2025年02月28日 16時00分
インタビュー
2025年02月28日 16時00分
インタビュー
「聖剣伝説3 TRIALS of MANA THE STAGE」で主人公・デュランを演じる小笠原海さん
超特急の小笠原海さんが初主演を務める舞台「聖剣伝説3 TRIALS of MANA THE STAGE」が、3月7日より東京と大阪で上演されます。世界累計出荷およびダウンロード販売本数100万本を突破した人気ゲームシリーズを原作とし、世界を悪から救うために戦う者たちの試練を描く壮大な本作。傭兵・デュランを演じる小笠原さんに、見どころや意気込みをたっぷりと伺いました。
――「聖剣伝説3 TRIALS of MANA THE STAGE」は、小笠原さんにとって初の主演舞台作品となります。
お話をいただいたときは、純粋にすごくうれしかったですし、光栄でした。同時にこの超有名タイトルを、しっかりとやり遂げられるのかな? という思いも少しありました。僕はリアルタイムでプレイしたことはなかったですが、それでも知っているくらいの超人気作で。とはいっても、やっぱり楽しみな気持ちが大きいですね。こういったストレートプレイの舞台に出演すること自体が初めてなので、すごく新鮮な気持ちですし、自分の新たな一面をお見せできるんじゃないかと思っています。
――原作に触れたときの印象を聞かせてください。
ゲームをプレイさせていただいたのですが、「そりゃ人気になるよなぁ!」と思いました。主人公が6人いて、そこから3人を選んで……ってなると、組み合わせが無数にあるんですよ。たとえば主人公はこのキャラと決めても、残りの2人を入れ替えればまた違う展開が待っているので、何周も遊びたくなるわけです。そこが、この作品が30年間愛されている理由だと思います。
――小笠原さんの演じるデュランは荒々しいキャラクターで、ご自身のパーソナリティーとは違うように思えますが、どう捉えていますか?
たしかに僕は荒々しいタイプではないので(笑)、そこは違いですね。でもデュランは真っすぐな人物で、そこにはシンパシーを感じます。たとえば国やお父様といった、大切で守りたいもの、尊敬するものに対して、強い思いを持っているところ。僕も自分の中で大切に思う存在……家族や友人、(超特急の)メンバーもそうですけど、そういう相手に対する思いの強さは、同じというか。そこはリンクする部分があるし、感情移入もしやすいなと思っています。
――デュラン役の衣装を着てヘアメイクを初めてされたときはどう感じましたか?
普段グループ活動をしていると、肌を見せることがほとんどないので、そこはすごく新鮮でした。衣装やウィッグも、ゲームから飛び出してきたかのように作ってくださいましたし、エイジングされた質感というか、戦ってきた者らしい“味”を出してくださっているので、製作チームの方々に感謝です。実はまだ着た回数が少ないので、これから稽古や本番を通してどんどんなじんでいくのが楽しみです。
――東阪で足掛け2カ月間に及ぶ公演かつ、1日2公演の日も多くあり、体力・気力共にハードな日々が続くと思いますが、どんな準備をされていますか?
体力面については、普段からずっと踊っているので(笑)、そこまで心配していなかったりします。でも集中力という部分は、この作品を通してしっかりと身に付けていかなきゃなと思っていますね。何回も見に来てくださるお客様も多くいらっしゃると思うのですが、僕個人としては、最初から最後まで、同じクオリティーのものをお見せしたいです。どんどんよくなっていく、じゃなくて、プロとして最初からMAXでやりたい。もちろん慣れることで変わっていく部分はあると思うのですが、「初日より千秋楽のほうがよかったよね」とは、なりたくないです。ずっといいものをきちんとお届けしたいから、そこは自分の中で課題にしていきたいなと思います。
――あらためて主演・座長という役割に対して、どんな思いを持っていますか?
座長ってどうすればいいんだろう? と思って、マネージャーさんに相談したんです。そしたら「そのままでいいよ」と言ってもらえたので、少し安心しました。あまり気負いすぎず、自分らしくいるのがベストかなと思っています。キャストの中には大先輩方もいらっしゃいますので、胸を借りるところは借りて、自分らしくできる部分は自分らしく。そういうバランス感が一番僕らしくていいなと思っています。
――超特急の中で、舞台で主演を務めるのは小笠原さんが一番乗りですね。
あー、そっか! 朗読劇とかはあったけど、舞台は確かにそうですね。
――メンバーの皆さんは何かおっしゃっていましたか?
メンバーみんな、「見に行きたい」って言ってくれました。うれしいですね。こうやってメンバーがそれぞれの仕事を頑張れている状況が、すごくいいなと思っています。この作品の稽古期間や本番期間は、僕がグループ活動にいないので、その分メンバーがサポートしてくれますし、逆にメンバーが不在のときは僕が支えていく。そうやってそれぞれを尊重し合えている関係が、すごくすてきだなと思いますね。
――今回は普段の活動とは異なる演技のお仕事で、かつソロでのお仕事ですが、超特急としての活動がヒントになったり、共通しているのはどんな点でしょうか?
こういう舞台を作るチームも、僕が普段やっているグループも、本質的には一緒だと僕は捉えています。グループは、元々事務所に所属していたメンバーが、いうなれば事務所に“集められた”ような形で結成しましたけど、同じ目標を目指して活動を共にしています。この舞台のチームも、「千秋楽まで走り抜ける」という同じ目的を持った人たちが集まっていて。そういう意味で、同じだなと思っています。決して友達ではなくて、家族でもないし、仲間って言葉もちょっと違う。また違った感覚のもの。もちろん一緒にいる長さや親密さは全然違いますけど、意味合いとしては近いのかなと思います。
――グループの中では最年長としての役割、この作品では主演・座長としての役割があると思いますが、そこには共通点はありそうですか?
いや、最年長は特に何もしていないです……(笑)。というか、最年長だとそんなに思っていなくて、座長ともまだそんなに思っていないんです。このチームでは、僕がキャストの皆さんに背中を見せるというよりは、正面向いて迎え撃つほうがいいかなと。みんなと真正面から向き合って、一つになれたらいいなと思います。
©︎SQUARE ENIX
世界が闇に閉ざされていたころ、マナの女神は「マナの剣」で神獣を打ち倒し、「マナストーン」に封印。世界に平穏が訪れた。しかし、時が流れ、魔法の源であるマナが減少し、再び混乱の渦に巻き込まれようとしていた。
この運命に翻弄されるのは、草原の国フォルセナの傭兵・デュラン(小笠原海)を始めとする6人の若者たち。彼らはそれぞれの思いを胸に、運命に抗うために「マナの剣」を求めて奮闘する。果たして暗躍する悪の存在から世界を救うことができるのか!?
会場 東京都 サンシャイン劇場
2025年3月7日(金)~16日(日)
※3月11日(火)は休演
会場 大阪府 COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール
2025年4月4日(金)~6日(日)
スタッフ
原作:聖剣伝説3 TRIALS of MANA(スクウェア・エニックス)
音楽:菊田裕樹
脚本・演出:松多壱岱(ILCA)
美術:松生紘子
殺陣:安田桃太郎(BRATS)
衣装・特殊造形・小道具:勝又睦実(atelier mucci)、やっほーいとう(BOILING)、山田菜生(Nebe)
メイク:佐藤健司
ウィッグ:清水智也(UNDERGROUND)
音響:田中慎也
映像:曾根久光、御調晃司
レーザー:御調晃司
照明:新里翼(マーキュリー)
演出助手:荻原秋裕
舞台監督:田中聡
プロデューサー:河野英明(エイベックス・ライヴ・クリエイティヴ)
企画協力:スクウェア・エニックス
主催・企画・製作:エイベックス・ライヴ・クリエイティヴ
出演
デュラン:小笠原海(超特急)
ケヴィン:青柳塁斗
アンジェラ:飯窪春菜
リース:礒部花凜
ホークアイ:阿久根温世(ICEx)
シャルロット:宮崎あみさ
理の女王:最上もが
紅蓮の魔導師:高尾颯斗(ONE N' ONLY)
獣人王:桜庭大翔
美獣イザベラ:野本ほたる
ヒース:山本龍人(ICEx)
英雄王/リチャード:石坂勇
黒耀の騎士/ロキ:高木トモユキ
死を喰らう男:原西孝幸(FUJIWARA)
竜帝:合田雅吏
ほか
©︎SQUARE ENIX
1994年9月27日生まれ、神奈川出身。メインダンサー&バックボーカルグループ超特急のメンバー。グループの冠番組「VS.超特急」(日本テレビ)が2025年4月にスタートするほか、番組連動ライブが4月19日、20日にKアリーナ横浜にて開催。
個人の活動としては、映画「告白」(‘10年)、映画「サイドライン」(’15年)、映画「東京喰種」(‘17年)、映画「東京喰種 トーキョーグール 【S】」(‘19年)、ドラマ「御社の乱れ正します!」(’24年)、朗読劇「ROOMS」(’24年)など、アーティスト活動以外に俳優業など幅広く活躍。
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