2025年01月29日 13時03分
レポート
2025年01月29日 13時03分
レポート
(左から)松村北斗、松たか子、塚原あゆ子監督
2月7日公開の映画「ファーストキス 1ST KISS」公開直前イベントが、1月28日に東京・TOHOシネマズ 日比谷にて開催されました。本作は、事故で夫を亡くし、夫と出会う直前の日にタイムトラベルをする主人公・硯カンナと、夫・硯駈による奇跡のラブストーリー。坂元裕二が脚本、塚原あゆ子が監督を務め、主人公の硯カンナを松たか子が、夫・駈を松村北斗が演じています。
イベントには松と松村、塚原監督が登壇。このイベントが全国の映画館で生中継されていることから、MCの荘口彰久が松村へ「(出身地である)静岡の映画館でも生中継されていますよ」と声をかけると、松村は「静岡も元気ですか〜?」と独特な言葉選びで声をかけます。そこから、全国各地での思い出を3人に聞くことに。松は「舞台でよく行くのは大阪とか福岡とか。行っている間はブラブラ散歩したり、お城に登ったり」と舞台期間中に散策していることを明かします。松村は、北海道で森崎博之の番組に出演した際の思い出を回想。「北海道の大地からアスパラが生えていて。『これが一番新鮮な状態なんで』って言われて、北海道の大地から直食いさせてもらいました」と語り、「おいしかった。他ではできない経験をさせてもらったのでまた好きになりましたね」と、思い出しながらうっとりしていました。塚原監督は今作の撮影で訪れた山梨と静岡を挙げ「すてきな世界ですよね。思い出深い場所になりました」と話します。さらにネタバレに配慮しながら「何度も何度も行く場所なので、富士山だったり、何か象徴的なものがあると、戻ってきた感じがわかりやすいかなと思って」と本作でのロケ地の決め手も明かしました。
ロケ先でのエピソードを聞かれると、「静岡に皆さんが来てくださったのであれば」と松村が“ドーンっと”差し入れをしたことを松が明かしました。松村は「“ドーンっと”っていうとすごいものを差し入れしたみたいじゃないですか」と謙遜するも、「ちょっとでも静岡をよく思ってもらいたいので」と胸の内と共に、静岡で人気のフルーツサンドを差し入れしたことを話しました。
作中では、キーアイテムとして付箋が登場します。これにちなんで、先日行われた完成披露試写会にて本作をひと足先に鑑賞した観客が、付箋に感想や応援コメントを記入。この日のイベントでは、その付箋を貼り出したボードがステージに用意されました。MCから「その一部がここに」と説明されると、松村は「これで一部ですか? いっぱいある!」を驚きます。付箋をじっくり読んでいた松が「坂元裕二、ずるい」という付箋をを読み上げると、松村が「わかる!」と大きく同意。さらに松が「北斗くんの演技最高でした」と書き込まれた付箋を見つけると、松村は「それは僕だけが読めばいいので」と照れ笑い。「これ、うれしいなぁ」と、何やら気になる付箋を見つけた様子の松村は「タイムスリップ系の物語、実は苦手だったのですが、ファーストキスは感動しました。絶対にまた映画を見に行きます。友人にも勧めます」という付箋をピックアップし、「なんか一つ、説得できたんですね」とうれしそうに噛み締めていました。
本作ではタイムスリップした15年前と現在という2つの時代のカンナと駈を演じている松と松村。それによって苦労したことを尋ねられると、松は「監督やスタッフの方にイメージを作ってもらって、現在と過去それぞれにハマっただけなので、私自身は……やりたい放題っていうか(笑)。思ったままやっただけで」とコメント。すると、隣で聞いていた松村は「躍動的にシーンを演じられていた」と、松の演技の魅力を語ります。その言葉を受け、松は「現実の“あるある”も出てきますが、ありえないことも出てくるので、それを混ぜて皆さんにポイっと投げるにはある種パワーがないと、と思って」とカンナを演じていた期間を振り返ります。そんな2人は、現場でも和やかだったよう。松村が「しゃべってると楽しくなっちゃうんですよね。だからちょいちょい失礼な物言いをしてしまう」と言えば、松は「こんなにおしゃべりする方だとは思わなくて。私はおしゃべりが得意じゃないから……ありがとうございました」と感謝を述べます。現場で2人を見ていた塚原監督は、撮影期間後に声録りをした際のエピソードを交えながら「2人の空気感から、自然に出来上がっていった世界観があるんだなと感じました」と当時を振り返りました。
タイムスリップという作品の物語および、この日が“い(1)つ(2)わ(8)”の日であることにちなんで、最後には“戻りたい日”についてのトークも。塚原監督は、本作を見終わったときに亡くなった母親を思い出したと言い「『今、なんて言うのかな』とか思いました」と愛おしそうに口にします。塚原監督のすてきなエピソードに続いて話すことになった松村は「ごめんなさい、ふざけた人間で」と前置きして、新人賞と話題賞を受賞した日本アカデミー賞でのスピーチだと答えます。その時点でクスクスと笑い声が上がる中、「場違いだと思って、なぜか最後に『すみませんでした』って言って帰ってしまって。あの『すみませんでした』がなければもうちょっと収まりがよかったのに。もっと感謝を伝えるべきだった」と後悔の念を語っていました。「小学校の5年生くらいかな」と切り出したのは松。「体育の授業でハードル50メートル走をやったんですが、その飛び方を先生に褒められて、『お手本をやれ』って言われたんです。あのときの、お手本になった私が1番輝いていたと思う」「普通に50メートル走るよりもハードル走の50mのタイムのほうが速かった。なんでだろう、飛べる喜びかな」と予想外の回答で観客と登壇者を驚かせます。さらに、松村が「当時の松さんにとってはその50メートルが世界のすべてってことですもんね」と相槌を打つと、松が「世界征服」とぼそり。その言葉を拾った松村が思わず「世界征服!? 響きだけでしゃべってます?(笑)」とツッコみ、松がケラケラと笑うという、二人の和やかな掛け合いも見られました。
最後に、松村が「この物語は夫婦の物語ですけど、皆さんにとっては、それは親友であったり、家族であったり、仕事の仲間だったり……いろんなものに変換できると思います。見終わった後、“自分にとっては何かな”なんて思い出してもらったりしながら、楽しんでいただけたらと思います」、松は「切ないお話に感じるかもしれませんが、私はどこか幸せな話だと思うんですよね。それを皆さんにも感じていただければ幸いです」と、これから「ファーストキス 1ST KISS」を鑑賞する観客へメッセージを贈り、ステージをあとにしました。
取材・文:小林千絵
撮影:宮城大典
2025年2月7日(金)公開
出演
松たか子 / 松村北斗 / 吉岡里帆 / 森七菜 / YOU / 竹原ピストル / 松田大輔 / 和田雅成 / 鈴木慶一 / 神野三鈴 / リリー・フランキー
スタッフ
脚本:坂元裕二
監督:塚原あゆ子
企画・プロデュース:山田兼司
配給:東宝
🄫2025「1ST KISS」製作委員会
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