2024年11月11日 22時15分
レポート
2024年11月11日 22時15分
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FANTASTIC 6「BACK TO THE MEMORIES PART4」の様子
11月10日、ライブステージ「BACK TO THE MEMORIES PART4」の千秋楽公演が東京ガーデンシアターにて開催。主演を務めるFANTASTICSの派生ユニット・FANTASTIC 6が、歌や芝居、出し物などで集まった観客たちを魅了しました。推し楽では最終日の昼公演の模様をレポートします。
「BACK TO THE MEMORIES」(以下BTTM)は、FANTASTICSのメンバー・澤本夏輝、瀬口黎弥、堀夏喜、木村慧人、八木勇征、中島颯太の6人から成るFANTASTIC 6がおくる歌あり芝居あり隠し芸ありのスペシャルなエンターテインメントショー。冠番組「FUN!FUN!FANTASTICS」でさまざまなゲストを呼び、80年代~90年代のファッション、ダンス、歌などを学んできた彼らが、アイデアを出し合って作り上げたオリジナルパフォーマンスを披露するステージです。
第4弾となる今回は、“学園もの”をテーマに、瀬口を主役に据えた物語を展開。
学校帰り、ラーメン屋に立ち寄ったFANTASTIC 6は、瀬口を幼い頃から知る店主・黒瀬純太(パンクブーブー・黒瀬純)に出会います。黒瀬から、福岡にいた頃の恩師である校長の虹色一平(陣内孝則)が昔とはすっかり変わってしまったと聞かされた瀬口。仲間とともに福岡に向かい、一平に会いにいった瀬口は、笑顔すら見せないその姿に驚きます。かつての熱血で優しい一平に戻ってもらおうと、瀬口はある作戦を思い付き――。
幕開けは、GReeeeNの「キセキ」からスタート。学生服の彼らが青春を感じる一曲を歌い踊り、物語の世界に引き込みます。
一緒にダンスユニットをやっている6人は、練習のあと、駅前にできたばかりの博多ラーメンの店へ。そこで昔なじみの黒瀬から「俺だよ俺!」と声をかけられた瀬口の「誰でしたっけ?」から早速大喜利が始まり、6人がボケ倒し! BTTMおなじみのボケ合戦に、さっそく会場は笑いに包まれます。
その後、福岡に向かう道中では「NO MORE CRY」「POISON~言いたい事も言えないこんな世の中は~」と学園ドラマの主題歌が続き、瀬口の気持ちを表すかのような「会いたかった」も披露。AKB48の振り付けとほぼ同じダンスで、6人が女子にも負けないキュートな魅力をふりまきます。
福岡に着くと再び「校長が冷たくなった、なぜ?」をお題にした大喜利タイムがスタート。アーティストなのに真剣にお笑いに臨むのもFANTASTICSのすごいところですが、大喜利には毎回アドリブで回答しているのだとか。しかし28公演目を迎え、流石に息切れ⁉︎ 堀は「ネタが尽きました」と正直すぎる回答で会場を沸かせました。
さらに一平との再会シーンでは、「知らないよ」と冷たくつっぱねる一平に、瀬口が「よく見ると笑顔が赤ちゃんみたいにかわいい瀬口黎弥です」とニコッ。その無邪気な笑顔には、客席から歓声が上がります。
いくら話してもらちが明かない冷たい一平に「最低だ」と腹を立てる八木たち。
どうにかして一平の心を開こうと作戦を練る瀬口は、昔の自分のように、氣志團ならぬ“寿士團(すしだん)”として、リーゼントに特攻服姿で登場。瀬口は“魔愚呂(まぐろ)”、木村は“太眞呉(たまご)”、澤本は“砂亞紋(さあもん)”というすしにちなんだ名を付けた3人は、自由に暴れまわります。「俺んとこ こないか?」の口調で「おまえのガリ食ってやるよ」とかっこつける瀬口に、黒瀬も「余計なお世話だよ」とツッコみまくり!
さらに、3人に対抗するように八木、堀、中島がギャルの扮装で登場し、会場中が大盛り上がりとなる一幕も。三者三様、いずれ劣らぬかわいさでまさにギャルそのものです。
ヤンキーとギャルたちによる「惚れさせ対決」では、瀬口が八木に「ゆうこさん、去年の来月ごろ、一緒に六本木ヒルズでイルミネーション見たよな」と、実際にあった出来事も交え求愛。さらに、「愛してます。だから僕の太眞呉って名字もらってください」と真剣に告げる木村や、「ねぇお願い、細巻きみたいにギッチギチに抱き締めて」と大胆な一言を放つ堀に会場からは黄色い悲鳴が上がります。「俺、サーモンなんだけどさ、明日からかんぴょうになっていいか?」という澤本の謎の言葉には「あたしは巻かれたいんだよ」と堀がダメ出しも!
そんな爆笑&興奮の対決の末、最終的に木村&中島、澤本&堀、瀬口&八木のカップルが成立し、中でも瀬口と八木の唇チューには観客も騒然!
やがて、冷徹に見えた一平が変わったのには過去の悲しい理由があるのだということが徐々に明らかに……。ボーカル2人が熱唱する「HOWEVER」「奏」が切ないドラマを盛り上げます。
瀬口は、本来の一平らしさを取り戻してもらうために、全校集会に1人乗り込みゲリラライブをしようとしますが、八木らは「やるなら6人で、でしょ」と男気を見せて全員で学校に。体育館に乗り込んだ6人はアップテンポの「贈る言葉」をアツくパフォーマンス。さらに「明日晴れるかな」をじっくり聴かせ、見る者を惹き付けます。そんな彼らの懸命さに、一平もついに以前の自分を取り戻し……。
ここで一平演じる陣内と対峙する瀬口の熱演には思わずホロリ。公演後の囲み会見で「どんどん演技がうまくなっていった」(中島)、「近くで見ていてもグッと来る。陣内さんという経験豊富な名プレイヤーの方とご一緒することで、もともと持っていたものがどんどん引き出されていった」(八木)と、メンバーも絶賛するほどの演技力で魅せました。
一平校長の続投式では、6人がシリーズ恒例の隠し芸を披露。
中島はピンポン玉をかごに入れる「エクストリームピンポン」、澤本は「バスケットボールのロングシュート」、木村は「ダブルダッチ」、堀は4つの大きな風船をいっぺんに割る「ダーツ風船割り」、瀬口は3つの帽子を使った「ハットトリック Ver.2024」、八木は159個のグラスを並べての「テーブルクロス引き Ver.4」にそれぞれ挑戦しました。
成功したことがうれしくて技の途中でニヤケが止まらない瀬口にツッコみまくったり、巨大グラスを乗せてなおテーブルクロス引きを成功させた八木に賞賛の声を送ったり、実に楽しそうにお互いの技に魅入っていたメンバーたち。最後には6人全員で棒を使ったジャグリング「デビルスティック」にも挑み、抜群のチームワークを見せました。
ラストには、キャプテンの瀬口から「これからも“楽しい”をテーマにまだまだエンターテインメントを求めていきますので応援のほうよろしくお願いいたします」とあいさつ。陣内の代表作「愛しあってるかい!」の主題歌「学園天国」をはじめ、「Choo Choo TRAIN」「M.V.P.」など盛り上がる楽曲を立て続けにパフォーマンスし、会場を一体感で包んでにぎやかにイベントを締めくくりました。
取材・文:高瀬純
2024年11月10日(土)東京都 東京ガーデンシアター
01. キセキ / GReeeeN
02. NO MORE CRY / D-51
03. POISON~言いたい事も言えないこんな世の中は~ / 反町隆史
04. 会いたかった / AKB48
05. 羞恥心 / 羞恥心
06. ハイスクールララバイ / イモ欽トリオ
07. Get Wild / TM NETWORK
08. 浪漫飛行 / 米米CLUB
09. SWEET 19 BLUES / 後藤真希
10. 銀河鉄道999 / EXILE
11. イケナイ太陽 / ORANGE RANGE
12. 小さな恋のうた / MONGOL800
13. One Night Carnival / 気志團
14. HOWEVER / GLAY
15. 奏 / スキマスイッチ
16. 贈る言葉 / FLOW
17. 明日晴れるかな / 桑田佳祐
18. 虹 / 福山雅治
19. どんなときも。 / 槇原敬之
20. 愛は勝つ / KAN
21. 学園天国 / 小泉今日子
22. Choo Choo TRAIN / EXILE
23. うれしい!たのしい!大好き! / DREAMS COME TRUE
24. SUPER DUPER DISCO / FANTASTICS
25. M.V.P. / FANTASTICS
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