「僕らはあなたのために歌うから」UniteUp! ・JAXX/JAXXが初ライブで見せたファンとの絆

多次元アイドルプロジェクト「UniteUp!（ユナイトアップ）」内の5人組バンドユニット・JAXX/JAXX（ジャックジャック）が、プロジェクト初となるユニット別単独ライブ「Jack the Lads」を11月2日に開催しました。今回は、2部公演のうちの第1部の様子をレポートします！

JAXX/JAXXは作中で、楽曲制作も自ら行うバンドスタイルの5人組ユニットとして描かれています。この日の会場、東京・GARDEN 新木場FACTORYは天井の高いライブハウス。あいにくの大雨にもかかわらず、色とりどりに光るペンライトを持った約500名のファンが詰めかけ、場内は最後列までみっちり満席です。

迫力のバンド演奏に大盛り上がり！

オープニングムービーが流れ始めて開演すると同時に、場内は総立ちに。姿を現したメンバー5名は、それぞれの担当楽器を手に1曲目「STORM’s EYE」を熱く演奏します。ボーカルのmasa（春賀楽翔役）が全身を大きく使いながら歌唱し、「みんなの声を聴かせてくれ！」と会場をあおると、息のそろったシンガロングで応える客席。早くも一体感はピカイチです。

ボーカルのmasaは歌唱力だけでなく、手を大きく広げたり客席を指さしたりと、身ぶり手ぶりでもファンを圧倒！

5人は黒を基調としたクールな装い。下前祐貴（桂ほまれ役）の演奏するキーボードと、高本学（森ノ宮奏太役）の抱えるギターの赤いボディが目を引きます。

キーボード担当の下前祐貴。鮮やかな赤いボディの楽器をダイナミックに演奏

ギター担当の高本学はときおり音色をひずませ、ロックなギタープレイを

ドラムの馬越琢己（香椎一澄役）は時折いすから立ち上がってスティックを回してみせ、ベースの坪倉康晴（若桜潤役）は客席に向かってハンドクラップを要求。少し緊張した面持ちながら、迫力のバンドサウンドとともに笑顔を届けます。

ひときわ笑顔が目立ったドラム担当の馬越琢己。演奏中にメンバーとアイコンタクトをとる場面もあり、チームワークはばっちり！

ベース担当の坪倉康晴。つま先でリズムを取りながら、丁寧にバンドを支えました

続く「ライアー」では巧みな演奏で魅了したと思えば、「JOKER」ではmasaの表現力が爆発。ステージ中を歩き回りながら、ラップ調の歌詞を吐き捨てるように歌います。

前方へ一歩出て印象的なギターリフを弾き切った高本には、客席から拍手が沸き起こりました。馬越はヘッドバンキングしながらの激しいドラミングを見せます。

弦楽器担当の高本・坪倉が向かい合って演奏。熱いパフォーマンスに会場からは歓声が！

この日にしか聴けないスペシャルな選曲＆編成

演奏を終えてMCに突入すると、雰囲気は打って変わって緩く和やかに。masaが主導するメンバー紹介では、おのおのが担当楽器でワンフレーズを華麗に披露。「バチかっけーな」と思わず本音が漏れたmasaは、「ユニットライブ一発目、任せてもらってます！一発目だから一番盛り上げないといけないよね？もう盛り上がってるけどね、もっと盛り上がれますか！」と歓声を誘います。「俺たちのあとに続くPROTOSTAR とLEGITにリスペクトを込めて」と前置きして始めたのは、UniteUp! 11人の心情が込められた楽曲「ELEVEN」のJAXX/JAXXによるバンドカバー。坪倉と高本が目を合わせながら丁寧に奏でます。続く「SuperStar」では演奏の合間に手を高く上げ、天を指さす下前の姿が印象的でした。

場内が暗転したあと、スポットライトを浴びて登場したのは下前。ゆっくりと演奏し始めたのは、masaが劇中の “はる賀”名義で発表したラブソング「好きだから、好きにならないようにするね」。ピアノ1本のイントロに続けて、masaと馬越がステージ中央で交互に歌います。馬越の艶やかで温かみのある歌声はmasaの声と好相性で、客席はじっくりと聴き入りました。

masaがステージ中央で座ったまま続けます。「（春賀）楽翔くんとmasaは同じシンガーソングライターだから、楽曲に自分の思いが少なからず乗るわけ。その曲たちに対して、みんなから“助けられました”とか、“日々のパワーになってます”って言ってもらえるのは、本当にうれしくて。歌って、僕が唯一届けられる魔法だと思う。魔法を使えれば、あの子に思いを伝えられるのかな……という願いをこめた曲を、聴いてください」。鳴らされたのは、同じく“はる賀”名義で発表した「クリスマスの魔法がつかえたら」。エレキギターからアコースティックギターに持ち替えた高本の伴奏に合わせ、masaと坪倉が歌います。繊細で優しい歌声を響かせた坪倉は、曲が終わると「緊張したー!!」と笑顔を見せました。

高本のアコースティックギターの伴奏に合わせ、masaと坪倉が美声を響かせました

スペシャル編成での2曲を終え、再びのMCタイムへ。見事なピアノ伴奏を披露した下前は「プレイヤーとしてこの曲に参加できて、しかも2人ボーカルの特別バージョンで演奏できて最高でした！」と満足げに話しました。高本は「がっくんのギター、めっちゃいいね！」とメンバーたちから賞賛を受けると照れ笑いを浮かべつつ、「今度は僕もピアノとギターで演奏してみたい」と意欲を見せました。