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久保史緒里が映画「ネムルバカ」で体現した憧れの青春

2025年03月12日 15時00分

インタビュー

映画撮影時のエピソードや原作への熱い思いを語ってくれた久保史緒里さん

映画撮影時のエピソードや原作への熱い思いを語ってくれた久保史緒里さん

ただずっと一緒にいる、すごく大切で大好きな存在

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——そんな大切なルカ先輩とのシーンで印象に残っている撮影はありますか?

数え切れないくらいあるんですけど、一番は寮のシーンですね。寮で一緒に過ごした日々が全部思い出なので。あとは、居酒屋さんでのシーンかな。お酒の入った入巣が言いたいこと言って、好き放題しゃべってるんです。そこは阪元監督と一緒に考えて、その場で「いいですね!」って言っていただいたセリフを追加したりしていました。半ば任せてくださったくらいのシーンもあって、楽しくて印象的でした。

——居酒屋でのシーン、酔っ払っている入巣と普段と変わらないルカ先輩のやり取りがとても面白かったです。平さんとは「こんな会話にしよう」と決めていたんですか?

そんなに決めずにでしたね。作中では使われていないんですけど、並んでるご飯を見て「ピーマンだけやん!」みたいなことを2人で話しているところから、そのままカメラを回してもらっていました。ご飯を注文するシーンも、「これを言ってください」とは言われていないんです。メニューを見て、何を頼むか事前に決めずにお互い食べたいものを「これいきましょう!」って頼んでいましたね。

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——原作からどんなヒントを得ましたか?

とにかく“入巣とルカ先輩はお互い大好きなんだな”っていうのは大事なエッセンスだったので、絶対削らないようにしようと思っていました。お互いに大好きだけど、別にそれを言葉にするわけじゃないし、お互いの存在を認めるでもない、ただずっと一緒にいるっていう。当たり前のようで当たり前じゃない存在だけど、すごく大切で大好きっていう気持ちは常に持っていようと思っていましたね。

——「愛おしい」みたいな関係性を感じましたね。

そうなんです。映画もそうですけど、原作を読んでいて「この2人ってケンカするのかな?」って思ったんですよ。仲たがいするような空気感が全然ないんですよね。でも、それってお互いに“興味があるけど興味がない”みたいな部分もあって、とても難しいバランスで。そういう2人ってなかなかいないなって思うので、その空気感を大事にしていました。

夢を持つ、持たないに正解はない

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——この作品を通してどんなものを感じてもらいたいですか?

いろんな人がいると思うんです。ルカ先輩は夢を追っているけど、入巣は夢を追っていなくて、そもそもやりたいことがなんなのかわからない。でも、どっちもみんな通ったことがある感情だと思うんです。だから、見る方にもその感情をもう1回たどってもらえたらなと思います。夢を持つことも持たないことも、正解なんてないし、どっちが正しいってこともなくて。「ただ生きてるだけで素晴らしいじゃん!」って自分を肯定して、「全員正解」って思ってもらえたらうれしいですね。

——久保さん自身は、学生時代にどんな悩みを抱えていましたか?

中学で乃木坂に入ったので、学生時代はとにかく人間関係に悩んでいましたね。すごく気にしいなので、「あの子からどう思われてるかな?」って考えちゃって。嫌われてもないのにずっとそのことを気にして疲れちゃうこともありました。

——その悩みはどうやって乗り越えていましたか?

学生時代には乗り越えられなかったですね。でも、へこたれることもなかったかな。今もグループに在籍しているので、正直ちょっと似てる感じもあるんですけど。だから、悩みを脱してはいないけど、自分を認められるようにはなりました。今は「気にしいな自分でいいじゃん! 悩むよそりゃ!」くらいの気持ちでいます。

——最後に、久保さんの最近の“推し”を教えてください!

ラッコにハマってます! 鳥羽水族館のキラちゃんとメイちゃんのライブカメラをずっと見ています。めっちゃかわいいんですよ~♡ いつか鳥羽水族館に会いに行くのが夢です!

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取材・文:久野麻衣(t-press)
撮影:遥南碧
スタイリスト:鬼束香奈子
ヘアメイク:東門稚乃
衣装協力:VENDOMEAOYAMA /ヴァンドーム青山本店、va vendome aoyama /ヴイエーヴァンドーム青山有楽町マルイ店、Jeffrey Campbell

ネムルバカ

2025年3月20日(木)公開

 

大学の女子寮の同じ部屋に住む後輩・入巣柚実(久保史緒里)と先輩・鯨井ルカ(平祐奈)。入巣はこれといって打ち込むものがなく、なんとなく古本屋でバイトする日々を送っている。ルカはインディーズバンド「ピートモス」でギター・ボーカルとして音楽活動に励みながら夢を追っている。そんな二人の日常と青春を描いた、石黒正数によるコミックを実写映画化。「ベイビーわるきゅーれ」シリーズで知られる阪元裕吾が監督を務める。

 

出演

久保史緒里(乃木坂46) / 平祐奈 / 綱啓永 / 樋口幸平 / 兎(ロングコートダディ) / 儀間陽柄(the dadadadys) / 高尾悠希 / 長谷川大 / 志田こはく / 伊能昌幸 / 山下徳久 / 水澤紳吾 / 吉沢悠

 

スタッフ
原作:石黒正数「ネムルバカ」(徳間書店 COMIC リュウ)
監督:阪元裕吾(「ベイビーわるきゅーれ」シリーズ)
制作プロダクション:Libertas
製作幹事・配給:ポニーキャニオン

映画『ネムルバカ』公式サイト

©️石黒正数・徳間書店/映画「ネムルバカ」製作委員会

ネムルバカ

久保史緒里(Shiori Kubo)

2001年7月14日生まれ。宮城県出身。アイドルグループ・乃木坂46のメンバー。「乃木坂46のオールナイトニッポン」のメインパーソナリティを担当。俳優としても活躍し、’22 年公開の映画「左様なら今晩は」で映画初出演にして初主演を務める。その他、NHK 大河ドラマ「どうする家康」(’23 年)、映画「リバー、流れないでよ」(’23 年)、「誰よりもつよく抱きしめて」(’25 年)、舞台「天號星」(’23 年)などに出演。’23年には1st 写真集「交差点」を発売。

乃木坂46公式サイト
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