってすごく言われるんですけど、誰に対してもこうだから……。

八村　そうそう。人見知りではないですよね？

栁　マジでそう。ずっとこの感じだから人見知りってわけではないんだよ。

――今回の撮影現場も盛り上がったようですもんね。

八村　今回の作品でもそうですけど、「出演者の皆さんといい作品を作りたい」という気持ちがありますし、今後も仲良くしたいなって気持ちがありますからね。関係性を作るために積極的に話していると思います。

栁　僕は気を使われるとこっちも使っちゃうから、お互い気にせず楽にいられるようにしたいなと思っていますね。

――現場の居心地のよさとは裏腹に、作品自体は狂気に満ちあふれていますが、お二人には自分に狂気を感じる瞬間はありますか？

八村　家族含め、自分の愛する人を傷つけられるとダメですね。

栁　僕はずっとこの感じなんで、周りからも「あんまり（機嫌が）変わんないね」と言われるんですけど、小さい頃は夜泣きが多くてかんしゃく持ちだったそうなんです。昔から“かんしゃく虫が赤ちゃんを好む”という話があるけど、もし今も僕にその“かんしゃく虫”がいるままだったら、どんな子になってたんだろうって考えるんです。もしかしたら、人間の狂気って、そういう“虫”みたいなものがいて、どこかで眠っているのかもしれない。そう考えると、いつその虫が出てくるかわからないから怖いですよね。

八村　キリシマも気付いたら隣にいますからね。皆さん気をつけてください！

――最後に、「推し楽」は「推し活するあなたを“推す”メディア」ということで、お二人の今の“推し”を教えてください！

八村　友達ですね。最近は友達と会う機会を増やそうとしていて、友達との時間にすごく救われています。忙しいときでも、友達と会うと気持ちが切り替えられるんです。

栁　僕はこの前ニューヨークへ行ったんですけど、最高でしたね。行ったら誰でも楽しめるんじゃないかなと思えるおすすめの都市です。

取材・文：久野麻衣（t-press）
撮影：野間憲治
ヘアメイク：MISU（SANJU）（八村）、望月光（ONTASTE）（栁）
スタイリスト：三島和也(tatanca)（八村）、伊藤省吾（sitor）（栁）