2024年12月05日 05時00分
NEWS加藤シゲアキの連載小説「ミアキス・シンフォニー」が書籍化!「最高のものができた」

加藤シゲアキ
NEWS・加藤シゲアキの新作小説「ミアキス・シンフォニー」が2025年2月26日に発売決定しました。本作は2018年から2022年まで、全16回にわたりananにて不定期連載していた小説に、大幅な加筆修正を加えたもの。加藤が“愛”というテーマに挑んだ大作です。
ミアキスとは、犬と猫の祖先とされる動物。生物が進化し分岐していくさまと、多様な登場人物が現れることを重ね、「ミアキス・シンフォニー」と名付けられました。ぬいぐるみにしか本音を話せない少女や生真面目な大学教員、人との関わりに自信がない弁護士、謎を抱えた料理人など、一場面をさまざまな視点から描写。交錯していく登場人物たちが、やがて中心人物のもとに集っていき……。“愛する”ということに改めて思いを巡らせる物語です。
このたびananのウェブサイト内に公式ホームページが開設され、加藤のコメントも到着しました。続報は公式Xアカウントでも伝えられる予定です。
加藤シゲアキコメント
「ミアキス・シンフォニー」の連載が始まったのは2018年4月でした。 あれから刊行まで7年弱。作家人生で最も時間がかかった作品です。 その間、世界も社会も、私に関しても個人としても作家としても、ありとあらゆることがありました。 連載を終えてもなお改稿を続け、刊行までの時間をさらに要したのは、なにを書くべきか私が迷い続けたからです。 完成するのか不安でしたが、私はふと思いました。迷い続けたまま終わらせてもいいんじゃないか、と。 小説とは常々、答えではなく問いだと考えています。そしてこの小説のテーマのひとつでもある「愛」もまた、問いなのではないかと、書きながら感じました。 そう気付くとすらすらと書き進めることができ、私はついに「了」という文字を入力しました。 書き上げた今はすがすがしく、愛に満たされた気分です。 最高のものができたと、空に向かって叫びたいほどです。 さまざまな人物が現れるこの群像劇が、読者にどう読まれるのか楽しみで仕方ありません。 この作品は、私をまた新たな境地に連れていってくれました。 どうか多くの方に手に取ってもらえることを願っています。
ミアキス・シンフォニー©末長真・マガジンハウス 写真・末長 真 スタイリスト・藤長祥平 ヘア&メイク・AMANO
