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【推しの子】の残酷なリアルさ。櫻井海音と齊藤なぎさが自らの経験から語る

2024年11月18日 18時00分

インタビュー

櫻井海音さんと齊藤なぎささん

櫻井海音さんと齊藤なぎささん

ドラマ&映画【推しの子】に出演する櫻井海音さんと齊藤なぎささん。櫻井さんは伝説のアイドル・アイを母に持ち、その死の真相に迫るアクアを、齊藤さんはアクアの双子の妹で母のようなアイドルになることを夢見るルビーを演じます。

超話題作ということもあり、注目が集まる本作に、お二人はどのように取り組まれたのでしょうか。また、お二人の推すこと・推されることへの考えと、“今の推し”についても迫りました。

【推しの子】は、芸能活動をしている側から見ても「残酷なくらいリアル」

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――話題作である【推しの子】。実写作品に出演することが決まったときのお気持ちはいかがでしたか。

櫻井 オファーを頂く前から原作は読んでいて、大好きな作品です。もし実写化されるのであればやりたいな、と思っていたタイミングだったので、驚きとうれしさと、同時に【推しの子】という作品に出演するプレッシャーもありました。ただ、それ以上にこのチャンスを他の人に渡したくない、という気持ちが強かったですね。 

齊藤 私も【推しの子】は原作もアニメも見ていて、本当に好きな作品です。だからこそ、私も「いつかルビーちゃんを演じてみたい」と考えていましたが、夢のまた夢かな、とも思っていて。まさか自分にお話を頂くとは思わなかったので、すごくびっくりしました。プレッシャーもあったんですけど、やりたい! という気持ちが一番大きかったですね。 

――お二人から見て、原作「【推しの子】」の魅力はどんなところでしょうか?

櫻井 ここまで芸能界というものに深くまで切り込んでいる作品はないな、と思います。この仕事をしている人たちから見ても残酷なくらいリアルですよね。

さらに、それぞれのキャラクターの心情も繊細に描かれているので、私たちの気持ちや葛藤を代弁してくれているように感じてすごいな、と思います。そこに、アイドルという存在が持つ魅力、キャラクターの魅力、さらにミステリーやサスペンスの要素まで入っている。いろんな人から愛される作品ですよね。

齊藤 芸能界のいいところだけではなくて……あまり知られてない裏側も繊細に描かれていて。私自身、子どものころからアイドルをやらせていただいていたということもあるんですけど、すごく共感する部分が多かったですね。芸能界にいる人なら一度はきっと感じたであろうことが描かれているな、と思います。

現場での印象は? 櫻井海音は「いじられキャラ」、齊藤なぎさは「底抜けに明るい!」

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――今回、お二人は双子役を演じられたわけですが、お互いの第一印象はいかがでしたか。

齊藤 クールそうだな、とっつきにくいかなと思ったんですけど、意外とそんなことなくて面白いし……変です!

櫻井 はははっ。

齊藤 人が喜ばないところで喜ぶし……うん、変です(笑)。めっちゃいじられキャラだよね。B小町のメンバーの原菜乃華ちゃん、あのちゃんや私にいじられても対応できるし、でも大人の方ともちゃんとお話しできているから、いろんな世代の人と話せる人なんだなと思いました。

櫻井 いじらせてあげてたのよ。

――(笑)。櫻井さんは齊藤さんの第一印象はいかがでしたか。 

櫻井 初めて会ったのは本読みのときだったんですけど、そのときは2人だけで、ほぼ私語も笑顔もなく。

齊藤 うん、話さなかった。

櫻井 若干の緊張感があったので、あまり第一印象を覚えてないんですよ。でも撮影が進んでいくにつれて、本当にルビーそのものというか。天性の明るさで、そこにいるだけで現場を照らしてくれる存在だったので、ありがたかったですし、いろいろいじってくれるので楽しかったですね。

――打ち解けるきっかけはあったんですか?

齊藤 打ち解けたのはわりと最初のほうだったよね。

櫻井 そうだね。

齊藤 最初、よく話しかけてくれて。私が緊張していたのもあったと思うんですけど。でもよく覚えているのが、変なあだ名を付けてきたんですよ。“なぎメロディー”みたいな。

櫻井 “なぎめろ”ね。

齊藤 そうそう、“なぎめろ”って呼んできて。もし誰かに「今までに付けられた変なあだ名って何?」って聞かれたら「“なぎめろ”って言われたことがある」って話すぐらい印象に残っています。そのあたりから仲良くなったかな。 

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――ちなみに、“なぎめろ”は一体どこから……?

櫻井 高校時代の先輩のあだ名です。“なぎめろ”って人がいたんですよ。

齊藤 意味わかんないですよね!?

櫻井 ははっ。でも、ここまで底抜けに明るい人は、僕はこの業界であまり見たことないんですよね。裏表がないというか。

齊藤 確かに。私、裏表ないの(笑)。 

櫻井 自分で言っちゃダメだって(笑)。だから、最初は何か違和感があったんですけど、だんだんそういう子なんだな、って。

――緊張感があった、というお話もありましたが、撮影に入る前はどういった準備をされていたんですか? 

櫻井 原作を徹底的に読み込んで、台本を見ずとも原作のイメージを表現できるくらいには自分の中に役を落とし込みました。あと、クランクインして1~2日ぐらい撮ったあと、3日ぐらい休みだったんです。それで、これは役作りではないんですけどクランクインしたときから結構不吉なことが多くて。現場のスタッフさんから、機材トラブルで撮影がうまく進まなかったりが立て続けに起こったというのを聞いて怖くなって、日帰りで京都へおはらいに行ってきました。

齊藤 どこの神社?

櫻井 車折(くるまざき)神社。名前書いてもらって、祈祷受けて、帰ってきました。

齊藤 言ってよ! 

櫻井 いや、行かないでしょ。

齊藤 行くよ!(笑)

過去の経験が「全部生かされた」役作り。キャラとの共通点も多数

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――齊藤さんは準備という面ではいかがですか。

齊藤 私も原作を読み込んだりアイドルの映像をよく見たりしました。あとは自分がアイドルだったときの動画も見ましたね。当時を思い出そうと思って。

――実際にアイドルの経験があって、アイドルを演じるってなかなかない経験ですよね。 

齊藤 そうですよね。でもいつか作品でアイドル役を演じるのは、私の中の目標の一つでもあったんです。自分がアイドルだった経験を生かせるなと思っていたので。でも辞めてから1年でできるなんて思いもしませんでした。

――アイドルとしての経験もですが、ここまでの経験が役に生きた部分はありますか?

齊藤 「恋愛リアリティーショー」にも出させていただいていたので、原作を見ていて「本当にこういうことあるよな」とは感じました。

アイドルとしての経験は、ダンス、歌、表情、ステージに立つこと……全部が生かされています。あと、ミュージックビデオのリップシーン(歌手の顔をアップで映し、歌詞に合わせて唇を動かしている様子を撮影したシーン)を撮影する場面があって。これ、実はすごく難しいんですよ。私もアイドルの初期のころにすごく苦戦したんです。

でも私が撮影しているとき、そのリップシーンが楽しいって感じられて。そう感じるにはきっと何回も練習する必要があるので、それもありがたいなと思いました。

櫻井 アクアは原作を読んでいる段階から、通ずる部分がたくさんあって。キャリアもそうですしね。小さいころは子役をやっていたけど、本格的に芸能活動を再開するのは、「恋リア」が始まって、それから芝居へ移行するタイミングだったとか。特に「恋リア」は自分の昔を鮮明に思い出しましたし、それぐらいリアルに「わかる!」が、詰め込まれていて経験を生かせるな、と思いました。

あとは、アクアが活動する意味ですかね。彼はただ単に人前に立ちたいからではなく、何か執着しているものがあってそれを成し遂げる“手段”として俳優を選んでいる。そこは僕も近い部分はあるかもしれません。 

©赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・東映 ©赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・2024 映画【推しの子】製作委員会

Amazon Original ドラマ『【推しの子】

20241128日(木)2100分よりPrime Videoにて世界独占配信開始

1128日(木)2100 第1話~第6

125日(木)2100 第7話~第8

作品の視聴には会員登録が必要です。(Amazonプライムについて詳しくはamazon.co.jp/primeへ)

ドラマ&映画【推しの子】公式サイト

©赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・東映 ©赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・2024 映画【推しの子】製作委員会

映画「【推しの子】-The Final Act-」

20241220日(金)公開

 

出演

櫻井海音齋藤飛鳥齊藤なぎさ原菜乃華茅島みずきあの 他

 

企画・プロデュース:井元隆佑 

脚本:北川亜矢子 

音楽:fox capture plan 

監督:スミス、松本花奈

配給:東映

©赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・東映 ©赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・2024 映画【推しの子】製作委員会

映画「【推しの子】-The Final Act-」

櫻井海音(Kaito Sakurai)

2001年4月13日生まれ。東京都出身。バンド「インナージャーニー」のドラムとして2023年まで音楽活動を行うなど幅広く活動し、NHK 連続テレビ小説「エール」(2020年)やTBS系列「逃げるは恥だが役に立つ」(2021年)への出演をきっかけに俳優としての活動を本格的にスタート。WOWOWのドラマ「アオハライド Season1」(2023年)、「アオハライド Season2」(2024年)では主演を務める。「嘘喰い」(2022年)では初となる映画出演、「鎌塚氏、羽を伸ばす」(2022年)では舞台にも初挑戦。また、TBS「王様のブランチ」、へのレギュラー出演を務めるなど、ジャンル問わず幅広く活動している。

櫻井海音 | Kaito Official Site
櫻井海音(Kaito Sakurai)

齊藤なぎさ(Nagisa Saito)

2003年7月6日生まれ。神奈川県出身。2017年、指原莉乃プロデュースのアイドルグループ「=LOVE」のメンバーとしてデビュー。2023年1月に卒業。 ドラマイズム「明日、私は誰かのカノジョ」(2022年)に高橋優愛(ゆあてゃ)役での出演が話題になり、女優としても注目を集めた。卒業後は映画「交換ウソ日記」(2023年)、日本テレビZドラマ「最高の生徒~余命1年のラストダンス~」(2023年)や映画「恋を知らない僕たちは」(2024年) へ出演するなど、女優として活躍の場を広げている。

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