2025年02月18日 13時25分
レポート
2025年02月18日 13時25分
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「ファーストキス 1ST KISS」舞台挨拶で息ぴったりの様子を見せた松たか子&松村北斗
2月17日に、公開中の映画「ファーストキス 1ST KISS」の大ヒット御礼舞台挨拶が東京・TOHOシネマズ 日比谷にて行われ、松たか子、松村北斗が登壇しました。
本作は事故で夫を亡くし、夫と出会う直前の日にタイムトラベルをする硯カンナ(松)と、夫・硯駈(松村)による奇跡のラブストーリー。坂元裕二が脚本、塚原あゆ子が監督を務めています。松は「今日は足をお運びいただきましてありがとうございます。おかげさまでたくさんの方にお話を楽しんでいただけているようで、今日このような時間を作ることができました。少しの時間ですが、楽しく皆さんと過ごせたらなと思います」と、松村は「公開から少し時間が経って、だんだん自分の中でもこの映画に対しての整理がついてきました。舞台挨拶は3回目ですけど、一番新鮮にいろいろしゃべれそうだなと思うので、楽しい時間を過ごしましょう」とあいさつしました。
二人の身近な人たちも映画を見ているそうで、松村は「『面白そうだから時間見つけて見に行きます』って言っていた方が、『公開して数日で評判を聞いて、いても立ってもいられなくてレイトショーに行きました』と言ってくださったり、音楽をやっている方たちとか、ラジオのチームからすごく熱烈な感想をもらったりしました。すてきでいい映画なんだなということを実感できています」と反響を通じての思いを語ります。
また、著名人からの感想も届き、新海誠監督からは「なんてチャーミングな映画。なんて見事な構造。エンドロール後思わず拍手してしまいました」とのメッセージが。松村は「新海さんは、ご縁があって仲良くさせていただいてるんですけど、お会いしてから僕が出る映画を必ず見てくれてて。構造……そっか、新海さんは自分で作られる方なので、そういうところが面白いんだって今また一つ発見できました」と刺激を受けた様子でした。
上映後の舞台挨拶ということで、本編を見て涙を流している観客を見つけた二人。松村は「ふざけた感じのトークで(余韻から)冷ましちゃいけませんよ」と松に告げ、松が「がっかりしていませんか? 大丈夫ですか?」と不安そうにする一幕もありました。
映画の宣伝活動が今回で一段落するそうで、松は松村に「私のダメなところを引き出していただいてありがとうございました。頼りになりましたし、本当に楽しかったです。面白い人だなと思いました」と言うと、「面白い」という言葉に反応した松村は「『楽しい』までで止めておいてもらえませんか?」とツッコミ! 松はよりよい表現を目指した上で「面白い」にたどり着いた、と弁解していました。
一方、松村は松について「チャーミングなところがあってツッコミをさせていただく。すると、僕がしっかり者に見えちゃうんですけど、プロモーション期間もずっと頼りにさせていただいていました。なのに、公開初日が終わったら急に適当なことしか言わなくなったんですよ」と指摘し、松は大笑い。「ホッとしてしまって。作品がお客さんに渡ったんだなと思って、気が抜けてしまいました」と説明しました。さらに、松村が「松さんが『撮影が終わったら私のことは忘れてください。通り過ぎる風だと思ってください』とずっと言っていましたけど、むしろ風が吹くたびに思い出すような方になったなと思います」とまとめると、松は驚きの表情に。「さすがですね、すごいな。きれいにまとめて」と感心しきりでした。
続けて、二人は互いの発言を覚えているかを確認するクイズに挑戦。「松村さんの最近披露したギャグは一体何だったんでしょうか」という問題では、「してません!」と主張する松村と「私そこにいました?」と混乱する松に会場から笑いが起きます。バラエティー番組で披露していたというヒントを受けて、松が「キリン院長!」と正解を叩き出しました。松村は「あー。『しゃべくり007』に出たときにやってました。単独のギャグではなかったので……」と振り返り、「後日ホリケン(堀内健)さんにお会いしたときに、『君は本当にああいうのがうまいね!』とすごく褒められました。巻き込まれ方が素晴らしいと褒めていただきました」と明かしました。
その後「松村さんが松さんに呼んでほしいあだ名は?」という問題になると、松の表情が曇ってしまいます。「それをここで言うってことですよね……うーんちょっと微妙だな……」と渋る松に、松村は「そんなに嫌かね」とツッコミ。渋りつつも正解の「ほっくん」と発した後、松は「恥ずかしい」ともじもじしてしまいました。それを見た松村は「『恥ずかしい』と言っていますけど、普通に嫌そうですね」とコメントしていました。
また、「松さんが2010年に行ったツアーのタイトルは?」という問題では、「うわー」と声を出しながら、思い出そうと歩き出し背後の巨大パネルの裏に隠れたり、ステージにしゃがみこんだりと落ち着かない様子ながらも必死で考える松村。「なんちゃら&なんちゃらだったと思うんだよな……」とつぶやくと、松が「日本語で言うと『音楽の授業です』」とヒントを出します。松村は「Time Of Music」と答えましたが、正解は「Time For Music」。惜しいところまで来ていたので悔しがりつつも、「これで二度と忘れないです」と断言していました。そして、「松さんが松村さんに呼んでほしいあだ名は?」という問題では、「ゴリッとした感じだったような……松!」と回答し、こちらはすんなりと正解していました。
クイズを終えた2人は「新たに挑戦したいこと=ファースト◯◯」をテーマにトーク。松は「ファースト終点。電車とかバスの終点まで乗ってみたい」と話し、松村も「わかりますよ。果てまで行ききりたいというか」と同調します。松村は「ファーストうどんですね。松さんと以前おそばを食べに行ったんですよ。松さんは芸能界で一番おそばを食べるのが美しいし、音がまったくしない。だったら、うどんはどうなんだ? と思っちゃって。ぜひ松さんとうどんを食べに行きたいです。うどんも無音でいけるかっていう」と興味津々。松は「初めて言われました。平和だね、その実験」と笑っていました。
最後に、映画を見た人たちやこれから見る人たちに向けて、松村は「きっと、この映画ってすごく残酷で優しくて美しいだろうなと思います。世代によって、どういう人間関係を築いているかによって、いろんな感想が出ると思います。ぜひたくさんの方に見ていただいて、たくさんの感想が聞きたいです。今日見てくれた方の顔を見ると、この映画をこれからも大切に取っておいてくれそうだなと幸せを感じることができたので、一緒にこの映画を大切な思い出として取っておいていただけたらと思います」とメッセージを送りました。松は「大切な人と見ていただいてもいいですし、一人で見てもいいですし、映画館という空間で誰かと共有して一緒に同じものを見るという時間も楽しんでください。本当にこんなにすてきなラブストーリーというか、愉快な人を演じることができて、坂本さんや監督、スタッフ、そして松村くんに感謝しています」と思いを伝え、大きな拍手に包まれながら舞台挨拶を締めくくりました。
取材・文:水沢あすみ
撮影:古賀良郎
2025年2月7日(金)公開
出演
松たか子 / 松村北斗 / 吉岡里帆 / 森七菜 / YOU / 竹原ピストル / 松田大輔 / 和田雅成 / 鈴木慶一 / 神野三鈴 / リリー・フランキー
スタッフ
脚本:坂元裕二
監督:塚原あゆ子
企画・プロデュース:山田兼司
配給:東宝
🄫2025「1ST KISS」製作委員会
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