2024年12月06日 15時00分
インタビュー
2024年12月06日 15時00分
インタビュー
「約30年の中で感じてきたことをさらけ出した」というRIKUさん
THE RAMPAGEが幻冬舎より12カ月連続で書籍を刊行する企画「GL-16〜THE RAMPAGE BOOKS〜」の第6弾として、ボーカリスト・RIKUさんによる「フォト&ワード集『RIKU365』」が12月7日に発売されます。クールな“RIKU”と、素顔のナチュラルな“青山陸”、両面を堪能できるビジュアルと、心に響くエールともいえる言葉の数々が満載の1冊。本書で「自分をさらけ出した」というRIKUさんに、制作のいきさつや言葉を綴ることへの思い、撮影の裏話などお聞きしました。
――今回、「GL-16」シリーズで本を出すことが決まったとき、どんな書籍にしたいと考えられましたか?
以前から、自己啓発本なるものを出したいっていうことを相談していたんです。ちょうどグループとしてこういう機会をいただけたからには、そこに甘えさせてもらおうと。それで、こういったフォト&ワード集を作ることになりました。
――フォト&ワード集という形になったのはなぜですか?
年齢としては、撮影当初が29歳、発売時が30歳になるんです。20代ラストの自己ベストと共に、約30年の中で感じてきたことをさらけ出してもいいかなと思って、写真と言葉で見せる形にしました。押し付けるというよりかは、“こんな考え方もあるよ”みたいな感じですね。性格的に、これまで黙っていたことが多かったので、ちょうどいい機会をいただけてありがたいなと思います。
――本当にたくさんの言葉であふれていますが、ここに載っているワードの数々は普段から書き溜めているものなんですか?
いや、書いてはいないです。もう常に考えていることなので、すらすら出てくるっていう感じですね。
――のっけから、つらかった過去の思いをさらけ出されていて、インパクトがありました。
あれも嘘のない本当の気持ちですね。よく笑う人って、すごく悲しい経験をしてる人が多いのかなって思うんです。強い人ほど、その分つらいことを乗り越えてきているんだろうなって。人生、順風満帆ではない人のほうがほとんどだと思うし、「人間ってそういうもんじゃない?」と僕は思っているので、今つらい渦中にいる人には元気を与えたいし、過去にそういう思いをしてきた人には「こういうとき、あったなぁ」と共感してもらえたらうれしいです。
――これだけ言葉があふれてくるということは、普段からたくさん思考されていらっしゃるんですね。
そうかもしれない。いい感情に対してもよくない感情に対しても、感じたときに「なんでこう思ったのかな」っていうことはよく考えます。「なんでうれしいって思ったんだろう」「なんでムカつくって感じたんだろう」って。
――だから説得力があるのですね。力強いメッセージには、励まされる人も多いかと思います。
だといいんですけどね。正直、あえて強い言葉を使っている部分もあるんですよ。それが誰かにとっては否定的に捉えられるものになってしまうかもしれないとも思ったんですけど……。でも、大前提として素直な自分をさらけ出すというのがテーマだったので、あえて、ところどころ強い表現をして。
――読む人には好きに受け取ってほしい、と。
そうですね。こういうふうに受け止めてほしいということはまったく思っていなくて。読んでくださった方がどう感じたのか、反応が楽しみです。
――メンバーの皆さん一人一人へのメッセージもありました。こういうメッセージって、これまで贈る機会はありましたか?
一人一人、誕生日のときには必ず「おめでとう」のメッセージを送りますけど、そのときにリスペクトしているところとか、特に好きだなって思ってるところを伝えるようにはしています。普段は言わないけど、こういうときぐらいは……と思って。もうみんなとも長い付き合いで、いいところも悪いところも全部知ってるし、知られてるし。本当に家族みたいな関係なので、言いたいことはすぐに浮かんできます。今回は、特に“同志として”みたいな目線で書きました。
――言葉といえば……作詞された作品はこれまで「Stand by you」がリリースされていますが、それほど多くはないですよね。これからも詞を書きたいという思いはありますか?
実はもっと書いているんですよ。舞台の曲も作詞したりしていますし、しれっとやっていて(笑)。言葉を綴ることが好きなので、作詞は今後ももっとやっていきたいなと思っています。僕はやっぱり感情表現がへたくそだから歌手という仕事を選んでいるんですよね。音楽に乗せれば自分の気持ちを表現できるなと常々思っているので、自分の言葉の曲をもっとたくさん作っていきたいです。
――そして、写真のほうは、自然体のRIKUさんが満載です。撮影場所はご自身で案を出されたのですか?
そうですね。“自分を形成するもの”として、青春の場所だったり、生まれ育った場所は絶対行きたいと思いました。THE RAMPAGEのRIKUとしての作品ではあるんですけど、1人の男性である青山陸としての姿を出したいなというのもあって、こういう形になりました。
――見事な肉体美を披露されているショットもありました。相当絞られましたよね。
ツアーの真っ最中でしたし、キツかったですね。撮影の前日と前々日はご飯を食べずに水だけで生活して。前日は水も300mlしか飲まずに過ごしました。水抜きをすると、皮膚の下の水分が消えて、よりきれいに筋肉のシルエットが出るんですよ。サウナスーツを着込んでめっちゃ動いて汗出して……と頑張ったので、その成果をぜひ見てほしいです。
――写真の中でお気に入りのものは?
やっぱり息子(愛犬・ルーク)との写真がお気に入りですね。彼も頑張ってくれました。
――本当にかわいいですよね。ちゃんとカメラ目線になっているから偉いなって(笑)。
うまいんですよ。いい表情するんですよね……。もう僕のスマホのデータフォルダはまっ茶色です(笑)。一時期この写真(一緒に舌を出している写真)は待ち受けにしていました。
2024年12月7日(土)発売
幻冬舎刊
30歳となった「今の自分」をつくりあげた、“喜怒哀楽”から生まれた思いを表す「365」の言葉を、「リアルなRIKUを表現したい」と撮影に臨んだ3万カットからの厳選ビジュアルとともに届ける。「365」という数字には、読者の365日を支え、寄り添うものにしたいという願いが込められている。「自分を生きることの大切さ」「独りじゃないと気付かせてくれたメンバーへの想い」「二度と夢を諦めない」など、RIKUの魂の叫びが炸裂。「何があっても、生き抜いていこう」という力強いエールにあふれた一冊となっている。
1994年8月10日生まれ、埼玉県出身。THE RAMPAGEのボーカル。2014年4月「VOCAL BATTLE AUDITION4」に合格し、同年9月、THE RAMPAGEの正式メンバーに。2017年に1stシングル「Lightning」でデビュー。2021年9月、舞台「REAL RPG STAGE『ETERNAL』」で初主演を果たし、その後も「Musical『天使について』~堕落天使編~」('22年)、「ミュージカル『フィーダシュタント』」('23年)、「戦国時代活劇『HiGH&LOW THE 戦国』」('24年)と、舞台作品に出演。2024年9月、11月には「前田慶次 かぶき旅 STAGE&LIVE〜肥後の虎・加藤清正編〜」で主演を務めた。ラジオや音楽番組のMCとしても活動中。
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