2024年11月16日 19時12分
レポート
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「PUI PUI モルカー ザ・ムービー MOLMAX」完成披露試写会でポテトを持つ相葉雅紀とドッジを持つ大塚明夫
11月29日公開の映画「PUI PUI モルカー ザ・ムービー MOLMAX」の完成披露試写会が本日11月16日にTOHOシネマズ 日比谷にて開催されました。
モルモットが車になった世界を、羊毛フェルトでできたキャラクターによるストップモーションアニメで描く「PUI PUI モルカー」。2021年にテレビ東京系「きんだーてれび」内にて第1期アニメ放送が開始されると、その斬新で愛らしい世界観が、日本のみならず世界中でブームを巻き起こしました。そしてこのたびCGアニメとなり、スクリーンに登場します。
完成披露試写会には、本作で声優を務めた相葉雅紀、大塚明夫、監督のまんきゅうが登壇しました。最初に「モルカーの世界に自分が関われてものすごく光栄です」とあいさつをした相葉は、本作でAIモルカーを開発した注目のベンチャー企業「メニメニアイズカンパニー」のCEO役。「僕の小学校のときの夢が社長になることだったので……CEO役ということで夢がかないました。ありがとうございます!」とうれしそうに明かし、多くの親子が座る客席を見渡して「子どもたちも夢を大切に!」とメッセージを贈ります。行方不明のモルカー・ドッジを探すドッジのドライバー役を務める大塚も「私の小さいときの夢は、ドッジ……ではないですが、自動車であっちこっち行ってみたいということでした。うちは車を持っていなかったので」と夢がかなった形であることを明かして観客と相葉、まんきゅう監督を驚かせます。そして流れでまんきゅう監督も「小学生の夢は弁護士。誰かを助けられるような、誰かの役に立てる仕事をしたかった」と告白。それを聞いた相葉は「めちゃくちゃ立派だ」と感心していました。
この日は初めて「PUI PUI モルカー ザ・ムービー MOLMAX」が観客にお披露目されました。相葉が「今回の映画は壮大な大冒険。宇宙だったりいろんなところに行ったり、追いかけられたり。子どもたちはもちろんドキドキワクワクするでしょうし、大人が見たら、裏に隠されたテーマにハッとさせられる部分もあるんじゃないかなと思います」とその見どころを語ります。また、まんきゅう監督が「もともとのストップモーションアニメをCGで完全再現しようというテーマのもと、チーム一丸となって作ってきました。モルカーらしいハチャメチャな感じとか、かわいい感じ、ドタバタした感じが皆さんに届くといいなと、ものすごく願っています」とこだわりを説明すると、相葉が「かなりハチャメチャですよね! 細かいところでクスッと笑えたり。あの……いや、ちょっとやめておこう」とネタバレしそうな勢いで魅力を語りだす場面もありました。
シリーズ初のヒューマンキャラクターとして本作に参加した相葉と大塚。オファーを受けたときの心境を聞かれると、相葉は「『僕でいいんですか!?』って。こういうお仕事をたくさんやってきたわけでもないので、新しい挑戦をさせていただける喜びと共に、大きな覚悟が必要だなと思いました。でもモルカーの世界も好きでしたし、やっていただけますかと言っていただけたこともすごくうれしかったので、全力でやらせていただきました」と振り返り、自身の役どころについて「ちょっとクレイジーなところもありますよね」と愛おしそうに説明しました。モルカーシリーズを見ていたという大塚は、オファーを受けた際に“僕は何すればいいんだろう”と不安になったといいます。すると、司会の荘口彰久から「『PUI PUI』って言うのかな? とか?」と振られ、得意の低音で「PUI PUI」と言ってみせて観客を喜ばせました。
そんな2人の声優ぶりを、まんきゅう監督は「2人ともすごくすてきでした。大塚さんの芝居を聞いて『絶対大丈夫だ』と安心しました。相葉さんはもともとお声もとても色っぽくてすてきだなと思っていたんですけど、今回初めてお芝居を聞かせていただいて、思った以上に実直でまっすぐで、生命力にあふれたお芝居でした。当初CEOはもうちょっと落ち着いた大人のイメージだったんですけど、テストで相葉さんのお芝居を聞かせていただいたときに、『こっちのほうが正しかったんだ』と思いました」と印象を語り、相葉と大塚は謙遜しつつもうれしそうに頬を緩ませていました。
また本作では初めてAIモルカーも登場します。この設定について「原作もかなり社会風刺がきいていたので、今回の映画でもそれを取り入れたいと思った」とまんきゅう監督が説明すると、相葉が「今の時代にぴったりな設定とお話なんじゃないかなと思いました」とコメント。また大塚はCG化について「クレイアニメのふわふわ感や動きがそのままで。違和感なくすっとなじんだ感じがしました」と太鼓判を押しました。
相葉と大塚は今作が初共演ですが、荘口から「今作が初共演だったんですよね」と尋ねられ、共に「……でしたっけ?」と思い出せない様子のお茶目な2人。第一印象を聞かれると、大塚が「素晴らしい一流のオーラをまとってさっそうと……」と言い始め、相葉が思わず「やめてくださいよ!」と焦ります。すると大塚は笑いながら「肌感覚として、いい人だなって思いました」と改めて第一印象を語りました。本作の収録以降、共演が増えているという2人。相葉は「とりあえず飛び込んでいけば、その世界に引っ張ってくれるという安心感があります。それと、声だけで背景が見えちゃうところもすごい。一緒にいてすごく勉強させていただいています」とリスペクトを表しました。
ここで、モルカーシリーズの原案および本作の総監修を手がける見里朝希から手紙が。「当初は6畳一間のアパートで、少人数で作っていた『PUI PUI モルカー』が、豪華なキャストで映画化されるまでに至って感慨深いものがあります」「CGアニメ、しかも人間が言葉を発するというのは新たな試みではありましたが、まんきゅう監督をはじめ、製作陣のモルカーに対する解像度の高さで、世界観はそのままに、これも1つの表現として素晴らしいと思える作品に仕上げていただきました。ありがとうございます」と代読されました。そして、映画化を記念して見里が作ったというドッジのパペットが、ポテトとシロモのパペットと共に舞台上に! 愛らしい姿に3人は「これで(ストップモーションアニメを)撮影してたってことですか? すごい!」「かわいい!」「飾っておきたい」と目を細めていました。
さらに、本作で声優を務めているモルモット・糸さんからのメッセージも。公開を前にした今の気持ちや、相葉&大塚と共演した感想、お気に入りのシーン、会場のお客様へのメッセージを、モルモットの言葉で伝えてくれます。3人は最初こそ戸惑っていたものの、相葉は「『楽しんでいってね!』ってことですよね」と理解した様子!? まんきゅう監督も「感慨深いものがありますね」とありがたく受け取っていました。
本作のキャッチコピーは「史上最大級のモルミッション」。これにちなんで、「最近挑戦しているミッションは?」との質問が飛びます。まんきゅう監督は「海外からのお仕事も増えてきたので、語学を勉強しようと思って」、大塚は「腰やお腹周りに浮き輪がついてきたので取り除きたいなと思って」とそれぞれのミッションを告白していきます。そして「ミッションというほどのことではないかもしれませんが……」と前置きしてから答えた相葉は「毎日ヨーグルトを食べようと……」と回答。「あと納豆も。腸活していると、アレルギーが和らぐと聞いたので」と続け、「今日も飲むヨーグルトをちゃんと飲んできました」と胸を張りました。
そしてイベントは“モルミッション”のコーナーへ。「くみとれ!糸さんの気持ち!」と「選べ!糸さんボイス!」という糸さんにちなんだ2つのゲームが展開されます。1つ目の「くみとれ!糸さんの気持ち!」は、糸さんの声を聞いて感情を予想するというもの。真剣に糸さんの声を聞いた相葉が「『相葉くん、私もヨーグルト食べてるよお』って言ってました!」と自信満々に回答するも、正解は「おなかすいた」で惜しい結果に。2つ目の「選べ!糸さんボイス!」は、その名の通り、3つのモルモットボイスの中から糸さんの声を当てるというもので、しっかりと聞き入った大塚が迷わず正解を選びました。ちなみに選択肢の残り2つの声も、これまでのモルカーシリーズに登場したキャラクターのモルモットボイス。それが明かされると、会場に集まったファンは「やっぱり」「へぇ!」など愛情たっぷりの反応を示していました。
終始モルカーへの愛情にあふれた本イベント。最後に、まんきゅう監督が「1人1人の作品に対する情熱とモルカーへの愛情がたくさん詰まった作品になったと思います。また、モルカーの可能性も感じられるような作品になったと思いますので、ぜひ体感していただけるとうれしいです」、大塚が「モルカーたちのいろんな思いも交錯するし、目まぐるしく展開が変わっていきますので、皆さん置いていかれないように追いかけていってください」、相葉が「かわいいモルカーの映画バージョンを、ぜひ楽しんでいただけたらと思います。ほんとにハラハラドキドキ、ワクワクするような作品だと思いますので、どうか最後まで楽しんでいってください」とメッセージを送ってイベントを締めくくりました。
取材・文:小林千絵
撮影:古賀良郎
2024年11月29日(金)公開
声の出演
つむぎ・糸(モルモット) / 相葉雅紀 / 大塚明夫
スタッフ
原案・総監修:見里朝希
監督:まんきゅう
脚本:柿原優子
副監督:小林丸
音楽監督:小沼則義
音楽:小鷲翔太
制作:モンスターズエッグ
製作:PUI PUI モルカ―製作委員会
配給:TOHO NEXT
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