ワンちゃんの板垣李光人と照れ屋の中島裕翔が急接近！ドラマ「秘密」制作発表レポ

板垣李光人と中島裕翔のW主演で、1月20日よりスタートするドラマ「秘密～THE TOP SECRET～」（カンテレ・フジテレビ系）の制作発表が行われました。

死者の脳から生前の記憶を再現できる特殊なMRI技術を使い、解決不可能とされた事件の真相を解き明かしていくヒューマンサスペンス。舞台となる科学警察研究所の法医第九研究室、通称「第九」の室長・薪剛を板垣、彼の親友以上の存在で同僚だった鈴木克洋と、その殉職後に第九に配属される新米捜査員・青木一行の二役を中島が演じます。

冒頭、「頭脳明晰、冷静沈着で30代に見えない容姿」と役柄を紹介された板垣は、「すてきなキャスト、スタッフの皆さんの匠の技が詰まったドラマになっていると思います」とあいさつを。

中島は「第九の捜査員・鈴木克洋と、亡くなった後に配属にされる青木一行の一人二役」との紹介に合わせ、掛けていたメガネを外し、また掛けます。「今日は（メガネの）青木ということで、鈴木のほうの中島とHey! Say! JUMPの中島はお休みいただいて……。ややウケ」と自分でツッコみ、笑いを誘っていました。

薪と大学時代からの友人かつ鈴木の婚約者であり、青木との仲も深まっていく解剖医の三好雪子役は門脇麦。「第九の皆さんが見る脳を摘出したり、死亡の原因を解明したり。強い女性でありながら、3人の複雑な関係性と脆さもあって、演じ甲斐があります」と話しました。

叩き上げの刑事で第九に配属された岡部靖文役の高橋努は「お三方の関係に入れなかった」と笑いながら、「カッコいいドラマでゴールデンっぽくない作品。僕でもカッコよく映っていました(笑)」と、1話を見た感想を語ります。

さらに、死者の記憶を映像化するMRI技術の開発者・貝沼清孝役の國村隼からのビデオメッセージも。「今までなかった映像が詰まった作品」などと語っていて、板垣によれば「薪にとって貝沼教授は心に残り続ける人物。不気味さを國村さんが醸し出してますが、ご本人はすごくチャーミング。温度差で風邪をひきそう(笑)」とのことでした。

この後、役柄との共通点や撮影現場の様子などに関するクロストークへ。

板垣「僕は薪と誕生日と血液型が一緒です。1月21日でAB型」
中島「僕の誕生日は8月10日で、鈴木が殉職する日も8月10日。しかも、門脇さんの誕生日も一緒なんです！」
門脇「鈴木が亡くなった日も8月10日なの？ 知らなかった。すごいですね」
板垣「薪はすごく難しい役で、今まで寝る前まで役を引きずることはなかったんですけど、今回はずっと薪の感情が体から離れなくて。共通点以上に薪と一つになっている感覚があります」
高橋「えげつない事件があって、熱を持って解決していて、第九は今や家族的な感じ。スタジオが寒すぎて(笑)、みんな固まって寄り添いながら、人肌を感じてやっています」
板垣「裕翔さんがこの前、足の裏に入れるカイロを（差し入れで）持ってきてくれて」
門脇「李光人くんも電子レンジをね」
中島「スタッフさんが毎食、温かいスープを作ってくださるのが楽しみ」
門脇「私は解剖医役なので、寒い第九のセットはまだ1回しか経験してませんけど、本当にみんな仲良くしています」
中島「門脇さんが一番うるさいというか(笑)、キャハハハって笑ってくれたり。3人のシーンを撮っているときは、李光人が一番大人です」

話題は板垣と中島の初共演についても及びました。

中島「（板垣は）おとなしいイメージでした。1人でいることが好きなのかと思いきや、僕の近くにピタッと来てくれたり、すごくかわいいんです。ワンちゃんみたい(笑)」
板垣「第九でも薪はみんなの輪から離れていることが多いので、中島さんを観察していたりします。すべてを受け止めてくださる空気を持ってらっしゃるので、ついチョイチョイと（指で中島の肩をつつく）。相手をしてくれるんです」
中島「最近ちょっかいを出してくれるようになりました。人懐っこいワンちゃん(笑)。急接近しました」
高橋「僕が会議室から出てきて、廊下に2人が立っているシーンで、輝いてキラキラしていて。開けたドアを1回『ごめん』と閉めようかと思いました(笑)」

撮影現場でのそれぞれの「秘密」を共演者が語るくだりでは、中島が板垣について「左右がわからなくなるみたい」と指摘。板垣自身も「カメラマンさんに『もうちょっと右に行ってください』と言われて、自信満々に動いたら、めっちゃ左に行っていたことがあって(笑)」と認めていました。

高橋からは「第九の捜査室はピリピリしがちですけど、李光人が隣に立って微笑んできたんです。『どうした？』って聞いたら『歯に何か付いてますか？』と言われました(笑)」とほほえましいエピソードが披露されました。

門脇については、板垣が「雪子が号泣するシーンでワーッと泣いたあと、カットが掛かった瞬間、スッと立ち上がってトトトと戻っていかれて」と、実力派女優の切り替えの速さに驚いた話が。中島から、歩いているシーンでのアドリブのセリフで「笑顔と笑い声が門脇麦のままだった」と言われると、門脇は「そのインターチェンジはメロンパンが一番」といったような話をしたと教えてくれました。

中島に関しては、板垣から「休憩中に趣味の武術のシャドーをしている」との話が出るも「そんなにやってる？ 寒いから動いていたくて」と無自覚の様子。「ここでやってみて」と促されると、受け、突き、蹴りと流麗な動きを見せます。

門脇には「照れ屋でほめるとめちゃくちゃ恥ずかしがります。1話の完パケがすごくすてきだと言ったら、『痛み入ります』と難しい言葉で返されました」と言われ、中島は「これは恥ずかしい！」とまさに照れまくりでした。

報道陣から「2025年のどこにも言っていない抱負は？」との質問には、板垣が「完璧主義というか、考えすぎてしまうところがあるので、不完全な自分を受容して生きていきたい」と答えます。これに高橋から「ほとんどNGを出さないから、こっちが緊張しちゃう(笑)。間違えたって大丈夫だから」とお願いのようなフォローが。中島が「30になって、冬の連続ドラマをやらせていただいて、20代の頃と取り組み方が変わってきて。健康第一です」と話すと、また高橋が「それを言うのは、ひと回り上の俺(笑)」とツッコんでいました。門脇は「去年は水族館を4館回れたので、今年はもっと上を目指して6～7館巡りたい」と言い、ラッコやセイウチが人気の鳥羽水族館に触れました。

最後の質問は「自分の脳をMRIでスキャンされたら映像に出そうな、頭の中を占めていること」。板垣は「洋書の絵画の本」とアカデミックな答えで驚かせます。「最近、いろいろな時代の本を買い集め始めました。装丁もオシャレで、アートが好きで、英語の勉強にもなるかな」と明かしました。

門脇が挙げたのは「キノコ」。「ちょっとした時間があると、キノコの図鑑をパラパラめくっています」と、これまた意外な答えでした。中島が口にしたのは「ボブ」。「武術の練習に人型のサンドバッグを買って、そいつがボブというんです」と説明し、「屈強でビクともしない。自分と同じくらいデカくて、家にいるとビックリします(笑)」と語っていました。最後は高橋が「もつ焼き」と言い、「居酒屋でそればかり食べていて。体の半分はロケ弁、もう半分はもつ焼きでできていると思います」と、笑いを取って締めました。

なお推し楽では、板垣李光人と中島裕翔がドラマの魅力を語るインタビューを掲載中です！

取材・文：斉藤貴志
撮影：古賀良郎