2025年01月17日 20時30分
特集
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SixTONES「GOLD」を解説!
2025年1月22日にデビュー5周年を迎えるSixTONES。その1週間前となる1月15日に、5枚目となるオリジナルアルバム「GOLD」をリリースしました。ドラマや映画の主題歌、CMソングとして話題になっている「音色」「ここに帰ってきて」「BORDERLESS」などの楽曲に加え、湘南乃風やKroi、マキシマムザ亮君(マキシマム ザ ホルモン)、コリン・ブリテン(LINKIN PARK)といった個性豊かなアーティストたちによる提供曲も収録された、まさに「GOLD」な本アルバム。ここから垣間見えるSixTONESの現在の姿と魅力について、音楽ライターがレビューします。
ボーイズグループが群雄割拠するまさに戦国時代のようなシーンの中で、ベーシックな輝きを放ちながら、とてつもない速度で新たな境地へ進化を続けているSixTONES。ボーイズグループとしての確かな足腰の強さと、既存の枠に囚われないアグレッシブなアティチュード——一見相反するような彼らの魅力が、ニューアルバム「GOLD」では見事に結実しています。
SixTONESは2015年に結成され、2020年1月に「Imitation Rain / D.D.」でCDデビュー。デビュー前からメンバー個々の魅力を生かした活動が目立っていましたが、デビューに向けた準備期間を通じて現在の強い結束力にもつながるグループとしての一体感を磨き上げました。
そんなデビュー前の彼らが注目を集める大きなきっかけとなったのは、事務所内のジュニアがグループごとに動画を投稿するYouTubeチャンネルです。2018年にオープンしたこのプラットフォームを通じて同世代のジュニアたちが切磋琢磨し、動画をアップしていく中、SixTONESはまるで“地元のツレ”のような仲のよさで自分たちの魅力を発信し、幅広い層から支持を得ることに成功。そして、念願のデビュー曲「Imitation Rain」は、X JAPANのYOSHIKIがプロデュースした楽曲として話題を集め、華々しいスタートを切りました。
それ以降も、King GnuやMILLENNIUM PARADEとして活動する常田大希が楽曲提供した「マスカラ」をはじめ、「Good Luck!」「こっから」などのヒット曲を生み出し、ヒップホップやロック、ファンクなど多彩な音楽ジャンルへ大胆に挑戦しながらも自らのカラーを明確に構築。楽曲の選び方からパフォーマンススタイル、そしてSNSを活用したファンとのコミュニケーションまで、SixTONESはデビューから現在まで一貫して既存の「アイドル」の枠に収まらない自由な発想で挑戦を続けてきました。
歌舞伎俳優の18代目中村勘三郎の有名な言葉に「型があっての型破り。型がなければ、単なる形なし」というものがありますが、SixTONESもデビューまでのいわゆる下積み時代に鍛え上げたチームワークや、メンバーそれぞれのパフォーマンススキルがあってこそ、型破りな挑戦を続けながらもファンダムを拡大させてこられたのです。
SixTONESの5枚目のアルバム「GOLD」は、これまでの集大成であり、さらに進化を遂げた姿を示す作品です。本作では、これまでの挑戦的な音楽性を踏襲しつつ、新たな方向性を模索する姿勢が随所に見られます。今回は収録曲の中でも特に注目すべき4曲を取り上げ、その魅力を紐解いていきましょう。
まず最初に紹介したいのは、SixTONESがグループとしてのあり方を高らかに宣言したようなリード曲「THE BALLERS」です。グループとしての自信を象徴するこの楽曲は、「俺らが最強」というテーマのもと、メンバーそれぞれが繰り出すアグレッシブなラップが聴き手に強いインパクトを与えます。
ヒップホップでは定番の、自らの強さや余裕を誇示する「セルフボースト」というモチーフを取り入れたこの楽曲には、ヒップホップというジャンルや文化への深いリスペクトが込められているように思えます。また「GOLD」の収録楽曲の中で最もメンバーのマイクリレーを堪能できる楽曲でもあります。6人の個性が見事に引き出され、SixTONESというグループ名に象徴される“音の6原色”を体現する仕上がりとなっています。
続いて紹介したいのは、アルバム5曲目に収録されている「Fiesta」です。湘南乃風が楽曲を提供した「Fiesta」は、タイトルが示すようにスペイン語で「祝祭」を意味するラテンの世界観を表現しています。ホーンセクションとローファイなボーカル処理が施されたイントロが、聴く者を一瞬でどこか懐かしい祝祭感あふれるラテンムードに引き込んでいきます。真夏の盛り上がりを思わせるお祭り感たっぷりのサウンドに加え、サビでのメンバー同士の掛け合いが最大の魅力。思わずタオルを振り回したくなるような熱量を持つこのナンバーは、ライブパフォーマンスでも盛り上がること間違いなしです。
アルバム収録曲の中でも異彩を放つのが「恋のバタリアン」。ファンキーで軽快なサウンドをベースに、ヘビーなロックサウンドやヒップホップのトラップビートを絶妙に織り交ぜた作品です。さまざまなテイストのサウンドが織りなすサラダボウルのようにカラフルな雰囲気が印象的で、この楽曲を提供したマキシマムザ亮君(マキシマム ザ ホルモン)ならではの言葉遊びや歌詞のリズム感も秀逸。さらにオートチューンを活用したボーカルのアクセントをはじめ、リスナーを飽きさせないたくさんの仕掛けが詰め込まれ、聴けば聴くほどに新たな発見がある、心弾むナンバーです。
2025年1月15日発売
ドラマや映画の主題歌、CMソングとして話題の「音色」「ここに帰ってきて」「BORDERLESS」など既発表の楽曲に加え、湘南乃風やKroi、マキシマムザ亮君(マキシマム ザ ホルモン)、コリン・ブリテン(LINKIN PARK)といった個性豊かなアーティストたちによる提供曲も収録した、5周年を迎えるSixTONESにふさわしい“最も煌びやか(GOLD)”な5thアルバム。全形態共通楽曲は12曲、各形態ごとのボーナストラックを含めると全20曲を収録。
初回盤A(CD+Blu-ray / DVD)
CD
01. Golden
02. THE BALLERS
03. GONG
04. PUNK STAR
05. Fiesta
06. Underline
07. 音色
08. BORDERLESS
09. 恋のバタリアン
10. Focus
11. ここに帰ってきて
12. WE ARE ONE
13. キカナイ
14. MIDAS
Blu-ray / DVD
・THE BALLERS -Music Video-
・THE BALLERS -Music Video Making-
・THE BALLERS -Dance Performance Only ver.-
・「Talking Rock! FES.2024」2024.07.06
初回盤B(CD+Blu-ray / DVD)
CD
01. Golden
02. THE BALLERS
03. GONG
04. PUNK STAR
05. Fiesta
06. Underline
07. 音色
08. BORDERLESS
09. 恋のバタリアン
10. Focus
11. ここに帰ってきて
12. WE ARE ONE
13. PARTY ANIMAL (Yugo Kochi×Juri Tanaka)
14. Don’t Know Why (Hokuto Matsumura×Shintaro Morimoto)
15. You are the only one (Jesse×Taiga Kyomoto)
Blu-ray / DVD
・PARTY ANIMAL (Yugo Kochi×Juri Tanaka) -Music Video-
・Don’t Know Why (Hokuto Matsumura×Shintaro Morimoto) -Music Video-
・You are the only one (Jesse×Taiga Kyomoto) -Music Video-
通常盤(CD)
01. Golden
02. THE BALLERS
03. GONG
04. PUNK STAR
05. Fiesta
06. Underline
07. 音色
08. BORDERLESS
09. 恋のバタリアン
10. Focus
11. ここに帰ってきて
12. WE ARE ONE
13. SHOCK ME
14. SPICY -GOLD ver.-
15. Melodies and Memories
SixTONES「GOLD」通常盤
ジェシー、京本大我、松村北斗、髙地優吾、森本慎太郎、田中樹の6人からなるボーイズグループ。2020年1月22日、1stシングル「Imitation Rain / D.D.」でデビュー。その後もKing Gnuの常田大希が楽曲提供した5thシングル「マスカラ」のヒットや、2ndアルバム「CITY」のリード曲「Rosy」の映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」日本語吹替版主題歌起用、10thシングル「こっから」MVのYouTube1億回再生突破、12thシングル「音色」の初週ハーフミリオン達成など、着々と実績を積み上げる。2025年1月24日からは、自身初となる5大ドームツアー「YOUNG OLD」を開催。
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